一般質問の結果概要 | 天野正孝オフィシャルブログ「頑張ろう!日本!!」Powered by Ameba

一般質問の結果概要


こんばんは。

藤枝の今日は朝方と夕方にちょっとパラパラ小雨が降りましたが、日中は晴れで最高気温は28度。

蒸し暑かったですが夜には秋の風が吹いて涼しいです。

皆様の地域ではどうでしたか?

 

今日は、午前8時30分~議会へ。

9月議会第3日。

いよいよ一般質問の番が回ってまいりました。

今回は以下のようなやりとりがありました。

まだザッとまとめた要旨ですので、再質問以降は今後またまとめ次第ご報告いたします。

 

標題1 農業振興に向けた市の対応について

 

第1点 農産物のブランド化への取り組みについて、お茶の流通促進や6次産業の推進状況も踏まえてどのように進行しておられるのかまず伺います。

(答弁)

 農業農村振興ビジョンで、「付加価値のある信頼性の高い農産物生産を進めて、生産性の高い農業の振興を図る」ことを基本方針としています。お茶については、茶商、JA、生産者と意見交換をした。その中で、「藤枝茶」ブランドを守り高めるため、茶商と生産者が顔の見える関係を築くことや茶市場のあり方も検討し、オール藤枝で挑戦してまいります。なお、意欲ある若い担い手が有機のお茶を中心に育ってきており、彼等を中心にプロジェクトチームを組織し、それぞれが思い描く流通、販売促進の取組を検討しています。また、輸出用抹茶の原料となる有機栽培茶のてん茶製造を計画する若手茶生産者も出てきました。6次産業化は、「藤枝市農商工連携・6次産業化推進ネットワーク」により取り組んでおります。「藤枝セレクション」では、1次産品から6次産品まででベストイレブンを認定し、情報発信、販路開拓を支援しています。成果として、「藤枝抹茶ジェラート」や地の酒米の「志太泉 純米吟醸 誉富士」が生まれました。茶の流通改革や6次産業化などを通して、今後も信頼性の高い商品開発を支援し、付加価値の向上につなげ、藤枝ブランドの構築を図ってまいります。

 

第2点 就農支援の現況と課題、PRや今後の展開について伺います。

(答弁)

 就農支援は、「ワンストップ窓口」を設置し、専門スタッフの就農相談、各種支援制度の紹介など、きめ細やかな対応をしております。県も研修先の斡旋や研修時の収入補助などを行う「がんばる新農業人支援事業」の制度があり、本市も、この事業を活用し支援しております。拡大のためには、優良農地の集積・集約化がありますが、県の農地中間管理機構と連携し、規模拡大による経営安定化を進めております。最近の事例では、ワンストップ窓口の就農相談、農業委員会の農地確保・あっせんで、マンゴー栽培の新規就農者が誕生した。こうした好事例を捉え、若手就農者の交流機会等を設け、就農支援体制について、ホームページ等を活用した情報発信し、人材を求めてまいります。

また、ビジネス経営体の育成や参入も重要課題として捉えており、農地集約化や生産性向上の支援などを通して推進してまいります。

 

第3点 竹林対策の成果と課題、今後の展開について伺います。

(答弁)

 竹林対策については、早くから市独自の補助制度を創設し、県の「森の力再生事業」等も活用して、竹林整備を進め、地元や市民団体と協働で放置竹林対策を行っております。さらに、JAと連携し、平成22から25年度に緊急的な事業として、集中的に伐採し、林種転換する取組を実施し、その結果、約56ヘクタールにのぼる放置竹林が解消しました。ただ、竹林所有者の高齢化や、移住による後継者不足などによって、放置竹林の拡大や伐採後の竹林の再発生に繋がっているという課題があります。

今後も、竹林所有者、地域、JA、森林組合及びボランティア団体等と連携し、所有者や地域の合意形成をしながら、竹林伐採及び林種転換を推進するとともに、所有者への適正管理の広報活動、竹を題材としたイベント及び環境教育等を実施し、担い手ボランティアの育成強化を図ってまいります。また、森の力再生事業延長を契機に、伐採後の竹林再発生を防止する保育管理についても、県と協議を進めてまいります。

第4点 昨今の電気柵事故を踏まえ、昨年度一部改正のあった鳥獣被害防止特措法も念頭に置きながら、鳥獣被害対策実施隊の設置や地域ごとの鳥獣被害対策についてどう考えていかれるのか伺います。

(答弁)

 7月に西伊豆町で、痛ましい事故が発生し、本市では、夏休みに親子が集まる市内公共施設を中心に緊急パトロールを実施しました。また、早期に県、JAと連携し、市内約5,300件の農家に、アンケート調査と啓発をし、安全の徹底に努めました。電気柵は、「農地を守る」点で、効果が高いため、安全管理の徹底を図りつつ、適切な設置促進を継続していきたいと考えております。なお、「鳥獣関係法令」の一部改正では、イノシシ並びにニホンジカについて、従来の「保護」から、適正な捕獲の「管理」の視点が強められました。

市の有害鳥獣対策は、協議会を設置し、志太猟友会、農業関係者と連携しており、昨年度のイノシシ捕獲535頭と、志太榛原でトップの実績を挙げております。

「鳥獣被害対策実施隊」は、それぞれの事情で、富士宮市と静岡市が設置しておりますが、本市は、協議会が一定機能を果たしており、これを中心とした体制の充実を図っていきたいと考えております。地域ごとの鳥獣被害対策は、花倉地区をモデル地区に、「被害防除」、「生息環境管理」、「個体調整」の3つの視点からの取り組みによる対策強化を図っております。今後更に研究を進め、志太猟友会、地元町内会及び部農会等と連携する中で、それぞれの地域の実状と課題に合った対策強化を拡大し、有害鳥獣による農作物被害の軽減及び住民生活の安心安全の確保に努めてまいります。

 

標題2 小中一貫教育及び学区の弾力化について

第1点 市行政が考える小中一貫教育の概要と課題、今後の展開についてまず伺います。

(答弁)

子どもたちに確かな学力を身につけさせ、どのような逆境においても生きていく力となる社会性や道徳性を培うために、9年間を見通した連続性のある系統的なカリキュラムによる小中一貫教育が、より効果的である点や、小学校と中学校の環境の違いによる不適応や思春期に見られる不安感といった、いわゆる「中一ギャップ」の解消にも成果が見られる点において、取り組むべき教育施策であると考えております。

平成23年度から小中学校合同の講演会や体験活動を行う小中学校 連携ドリームプラン事業やALTを活用した小中学校接続英語教育プラン事業のほか、各中学校区において、授業づくりや生徒指導について小中合同研修会を開くなど、小中一貫教育に向けた土台づくりを進めております。

特に、中山間地域における地域の特色や小規模校のよさを生かした 魅力ある学校づくりとして、昨年度から、瀬戸谷小学校・中学校をモデルとして、目指す瀬戸谷の子ども像を小中学校間で共有し、一部中学校教員による小学校への乗入授業や、小中合同の行事を行うなどして、その効果や課題を研究しております。

ただし、小中一貫教育の実施に当たっては、小中学校教員同士の打ち合わせ時間の確保や小中学校間で乗入授業を行うための人的配置、さらに一体校とする場合の児童・生徒や保

護者を含めた地域住民の理解が大切であり、必要な学校施設の改修も伴ってまいります。

今後に向けては、本市が目指す教育に合った小中一貫教育のあり方、また各地域に合った方法を地域住民の意見も聴きながら検討を進め、教育委員会との総合教育会議の中で提案したいと考えております。

 

第2点 旧町村単位にある学区制の弾力化について、どのように考え、今後どのように取り扱っていくおつもりか伺います。

(答弁)

そもそも学区は自治会との深い結びつきがあり、自治会においては、「地域の子どもは地域で育てる」という熱い思いで、登下校の見守り活動や放課後の学習支援、居場所づくり等、子どもたちのために様々な活動が住民によって行われております。同じ地区に住む子どもの顔がわかるということは、防犯上も大きな成果となります。地域で子どもを育てる機運の醸成や、地域・家庭・学校の連携をより一層強化していくことが、子どもの健やかな成長につながるので、現在の自治会単位を核とした学区の編成を原則として考えております。児童生徒数の増減や交通事情の変化による安全面の確保等の理由から、隣接した他校への通学を認める学区の弾力化が望ましい地区については、地域住民の意見を尊重しながら積極的に弾力化を進めていきたいと考えております。

 

以上です。

傍聴には30人以上の方々に来ていただけましたことをここに感謝申し上げます。

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