ひりひりしたり、時には、
ばきゅーんと心を射抜かれました。
「大人になるって、おもしろい?」
清水真砂子著
岩波ジュニア新書
それで良かったんだよ、と、
受け容れてゆく読書の旅でした。
いままさに、大人への一歩を、
悩み、苦しみ、
不器用に進む長男君よりも、
大人として振る舞っていた私に
必要な本でした。
「そうです、
生きてごらんと
言ってくれているのです。
宇宙は。世界は。
人々が遠い昔から生み出してきた
たくさんの絵も音楽も、物語も。
そこに自信なんていりません。
そんなのはあったって
吹けば飛ぶようなものです。
世界を信頼して
自らをゆだねればいい。
自分で自分を
評価する必要もないし、
外からの評価に
一喜一憂する必要もない。
自分をまるごと受け容れ、
丁寧に、省エネしないで、
つまりは手を抜かずに
生きてやる、
それしかないように思います。」