波の壁
子供のころ
台風が去った直後に近くの浜に下りるのが好きだった。
強い波にえぐりとられ地形の変わった海岸を見るのも
新鮮でよかったし
いろいろなものが打ち寄せられて
宝探しのように拾うことも好きだった。
ふと‥
沖を見るとさんご礁のリーフに打ち付けられた波が
まるで刑務所の壁のように (入ったことはないが‥)
外に出るなといわんばかりの高さで島全体を取り囲んでいた。
思う‥
いつかこの島から出て行ってやる!
いやだった‥
自分がちっぽけな存在に思えるのが
今は‥
世界とつながっているのは
この島だと感じている。