破滅状態というのは実に自分を受け入れられない状態です。自分は少なくとも大きくわけで二人います。それは原理講論でも人間の二性性相の構造で紹介していますように、霊人体と肉身の二つの構造なんです。

 

 私という存在は霊人体と見ていただければよいかなと思います。霊人体が私自身ですね。もしかしたら私と私の作った世界かもしれません。なぜなら時間空間がないので自分が創造した世界というのは無限大なんですね。一応私としておきましょう。そしてもう一つは脳を中心とした肉身の構造です。

 

 この自分の肉身はほぼ自動運転なんです。自分が動かして自分が自由に体をコントロールしていると思ってますね。しかし、自分が自分の体を動かすのはごく一部なんですね。それについてはまだ科学では解明されてません。自分が自分の体についてどれくらい意識できますか?自律神経で成り立っている部分は自分では意識できない世界ですね。これは自分の脳が全て制御しています。これが無意識の一部です。

 

 さらに無意識があります。学習して無意識で体を動かしていますね。ほとんどが無意識で体が動いています。歩くのにいちいち手をどのように振って、足をどのように動かすなんて考えませんね。ほぼ無意識で歩いています。いろいろな動作も無意識でしています。だから私達は無意識で処理されている部分が大部分だと認めるべきなんですね。それを自分が動かしているという勘違いをしていませんか。

 

 破滅状態はこの自分の動き、自分自身の仕草、自分自身の癖、そして内的な自分自身の意識を受け入れられない状態を言うのです。同じ個体の中に相反するものが存在していると思っている人間の姿なんですね。自分自身を受け入れることが出来ないのです。

 

 日常に自分自身を見つめると自分の要望、自分の姿、自分の行動、自分の癖とか自分自身に嫌なところがありますね。受け入れられないとことがあるので、整形し、ジェンダーを変えたりするんです。素顔を見せればよいのにお化粧します。自分の素顔が嫌なんですね。ここで自分自身を受け入れられていません。そして何よりも自分の意識を受け入れてない現状があります。このことは以前から重ね重ね説明して来ました。

 

 このようにして私と私の身体が一つの個体なのに自分の身体が生み出している外見、行動を受け入れられず、さらに自分自身の意識が自分ではなく、人にあると思っているのです。これはあくまでも私の仮説ですが、意識は自分の体の脳の現在の報告なのです。脳が意識化して表しているのです。教えているのだということなのです。言い方を変えますと報告です。

 

 アベルが私とします。カインが私の体とします。アベルがカインの体の報告を聞かないでいる状態なのです。「ご主人様、貴方の脳はイライラという処理をしています。そしてそれを体に影響を及ぼしています。ご主人様にこのことを報告いたします。」とカインが報告すると、アベルは「こいつ嘘をつくな!今イライラしているのはあいつが悪いからだ。あいつが自分に対して心情蹂躙したからだ。天一国憲法で定められているだろう。あいつが悪い、自分は決して悪くないのに、お前はなんていう報告をするんだ。」というのです。これを破滅状態だというのです。すごいカインアベル関係でしょう。一体化していませんね。怨讐関係です。戦ってますね。

 

 

 

 

 

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