我が家では、私と夫の話が噛み合わないため当たり障りのない日常会話しかできないのですが、その理由がわかりました。

子供のころから読んでいた新聞の違いだったのです。

 

私は富山県出身で北日本新聞を高校まで読み、大学の寮では部屋の先輩の選択で朝日新聞を読み、静岡に来てからは毎日新聞を読み、飽きっぽいので時々日本経済新聞や静岡新聞を数年おきに読み、数年前から東京新聞を読んでいます。

 

夫は大学時代まで実家で過ごしていたわけですが、産経新聞をずっと読んでいたと先日初めて聞きました。

産経新聞って何?というくらい。一度も読んだことがないのですが、経営上の理由から右派の記事を書くようになったらしいですね。

 

結婚してからは私と同じですが、成人するまで読んでいた産経新聞の影響が大きいため話が噛み合わないのだとようやくわかった次第です。

完全に右派の産経新聞を読んできた夫地方の細かい状況ばかりが掲載される地方紙を読んで育った私とでは話が噛み合わないのも無理からぬ話です。

 

ずっと「都会のネズミと田舎のネズミ」のように噛み合わない会話であきらめてはいましたが原因が分かっただけでもすっきりしました。

笑えるほどです。

 

それにしても新聞によってこうも違いがあり、毎日読むわけだから影響が大きいことを知ると、定期購読が主になっている日本の新聞制度は怖いです。スイスでは道端に新聞販売機があったような気がします。その都度違う新聞も買えるわけで、面倒だと思っていましたが、そちらのほうが選択の自由が大きく、正しい在り方のような気がします。

 

やあ、怖い怖い。メディアの影響は怖いなあ。