今日はアメリカのAAAに行ってきた。一人の女性の姿をみていた。その女性は色々と確認していた。あまりにも色々と確認している姿をみて考えさせられた。「どうしてあんなに確認しなければならないのだろう」と思った。たしかに、人々の中には明確に詳細に確認しておかないと気がすまない人がいる。

 

 私はあまり確認はしない。極端に言えばお任せみたいな感じになってしまう。それで、この女性の姿をみていてそんなに確認している動機は何なのかと考えたのである。確認してそのとおりになると予定を立てたいのだと思った。未来をはっきりとしておきたい人だったに違いない。色々と予定外のことが多く重なって嫌な思いをした人は、そんな思いを二度としたくないので、明確に確認しておく。中には釘を刺しておく人もいるくらいだ。

 

 予定外のことが起きると、予想外のことが起きると、人は怒る。約束して約束を破られたら怒る。予定通りにならないと怒る。人が言った言葉をその人が簡単に破ると怒りになる。その人の信用を失う。上手く予定通りにならないと怒る。修理でも上手く修理できないとイライラする。だからあらかじめそんなことが起きないようにしておくのである。

 

 このような人は思ったことをすぐに言葉にする人である。感じたらすぐに言葉にしている。すなわち概念で生きている人である。概念で生きると明確にしておかないと不安になり、いろいろな苦痛を受けることに習うからだ。だからその苦痛を受けないためにいろいろなことに対して明確にしておくのだ。

 

 社会の体制、会社の体制、組織の体制はそのようになって多くの決め事がある。それはアメリカ、日本、他の国のように法律で決められている事を守らないといけないので、それに従って会社も、社会も、組織も決め事を作るのだ。今働いている会社はいろいろなカルフォルニア州の法律があり、その法律に従わないといけないので沢山の決め事がある。

 

 けなげにはいえている植物を簡単に切ってなくしてしまう。人間にとっては非常に大切な感覚を養うものなのに、それをわざわざ取り去って、人間を概念で閉じ込めようとしている。だから私たちの住む世界は概念で閉じ込められていて、完全に感覚が麻痺しているのである。

 

 その女性をみてどうしてそんなに詳しく聞く必要があるんだろうと思った。予定外のことが起きると困るのであろう。実は私はこのときにAAAに来たのは予定外のことが起きたからである。私の妻の車のレジストレーションの更新が成される予定だったのに、ノンオペレーションの通知がDMVから来た。受け取ったときは何でという感じだった。DMVからのメールがやけに遅いなと思っていた。スモッグも通過したし、レジストレーション代も支払っているし、後は待つだけで。新しいレジストレーションは来ると思っていたところであった。

 

 それで、逆に貴方の車はスモッグが通過していないからノンオペレーションの登録をしなさいという通知が来たのだ。だから私は今日AAAに行ってきた。スモッグの通過の証明書を持っていってたのでそれでよかった。一件落着だった。しかし、私はそんなに聞かない。聞く必要がないし、聞くのは自分が安心したいからなので、私は別に聞くことはしない。任せておく。

 

 そういう風に概念に生きる人は明確にしたがるので、私たちはそれは気をつけるべきである。なぜならそれで感覚が麻痺していて、蘇生できないからである。概念は堕落性を生む。堕落性の虜になる。それが分からなくなる。だから気をつけないといけないと私は思う。感覚の世界には堕落性はない。

 

 

 

 

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