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視察報告

 

 

 

おはようございます。

藤枝の今日は曇り。

昨日よりやや涼しい陽気ですが・・・

皆様の地域ではどうですか?

 

昨日は、一日、市議会で地域要望資料や視察報告資料をまとめていました。

視察報告資料は以下のとおりです。

 

平成29年11月8日~10日 市民クラブ視察報告

◎宮古島市視察(平成29年11月8日)

~課題 藤枝を核とした恵庭市との交流推進とエコアイランドの推進について

 

1 取組の経緯・内容

 藤枝市の姉妹都市である宮古島市は、平成21年8月に資源エネルギー庁から次世代エネルギーパークとして認定され、島全体を周回しながら新エネルギーを体感できる学習・視察コースを設けています。

島嶼型スマートコミュニティ実証事業の試みとしては、①全島エネルギーマネージメントシステム実証事業②来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業などを行っている。人口200人の来間島での実証実験は太陽光発電(蓄電を含む)で全島のエネルギーを賄う予定でいたが、実態としては50%に到達できなかったが、1kW当たりの単価が107円、宮古島からのケーブルによる電力供給のメンテナンスを含めた経費が200~400円(メンテナンスが無ければ20円~25円)もかかることが分かったとのことでした。

現在進めているのがCO2削減と高い燃料コスト(1リットル当たり150円以上)対策としての電気自動車普及促進事業で、市内自家用車4万台の40%にあたる1万5~6千台のEV車への誘導を考えているの事でした。(購入時補助:国+県から40万円、市単独で10万円)

また、施設では地下ダムを視察。

宮古島は島尻泥岩層の上にサンゴ礁の名残である琉球石灰岩層が堆積してできた島で、この石灰岩層の為に雨が降っても40%海に流れ出てしまい何度も農業用水における水飢饉に襲われたことから、昭和54年に地下の窪地に止水壁を築造することによる皆福地地下ダム(総貯水量70万㎥)を建設されたとのことでした。この大規模地下ダムの建設技術が実証されたことによって、これまで水不足に悩まされていた喜界島や伊江島、沖永良部島でも地下ダムが建設事業を開始したとの事でもありました。

下地市長にも藤枝市と宮古島市の友好を進める会の西光エンジニアリングの岡村邦康社長とともに表敬訪問し、藤枝市を核とした北海道恵庭市と宮古島市との連携事業を提案させていただきました。

 

2 今後の課題

・実証事業の実用化

・EV車の必要性のPR

・市民参画・活動の活性化

・地域振興手段としての観光との連携強化

・天然ガス・海洋エネルギーなど未利用資源の有効活用

 

3 本市に反映できると思われる点

・蓄電整備の上での太陽光発電の有効利用

・EV車啓発事業

・未利用資源の有効活用の考え方

 

◎第79回全国都市問題会議(平成29年11月9日~10日)

テーマ ひとがつなぐ都市の魅力と地域の創生戦略

 

●第一日目(平成29年11月9日)

◆基調講演:多様性のある江戸時代の都市:東京大学史料編纂所教授 山本博文氏

江戸時代、諸国の城下町によって支えられた江戸・京都・大阪という三大巨大都市と諸大名の参勤交代によってもたらされた文化や情報の流れが現在の日本のまちの原型がつり出されたという講演でした。

◆主報告:ひと つなぐ まち~新しい風をつかむまちづくり~沖縄県那覇市長 城間幹子氏

古くからアジアとの交流を続けてきた沖縄県の県都として「観光客も地元市民も楽しめるまちの創造」に向けて、沖縄市民の台所として親しまれてきた第一牧志公設市場の建て替え、農連市場地区の再開発、新文化芸術発信拠点の建設を目指した、次の世代の下地になるまちづくりに努めているとの報告でした。

◆一般報告:人口減少社会の実像と都市自治体の役割 首都大学東京大学院准教授 山下祐介氏

「選択と集中」という考え方が進むことによって、人口減少と東京一極集中が進む現在、その価値観を転換には、それでよいのか問う政治リーダーシップが必要で、さらには、きめ細やかな住民の行政参加と連携の促進、すなわち市民協働を前提とした政策形成の場づくりが必要になってきているとのお話でした。

◆一般報告:自然と都市が融合し共生が地域の価値を高めるまちづくり~北海道釧路市長蝦名大也氏

道東で唯一の定期国際便が就航する釧路空港と、釧路湿原国立公園及び阿寒摩周国立公園の2つの国立公園を市域に有する釧路市では、観光立国ショーケース・国立公園満喫プロジェクトをめざし、観光資源の磨き上げ・ストレスフリーの環境整備・海外への情報発信を行うとともに、観光の民間主体のビジネス化を推進し、長期滞在してもらえる環境づくりにも努めておられるとの報告でした。

◆一般報告:新たなステージに入った沖縄観光~琉球大学観光産業科学部長 下地芳郎氏

レジャーとしての観光から一時滞在や訪問を促進するツーリズムへの変換が都市にとってのチャンスであること、そのためには観光の振興を①インフラの質向上②公共機関等のバランスの取れた移動形態の変換と多言語対応の強化③ビジネスリゾート構築に向けた都市環境整備の3つの質の向上によるブランド力の強化が重要であるとの報告でした。

 

●第2日目(平成29年11月10日)

◆パネルディスカッション~人がつなぐ都市の魅力と地域の創生戦略

コーディネーター 後藤春彦 早稲田大学理工学術院教授

パネリスト

①能作 克治 株式会社能作代表取締役社長

「株能作は高岡銅器の会社で、真鍮、すずを利用した製品を作っており、近年は商品開発を医療器具などに広げている。富山県高岡市は、ものづくりのまちで、産業観光に力を入れている。同社にも見学が、年1万人来訪される。当社としては地方創生と産業観光のハブになりたいし、職人の心も伝えたい。

新社屋には、カフェ、体験コーナーも設置した。TOYAMADOORSという観光カードも作成。手頃な商品も開発している。会社見学の実施では社員のモチベーションもアップした。高岡銅器の未来を開きたい。」

 

②藤田とし子 まちとひと 感動のデザイン研究所代表

「民間の立場で地域活性化をしている。千葉県柏市での株式会社全国商店街活性化センターでの活動ににかかわらさせていただいた。行政ごと思いのこもった事業を展開しているが、市民には、上から降ってくる感じで、右往左往していた。経験値やノウハウ、組織力、ネットワークがなく、持続可能にやっていけていなかった。担い手必要なのに、ここでは、思いあるが、フワフワ。プラットホームは必要だし、形にする仕掛けも必要である。どう柏を発信するか、情報提供する中で気づく町の良さがあり、町のささやかな情報の提供を行った。アートラインかしわなども発足させた。

岡山県田辺市では、ソフト事業が必要で、あがら田辺調査隊(有志で実行委員会)でマップ作りを行った。自分たちでできると知った市民が新たな実行委員になった。田辺でもアートライン田辺、紀の国トレインアートなどの事業を行った。人々を動かしているのは、感動と共感であり、これからのまちづくりに必要なのは、共感と協奏である。」

 

③平田大一 沖縄文化芸術振興アドバイサー

「県文化観光スポーツ部、県知事部局に40代で部長として就任した。もともとは舞台演出家なので台本と配役と規模感大切と考え、台本ー計画、配役ー人事、規模感ー予算として、その予算で最大の効果を上げることを目的に頑張った。マグネットコンテンツ、新しい作品、それで人を育てる。

まずは、沖縄版アーツカンシェル。環境整備をする。個人商店ではダメで、チームでやるなら法人であるべきそうして活動していく中で、文化予算は、県予算の1%を越えた。沖縄の文化に対する力の入れ方がわかる。今後は、パラリンピックに力を入れるべきで、ハードとハート揃った県になってほしいと願っている。

2020年、組踊300年周年を迎え、文化はおやつではなく、主食に考える時期に来ている。文化は、感動であり、感動産業は人づくり産業である。今後は、親戚づきあいしてくれる旅の人が沖縄に必要と考える。」

 

④山岸正裕 福井県勝山市長

「勝山市は、恐竜化石発掘のメッカであるとともに、白山平泉寺の歴史を持ち、勝山サギ町祭りが有名なまちである。豊かさを見直す時代に、地域に誇りを持ち、故郷ルネサンスを考え、その手段としてのエコミュージアムを目標とする。町全体を屋根のない博物館とみなし、住民は学芸員になっていただく。1地区100万円補助で地域団体を発足させ、わがまち魅力事業を16年間継続してきた。

参加団体を増やし、補助は自立を目指し削減し、フォーブスより世界9位の綺麗な町に認定された。さらにジオパークになり、エコミュージアムは、その基幹となる。勝山市が好きーそんな子供たちが育っている。」

 

⑤染谷絹代 静岡県島田市長

「静岡県島田市は、10万人の都市。大井川鉄道は日本で唯一毎日SLが走っている。

拡大拡散から縮充へ、人口減、高齢化の中20608万人を目指す。市民が敬愛する静岡茶、それを中心にシティプロモーション「島田市緑茶化計画」緑茶アイスの開発などお茶の出口政策を充実してきた。

そのほか、パラグライダーのメッカを目指す。897.4mの日本一の木の橋蓬莱橋があり、シティマラソンなども行われている。賑わい交流拠点としてのおびサポもある。今後近隣自治体ともしっかりと連携していきたい。」

 
以上です。

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