観てきました。
※ネタバレといいますか、内容結構書いちゃってるので、
まだご覧になってない方はお気をつけくださいませ。
予告編見たり、あらすじ知ってたから、
映画始まって五分くらいから涙ぽろぽろぽろぽろ。
泣いては落ち着き、また泣いて、ずーっと胸が痛くて。
自分たちの考えだけじゃなく、
子どもたちの気持ちも聞いてやれよ、って。
野々宮家も斎木家もだれも声を荒げたりせず感情を押し殺したふうで、
あー無理、私だったら泣いたり喚いたりしちゃうよ、って、前半特にじれったかった。
福山がいけすかないやつ。
「誰も知らない」では、ひどい母親だったにもかかわらず、YOUのキャラのためか
そんなにひどく思えなかったから、是枝監督って、さらっと受け止められるように
キャスティングするのかなーと思ってたけれど、
今回、結婚すらしていない福山雅治を、「家庭のことはヨメ任せなのにいちいち偉そう」な、
尊大な男に仕立て上げてた。
(後半、なぜそんな人物になったかも少し描かれてはいる。)
弁護士である友人、田中哲司がずけずけものを言ってくれるのが救い。
そしてたぶんこう感じることが是枝監督の思う壺かと。
女たち(母親:尾野真知子と真木ようこ)は、抱きしめる。
言葉よりなにより、抱きしめることの意味を知っている。
子どもたちがね、演技じゃないみたいなたたずまい。
芦田愛菜ちゃんと対極のとこにいる。
(愛菜ちゃん批判じゃないよ、彼女はすごい。)
たとえば、セリフじゃないみたいにこちらが感じてしまうということ。
普段の彼らのトーンに、言葉を置いているということ。
琉晴くんが「なんで?」と繰り返すシーン、
野々宮家で室内に張られたテントの中、顔を覆うシーン、
のびのびとした彼が見せるそんな面に胸がつまる。
(こどもって聞くよね、なんで?って。)
慶太くんは、肝心なことに対して言葉少な。
そのぶん、黒目がちな瞳が、あらゆる感情を饒舌に映しているように見える。
パパに遠慮して、言いたいことが言えなかった慶太くんが
自分の気持ちをぶつけられるようになったこのシーンに
希望があって、好き。
★
偶然にも、この日の夜、たまたまつけたテレビで、
是枝裕和×姜尚中 SWITCHインタビュー というのをやっていて。
淡々と物語が進むのはセンチメンタルを極力排除しているからということがわかって、納得したのでした。




