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第73回全国都市問題会議



第73回全国都市問題会議の研修報告ができましたので要旨を報告いたします。

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第73回 全国都市問題会議 研修報告

(総括)
本年3月11日に起きた東日本大震災を受け、災害でも人や物の流れができるよう複数の国土軸が求められている。
今回はこうした国土軸の大きな柱となる新幹線をテーマに九州新幹線が開通した鹿児島で行われた。こうした国土軸を活用した新たな街づくりのひとつとして、地域資源×公共交通=地域活性化としたテーマで会議が進行し、その中で、地域資源の再発見や魅力の練磨、情報発信を的確にすることで地域全体の「ストーリー」を築き上げ、ブランド化し、公共交通を利用した交流人口の増加を図り、地域活性化に資していくための手法を身につけていかなければならない。こうした発想を培わせるチャンスをいただいた会議であったと感謝している。

(大西隆 東京大学教授)「3.11からの復興と安全な街づくり」
今回の震災では防災よりも減災の考え方へ変えざるを得ない状況が発生した。この考えを元とした予防的な対策や人のつながりによる防災力と自治体間の協力環境の構築を早急に考えていかなければならないことを学ばせていただきました。

(唐池 JR九州社長)「九州新幹線とまちづくり」
九州新幹線による「箱からエリア」への駅前ビルの開発の発想転換、新幹線以外の9路線の観光列車の創設による公共交通自身のブランド化を進める発想には学ばされた。

(森 鹿児島市長)「新幹線の開業効果をまちの力に」
ただ新幹線が開通したからお客様が増えるであろうと待ち構えているだけではなく、ひとつのチャンスとして「魅力あふれるまちづくり」を目指す「鹿児島市観光未来戦略」を策定し市電軌道緑地化や観光電車の創設、食のPRなど斬新な発想で行政経営に勤めている姿勢は大いに学ぶべきである。

(佐藤 ㈱バリュー・クリエーションサービス代表取締役)
「地域資源の観光資源化を成功に導く価値創造アプローチ」
組織運営の基本に「カスタマー視点」での価値創造を掲げ、事業運営の基本に「メデイア視点」でのプロデユースを考えてやり抜いてきた経験談が今後のまちの再活性にも再利用できる発想であると考えます。この考え方を聞けただけでも今回大きな成果であったと思います。


(母袋 上田市長)「上田市の魅力づくりと地域活性化」
産業面での都市間競争が激化する中、観光をリーデイング産業と位置づけ、「四季を通じた誘客」と「滞在型観光の推進」を念頭に、既存の観光資源に付加価値をつけて魅力アップを図ったり、埋もれている地域資源を見つけ出してこれに照点を当てていく考え方の斬新さに大いに学ばせていただきました。

(パネルデイスカッション)
司会:佐藤 NPO法人地域力創造研究所理事長
パネラー:溝上 ㈱ぐるなび執行役員
     鳥丸 シンクタンク・バードウィング代表
     松永 大阪市立大准教授
     佐原 豊橋市長
     伊東 倉敷市長

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地域活性化についてパネルデイスカッションが行われ、地域資源の発掘と商品化、異文化交流手段としての公共交通の整備と利活用、地域力創造を生む触媒としてのICTの存在について、利用者目線での事前・事中・事後情報の発信について様々な観点でデイスカッションが行われました。
特に、ツアーガイドの役割をしてくれる訪れているときの事中情報を的確にメデイアを使って提供することによって、食や観光消費の増大を図っていく発想は、今後当市においても検討の余地が大いにあると考えます。

以上です。

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