今年の10月5日に、土星が天秤座からさそり座へと移動をします。
土星は鍛錬の星。
2010年の秋から天秤座にあった土星は、天秤座サインが象徴する
「人間関係」において、相当な鍛錬、トレーニングをさせてくれました。
特に、人間関係、社交における「整理」をされた方は、
非常に多かったのではないでしょうか。
「必要のない付き合いを断る」「儀礼だけの関係を断ち切る」・・・
天秤座サインは、なにごともバランスが良く、
周りとの関係を上手に作ることができる意識なので、
土星が入ったはじめの頃=2010年秋辺りは、
人間関係のバランスをとる事が厳しい(土星)と感じさせる事象が多くなりました。
特に、天秤座に太陽や月、水星、金星などの天体を持つ方は、
今までうまく出来ていたバランスが、急に危うく感じられたりしたと思います。
今、土星の鍛錬は、天秤座サインの後半にさしかかり、終わりに近づいています。
土星の重圧から逃げずに、人間関係にがっぷりと取り組むという
厳しいトレーニングを積むことは、本当に大変だったと思います。
でも、不必要な関係を整理し、本当に大切な関係のバランスを
絶妙に作り出せるようになっていらっしゃる方も多いでしょう。
この秋、トレーニングを課す土星さんは、次の課題のサイン、さそり座を提示します。
天秤座は、風・活動サインですから、わりと軽くて、表面をさっと通り過ぎていく関係。
ところがさそり座は、水・固定サイン。イメージで言うと沼。
天秤の軽やかなお付き合いに飽きて、もっと深く関わりたくなる意識の象徴です。
どこまでも、どこまでも対象と関わり、その関係の中で、
相手も自分も変容しながら関係をさらに深めて行きます。
納得するまで、決して離さない、あきらめない。
これからのトレーニングは、本当に自分が何に、誰に深く関わりたいか、
何を深めて追求、研究したいか・・・の問いからスタートするのかも知れません。
何かにどっぷり浸かることが苦手な方は、この秋からこそ
どっぷりの覚悟が必要です。
また、さそり座は8番目のサインから「権力」「組織」という意識も持ち合わせています。
確かに権力を持つということは、
その組織と生死を共にするくらいの覚悟が必要ですね。
また、組織の中にあっては、権力による関わりも逃れられないものになります。
日本人なので、政府が決めたことに従わなくてはならないとか・・・
そのため、この秋からは、非常に強力な権力によるトレーニングも予想されます。
さそり座を土星が去る2015年暮れ頃には、本当に人の気持ちに沿うことができる、
組織管理者=リーダー?の形成が期待されると思います。