路地裏の少年だからわかること

今回の社会保障と税の一体改革の中で隠されている点があります。
一部報道でも掲載されましたが、本来、一体改革＝消費税増税ではなく、一体改革＝所得税・相続税・消費税の税制改革だったはずなのに、3党合意の中で自民党からの強い要望により所得税・相続税の改正がはずされて、消費税の改正＝増税となってしまったことが隠されているのです。
もっと言えば、高所得者への所得控除の廃止と最高税率の引き上げが保留にされていることで、小泉政権下で行おうとしていた消費税増税を、小泉改革を批判しながらも同じ路線を歩もう、勝ち取ろうという自民党の考えが露骨に見えています。
つまり、多くの自民党員が望んでいた新市場主義からの脱却と格差是正を党本部として真剣に総括していない状態だとも言えます。
さらに、民主党にいたっては、その痛みをわかりながらも、流されている体たらく。これでは、例え総選挙をやっても、両党とも勝ちきれないと思います。
国民の皆様を軽視しすぎです。国民の皆様はすべてわかっていますから・・・
私たちのようにかつて路地裏に住んでいた人間ならなおさらわかります。
政治改革のための政界再編の波が起こりつつあることを国会議員の先生方は、もっと危機感覚をもって考えるべきです。
能力以上の活動ができない議員がいること、その自覚さえないこと、その結果その議員の人生に大きな禍根を残すことを・・・