志太広域事務組合での一般質問② | 天野正孝オフィシャルブログ「頑張ろう!日本!!」Powered by Ameba

志太広域事務組合での一般質問②

前述のブログの続きを掲載致します。

☆3月定例会一般質問

標題1 新年度における消防組織環境の整備について

問 10月以降の改善点と現在の検討事項について伺う。

答 パワハラ問題が発生したことにより、アンケート調査や聞き取り調査を実施するなど、実態の把握に努め、防止対策として、10月以降、全体での研修をはじめとして、役職者研修、職場内研修の実施、さらに相談窓口の設置などさまざまな取り組みを行った。消防職務の性格上、指揮命令系統が明確な職場の中で、パワハラについて、職員一人ひとりが共通認識を持つことや職員間でコミュニケーションを積極的に図ることなど、未然防止に取り組む職場風土の醸成にも努め、結果として、現状では良好な職場環境が保持されている。今後も職場環境を良好に保つよう、管理職をはじめとして指導を進めてまいりたい。また公務、公務外を問わず法令順守を徹底することも含め、定期的な全体及び職場内研修の実施を計画し、より良い職場環境づくりに努めていく。

問 本年度起きた職員の諸問題に対しどのような研修を行ったのか。

答 まず、昨年10月に全職員を対象に人権擁護委員を講師としてパワハラ・セクハラ防止研修を実施した。

12月には係長職以上の職位の職員を対象に外部の専門講師を招いて、メンタルヘルス・ハラスメント研修を実施した。

その後、1月から2月にかけて、さらに所属長が中心となって所属ごとに研修を行った。

その結果について報告もあった。

問 新年度の組織環境を変えるための第三者機関の設置に向けた展開について伺う。

答 消防業務は組織、業務の特殊性等から、一般行政職と比較し、組織内の統制、命令系統など独特な部分があるため、客観的立場から組織の環境づくりを行う第三者機関の設置についても理解できるが、現在は組織内で改革を進めておりますので、今後の課題として研究させていただきたい。

問 新年度の事業展開を踏まえた今後の計画や予定について伺う。

答 広域化後の実績を踏まえ、増加する救急需要に対応した体制の整備、近年の災害発生状況を踏まえた人命救助体制の一層の強化を柱とした「消防力強化計画」を策定した。高度救助隊の本格運用、分署の救急体制の充実、予防業務の統一化による効果的な運用、救急・救助部門を統括する警防専門部署の創設等、諸施策を本計画により運用を図っていく。昨今、消防を取り巻く環境は日々変化しているので、適切な対応ができるよう、毎年見直しを図っていく。

問 「消防力強化計画」は具体的にどのような経過で策定したのか。

答 「消防力強化計画」は、広域化後の検証結果と現状の消防ニーズを見る中で、住民サービスの一層の向上を図ることを目的に策定したものである。具体的には、まず、現状を詳細に分析した資料を基に、消防職員で構成する検討委員会において、現状で必要とされる消防力についての協議検討を行い、計画案を策定した。

さらに、策定した計画案は、2市の人事・企画・危機管理の課長で構成する策定委員会において説明を行い、意見を求め、承認を得た上で、正副管理者へ提出し、ご了解を得た。

 

標題2 今後の看護専門学校事業の充実について

問 新年度における学校組織の更なる充実を伺う。

答 本校は校長をトップに副校長を含む12人の専任教員による教育体制を取っており、各教員のほとんどは関連3病院から派遣されてきていることから、最新の医療現場の知識を持って学生の指導にあたることができ、また、3病院は実習病院でもあることから組織的に深いつながりを持っている上、多くの医師、看護師、助産師等を講師として本校に派遣し、看護教育に貢献していただいている。これら3病院との体制は県内の他の看護専門学校にはない本校の特徴となっている。さらに、昨年度より実習指導の充実のため、非常勤看護教員の導入を図ったことにより教育体制の向上に一層の効果があった。平成27年度も引き続きこの体制を維持し、看護教育体制を充実したものとしたいと考えている。

問 3病院の協力体制及び非常勤職員についてより具体的に伺う。

答 3病院から本校に派遣されている医師、看護師等の人数は、非常勤講師約100名の内3病院から派遣されている割合は約半数で、その内訳は、本年度、焼津市立総合病院は46%、藤枝市立総合病院40%、榛原総合病院14%となっており、この中には認定看護師や専門看護師といった高いスキルを持つ看護師も含まれている。

非常勤看護教員は、平成25年度より1名の看護教員を週4日の勤務体制で配置し、その結果、それまで時間外で対応せざるを得なかった授業準備など時間内で可能となり、教員への負担が軽減され、実習を含めた学習指導により専念することができるようになった。27年度もこの体制を維持していきたい。

問 新年度の予算の中での教職員の質の向上について伺う。

答 各看護教員は担当する専門領域を持ち、新年度についても、各員が研修や学会に参加するための予算確保をお願いし、最新の知識や技術の自己研さんに努めようとするものである。また、主体的に学ぶ学生を育成するため、看護教育の実践方法についてより効果的な手法を取り入れるなど研究している。今後も充実した看護教育を学生に提供できるよう教員の資質の向上に努めていく。

問 教職員の質の向上について具体的にどのように考えているのか。

答 日本老年看護学会や日本在宅看護学会等それぞれ看護教員が担当する専門分野の学会に参加したり看護協会、県等が主催する研修会に参加するなど知見を深めている。また、看護教員としての教育力向上のため看護教員幹部研修や看護管理者研修等に参加し看護教員としてのスキルアップに努めている。

問 新年度に将来に向けた学校の体制の進化について伺う。

答 本校は焼津・藤枝両市のみならず、看護師養成について委託を受けている牧之原市・吉田町の地域医療にも貢献する役割があるため、組合の視点に留まらず、より広域的視点に立って、大学化などを視野に発展していく道筋を探る必要があると考える。今後、厚生労働省や文部科学省など国の動向を注視しながら、各方面のご意見を伺い研究していく。

その主旨で、本年度は、福井県敦賀市にある敦賀市立看護大学を視察した。

敦賀市立看護大学は本年度開校した新しい大学で地域医療に貢献できる能力を育成することを目指す大学で、この点本校の目指すものと一致するものがあり、大学の設立方法や体制などについて伺い大変参考になった。

今後とも高度看護教育のための進化について積極的に情報収集し、研究してまいりたい。