BOSS BD-2 | 天邪鬼 太一のブログ

天邪鬼 太一のブログ

温故知新ロックバンド 天邪鬼のギターボーカル
hotline'17 優秀賞 ベストギタリスト
'18ベストギタリスト
アコパラ'19 ベストプレイ賞
メッセージは気づかない可能性があるので、ご用の際はamanojoker@yahoo.ne.jpまで。

ギターを始めてほどなくして買ったzoomのマルチを除けば
初めて買ったのがブルースドライバーだ。
今回はこの大定番、BD-2について話してみようと思う。


多分高2の春夏の間くらいに買いに行ったんだったと思う。
どういうわけかこれといった根拠もなく、
まぁ定番のこれだろ、的な感覚で決めたんだと思う。


今は坂の上に場所を移し巨大化した、お茶の水のBIG BOSSで買った。


高校時代はこのBDとフジゲンテレ、そしてJC-120が3種の神器だった。
もっともアンプで歪ませられればそうしていたし、
ライブ会場にMarshallがあると喜んで使っていたから、
もっとハードな歪みの方が良かった気がしないでもないが、
とにかく買ったしって感じで歪むアンプがない時はBDを使っていた。


大学へ入ってからは結構どこにでも歪むアンプがあったんで暫く使ってなかった。

またちょっと使うようになったきっかけはいつだったか、
どこかでストラトとAC-30と組み合わせて使った時だ。
AC-30はtwin reverbとかと比べるとタイトかつ適度な歪み感を持っていて、
それでいて艶のあるエフェクターと相性の良いアンプなのだが、
BDと組み合わせた時の程よく贅肉の取れたタフなサウンドをとても良いと思った。

それまでの俺はアンプの歪み至上主義だったんだけど、この時に認識を改めた。


おまけに他のエフェクターと組み合わせても使える音が出せるという事にも気づいた。
その時は前段にLovepedalのamp50(cot50のミニ版)をツマミを上げずに繋ぐと
プレセンスと艶を強調したサウンドが出せることに気づいて、気に入って使っていた。


この組み合わせはAC-30+ストラトと合わせて今でも気に入っていて、
自分のバンドやその他のレコーディングでよく使った。
Marshallサウンドは好きだけど、それより暑苦しくないクールな音だ。



その後よくBDを使うようになったのはヴィンテージのSGを買ってからだ。
それまで殆どテレキャスター、ストラトを使っていたのもあって、
Gibsonのパワフルなボトムをどうするか、また、古いP-90のギターが
全て当てはまるかは分からないが、
現代的なアンプ(といってもJCM-900とかから)でいい音が出せなかった。
どうにかJCM-800以前の、武骨なトーンで鳴らせないかと思っていた時に
ふとBD-2を繋いでみたところ、ドンピシャだった。
ゲインは上げずにボリュームをバイパスと同じくらいまで上げて、
トーンを0から上げていく。
ダボつく低域を締めて、ハイミッドを強調できる。
しかも人為的な感じがない。

ゲインとボリュームはアンプ単体の音が気に入らない場合に
少しBD側のキャラを濃くしたり、プッシュしたりするのに使える。


今一番使っているのがこの使い方だ。



BD-2といえばモディファイ物も多く、借りて使ってみた事は何度かある。
例えばweedのもの。これはオリジナルより
音圧とプレセンスがあるように感じたが、
前段に他のペダルを繋いだニュアンスに近いような気がした。

本家が出しているwaza craftはバッファが改善されていたり、
よりナチュラルにエフェクトがかかる印象があった。
故に前述したSGにするようなトーン調整する使い方だと、
オリジナルの方が効きが良く感じた。
カスタムモードはよりモダンな歪み方で別のエフェクターに感じた。


基本的にモディファイ物ってBD-2を1台完結に出来るよう
工夫したものが多いように思う。

自分がそういう使い方をしないからか、
いずれの場合もオリジナルで十分、むしろ合っているように感じた。


バッファも当然モディファイの方が良いけど、
BDのバッファってそんなに悪いか?って思う。

確かに音は分かりやすく変わる。
トラディショナルなJazzとかだと削りたくない低域も減る。
ただ、BDを使うシチュエーションを考えると、
むしろ使い易い場合もあるのでは?と思ったりもする。



前述のSGのトーン調整は、このバッファの変化ありきだと思ってる。
故にwaza craftはしっくりこなかったし、
実際ワイヤレス繋いだり前段にバッファ繋いだりするとかかりが若干控えめになる。


馬鹿でもすぐ分かるから槍玉にあげられるだけで、
悪いもんでもないと思っている。


そういうわけでノーマルBD-2を基本的に無改造のまま使い続けているが、
唯一In outジャックだけは交換した。
これは多分単体で使い続けた為抜き差しの機会が多く、
ジャックが緩んでしまった為だ。
そもそもBOSSで使われているボックス型のフォンジャックは
故障しやすいとも聞いた。
普通にギターで使うSwitchcraftのものに交換したけど、
想像以上に内部の余裕がなくてギリギリで収まっている。
よくもまぁあんな複雑な回路を設計して手ごろな価格で
量産するもんだと感心する。


交換の際に音の出方が若干タフになったんだけど、
これは劣化で接点が甘くなっていたのが大きいのかなと思っている。
ギター本体でもよくあるよね。ジャック交換したら音良くなったってやつ。


素人施術なんでどうかなと思ったけど、もう交換してから4年くらい経ってるし
どうやら大丈夫っぽい。


開閉ネジの保護のゴムも結構初めの頃に壊しちゃったし、
あちこち傷もついてる。多分手放さないと思う。
いろんな時に使えるから。壊れちゃったら、買い直す気がする。

BDは自分にとって音作りの心臓って感じではないけど、
時々必要になる、常備薬みたいな存在だ。


欠点と思われがちな部分にもだいたいきちんと意味があって、
そこでばっさり切り捨ててしまう人もいるわけだけど、


邦ロックとかのとりあえずのバッキングの音から
音質調整やブースターまでこなせる懐の深さがBD-2の魅力だと思う。


最初に出会ったエフェクターがこいつでよかったと本当に思う。


下記のソロパートはBD-2+AC30+ストラトのコンビネーションで弾いた。