父の日の思い出。

私の父は、高校の先生だった。

厳格な人で、正しくないと思ったら
絶対にやらない人だった。

「自分の子どももしつけられないで、
生徒に示しがつかない」と言って、
特に高校生までは厳しかった。

父は土日は休みで、ほとんど家にいた。

布団を干したり、洗濯したり、
家事ばかりやっていた。

私は市役所で働き始めた20代の頃、
テニスにハマって毎日のように
やっていた。

でも、父はいつも家にいた。

休みの日にいつも家にいるので、
疑問に思ってこんな質問をしてしまった。

「お父さんって、何が楽しくて生きてるの?」

すると、父はこう言った。

「家族の幸せが一番楽しいんだ」

いつもの行動から、合点がいった。

心底そう思っているのがわかった。

父には一生追いつけないと思った。

人の価値観はそれぞれだけど、
私は父を心から尊敬する。

もうだいぶ歳だけど、長生きいてほしいなー。

※30数年前の数少ない家族写真