2012年からの時代・海王星の移動 | 宙に還る旅

宙に還る旅

あなたが、あなたらしく生きることは美しく
どんなあなたでも愛おしい存在で、
おひさまや、月、星からも…宇宙に愛されていると
信頼するためのツールとして占星術視点をお伝えします。

札幌は吹雪です。

・・・と思うと、突然晴れてみたりで、不安定なお天気。


今年の星の様子も今日の札幌の天気のようです。


2月の節分と同時に混乱・酩酊・夢・理想・優しさ・犠牲・芸術的感性をもたらす

海王星が、やはり柔軟で優しく、輪郭のはっきりしない海王星本来の位置の

うお座へと移動します。


海王星がうお座に入ると、どんな時代へと変化して行くのでしょう。

さきほどの海王星を象徴する単語に加え

無意識、スピリチュアル、幻想、薬、神秘的な力・・・

これらの単語が海王星に当てられたイメージです。


イメージやインスピレーションも海王星の役割・・・

カタチのないもの、目には見えないけれど、そこにあるもの。



さらに海王星は、その性質上「境界を越える」「枠を弛ませ拡大する」

といった意味もあり、「ぼんやりしてつかみどころがない」

「わけわからない」「なんとなく」の部分を担っています。



わかってきたのは、海王星が入るサインに、人々は夢を持つらしいのです。

そして、その夢を拡大させていく・・・


海王星が水瓶座に入った1998年からの前時代は、水瓶座の象徴する

インターネットが、それ以前には考えられないくらいに拡大しました。



では、今年からスタートする海王星うお座時代は・・・



スピリチュアルなものへの期待が高まるとも読めるのです。



目に見えないものが見える人が素晴らしいと憧れられる。

「運が上がる」「幸せになる」などの付加価値がついたものが売れる。

インスピレーションで、物事をキャッチできる人が増えるし

そういったことのためのツールも増えるでしょう。



うお座は、柔軟で周囲に合わせる優しさと犠牲心があるサインですから

「目に見えない価値」を大切にする人が増える・・・

社会的に取りこぼされてきた問題が救い上げられる・・・

福祉の問題なども、新しい発想が出てきそうですね。



そして、うお座は、山羊座で作り上げられた社会的な価値を

取り崩すサインでもありますから、

モラルのない犯罪・・・「困っている人に盗んできたお金をあげました。」

などということも拡がる可能性があります。




ここからは、海王星うお座時代に対する、私の個人的な考えになります。


スピリチュアルなものには、多くの危険が伴っていると思います。


「病気を治すには、このクリスタルを持ち、この祈りを捧げること」

などという方々が増えていく可能性。


優しさや犠牲心から「人を癒したい」という方も増える可能性。


モラルを超えていく、何が常識で本当なのかさえ混乱していく可能性。



自分自身が、目に見えない領域のものを扱うことを仕事にしているからこそ、

この可能性と危険性が大きく絡み合うことが、ひどく恐ろしく感じるのです。


「私が星を読んでいたら大丈夫よ。あなたのために夜も寝ないで考えたの。

病院に行くなら、この先生、食べるならここの食べ物、

あなたの星にぴったりのブレスレットを作ったわ。はい100万円。」


なんてことになりうるからです。


これを言われた人が、本気で人生を何とかしたいと、私に

「依存」したとしたら・・・これは現実になっていく。


そこのところは、私は断じてNOです。

そんなふうにして、お金を稼いだとしても、それはやっぱり

海王星と同じ「実体がない」ものなのです。


汗水たらして野菜やお米を作る方たちに顔向けできるものではない。

子供たちに働くという意味が伝えられない。


反対に、スピリチュアルなものに過大な期待を持ちすぎないこと、

額に汗して働いて得られる充実感、現実的に生きる力の方を

私たち親が子供に伝えたいことなのですから。











海王星は、発見されて以来165年ぶりに本来のうお座位置に

回帰することになります。

発見時と同じ位置への回帰は去年の7月に一度ありましたが、

その後の逆行により、水瓶座に「忘れ物を取りに行くように」戻り、

今年の2月に本格的にうお座に入り、この後16年間はうお座を運行します。


この16年間で、前水瓶座時代のインターネット普及が拡がっていったように

うお座時代のスピリチュアル精神が、拡がって行くことでしょう。


わけのわからない「教祖様」を増やすのか、

本当の優しさで、世界が愛に包まれるのか・・・


しっかりと物事を見きわめる目を持ち、柔軟にしなやかに、

自分の軸で決めていく強さと勇気が必要な時代ですね。



長文になりました。最後まで読んで下さって、ありがとうございます。