レーガノミクスの複写であるアベノミクス | 天野正孝オフィシャルブログ「頑張ろう!日本!!」Powered by Ameba

レーガノミクスの複写であるアベノミクス


以前お伝えしたように、「強いアメリカ」を目指してレーガン大統領が1980年代に提唱したサプライサイド経済学に基づく富裕層の減税による貯蓄の増加と労働意欲の向上、企業減税と規制緩和により投資が促され供給力が向上することを目的に展開された経済政策をコピーしたものがアベノミクスと言えると思います。
経済成長の回復で、減税しても課税対象の増加によって歳入が増加し税率低下による歳入低下を補い歳入を増加させると共に、福祉予算を抑制して歳出を削減する方向性まで似ています。
但し、当時のアメリカはインフレーションが激しく、これを抑制するため、通貨高を狙った金融政策を取った点については正反対の対策のように見えます。
しかし、裏を返せば同じ理論で、真逆のことをやれば真逆の結果としてデフレーションが解消するのではないかというのが、この学説を信奉する者の理論です。
そして、このまま、根本的な景気対策と国内産業への支援が行われない場合、その後のアメリカ経済のように、格差だけが残って生活用品の物価高と株価バブルを引き起こし、ブラックマンデイ同様の破綻を持って収束する危険性をはらんでいます。
これを避けるためには、一時も早く具体的な経済対策をとらなければなりません。
大企業重視の派遣法改悪が通ってしまった今、もう一度、反比例する正規雇用の促進と法人税減税の見直しを行って、消費の拡大と国内産業への補助・助成の拡大を図るべきです。