アベノミクス後の経済再建を考える | 天野正孝オフィシャルブログ「頑張ろう!日本!!」Powered by Ameba

アベノミクス後の経済再建を考える


こんばんは。

今日は、一日、明日の志太広域事務組合議会での一般質問の最終チェックとアベノミクス後の経済再建をどうするかについての自習をしていました。

志太広域事務組合議会での一般質問の要旨は次のとおり。

 

志太常備消防における組織体制について

 

消防については、平成26年度決算において常備消防費の不用額が3,303万円余生じています。

常備消防については、これまでも、多くの議員が、組織体制の充実を一般質問され、特に消防人員定数については、平成25年度の組織合併より今日に至るまで、大いに改善してきたところであることは評価しつつも、昨今の救急出動の急増状況を見る中では、まだまだ改善の余地が図られるべきであると考え、以下3点について伺います。

①昨年度から本年度にかけての組織体制について伺います。

②現状における年齢階層及び今後の採用計画等について伺います。

③救命救急体制に特化した必要定数の今後の予定について伺います。

 

アベノミクスに関しては、研究すればするほど、期待感のみで的外れな経済政策だと思わざるを得ません。30年前に「強いアメリカ」を目指して実施され失敗したレーガノミクスの模倣と言われても仕方のないほど似てはいますが・・・

まず、第1ステージでは当初、円安や株高が進み、輸出企業を中心に大企業の業績は好転しましたが、国内産業を中心とした中小企業には逆に原材料の高騰などにより業績悪化を招き、物価を2年以内に2%へ上昇させるというインフレ目標はいまだ叶っておらず、GDPも下がっていく一方。異次元緩和の第1の矢は、年80兆円の国債購入など、かつてない大胆な施策を繰り出したが、おそらく国内産業の停滞によって、物価にも景気にも響かないため、最近は、追加緩和への待望論が強くなってきています。

機動的な財政運営の第2の矢は、計19兆円規模の3度にわたる財政出動などで、いわゆる有効需要政策を公表しましたが、需要効果を発揮していませんし、民間投資を喚起する成長戦略の第3の矢では、規制改革をはじめ、女性が輝く社会の実現など、多くの施策を次々と公表しましたが、そのほとんどが手つかずのままです。

円安効果は、確かに外国人観光客の増大で「爆買い」が低迷する内需を下支えしますが、反面、輸入価格の上昇が個人消費を冷やしています。異次元緩和による国債の大量購入も、課題解決の負担を先送りしているだけで、日銀が大量に買い入れた国債はいずれ売却しなければならず、それまで国債価格を下落させずにいかに保全するか、出口戦略が至難です。

こうした現状を打開するために新たに、新3本の矢「希望を生み出す強い経済」「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」が提唱されましたが、そのどれもが実態が見えません。期待感をただ食いつなごうとしているのかと勘ぐってしまいます。

こうした中で、万が一、資本主義原理に逆らって、国が支える中国が、グローバル経済の中で、国際間の変化にどれだけ耐えられるのか、非常に怖い状況に来ていることを、どのくらいリスクマネージメントしているのでしょうか?

日本においても、見かけの景気を見せるための年金基金の市場への投入がなされていますので、実質でない分のリスクマネージメントはどうとっているのでしょうか?

おそらく、今後の年金へのマクロ経済スライドによる余剰と共済年金と厚生年金の合併による余剰を担保にさらなる国債の発行を余儀なくされます。

結論として、アベノミクスは、格差を拡大するのみで、実体経済には悪影響を及ぼす経済政策と言わざるを得ません。

こうした状況を憂うる政治家は、この際、党派会派を超えて、こうしたアンバランスな経済をどのように修復していくかを早急に考えていく必要性があります。

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