総合計画特別委員会視察報告 | 天野正孝オフィシャルブログ「頑張ろう!日本!!」Powered by Ameba

総合計画特別委員会視察報告

ペタしてね

遅くなってすみません。8月10日~11日の総合計画特別委員会の視察報告を纏めましたので掲載させていただきます。


8月10日~8月11日 総合計画特別委員会行政視察報告

9番 天 野 正 孝

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(各務原市)8月10日
● 視察テーマ
1.総合計画特別委員会設置の目的及び経緯
2.総合計画特別委員会における審議内容及び経緯
3.総合計画特別委員会における意見等の反映
4.総合計画策定後の進行管理、評価等

● 調査内容
1.総合計画特別委員会設置の目的及び経緯
各務原市は平成12年の第1次総合計画策定時に市長の政策形成及び議会議決に関わる総合計画審議会への参画を止めたが、結果として追認・事後承諾的な対応で終わってしまったことを反省し、平成21年度の第2次総合計画策定に関して、議会として意思表示をしていく各会派7名の議員により構成する特別委員会を平成21年3月に設置した。

2.総合計画特別委員会における審議内容及び経緯
委員会では、平成21年4月~8月までに7回委員会を開催し、まず、基本構想を審査する前提として、現行の総合計画の総括、市民意識調査や総合計画策定基本方針の検証調査、審議会への基本構想の諮問案や審議会答申の内容調査基を行い、基本構想については、委員会付託を受けて審査し、原案を可決した。
基本計画については前期5年間の計画を中心に調査した。

3. 総合計画特別委員会における意見等の反映
毎年の実施計画が次年度予算確定時に総合計画の中でどのような位置づけで事業掲示されているのかを説明することとされた。
また、基本計画案に対して会派ごとの疑問・意見・要望に対する執行部の回答・説明を受け、文言の修正をし、議会として基本計画に対する要望決議案を可決し、委員会を廃止した。

4. 総合計画策定後の進行管理、評価等
総合計画策定以降の計画の達成状況や計画変更及び追加について随時議会に報告することとしている。また、総合計画推進のために3年間に実施する具体的な事業の実施計画書を作成し、予算編成の指針とし、社会情勢の変化等を考え毎年度見直しを行っている。個別事業は業務実行計画書を作成し、4月・10月に内部で実施状況・進捗状況をヒアリングし、年度目標の達成率をチェックしている。

● 藤枝市に生かせる点
1.3年ごとの実施計画の策定および毎年度の見直しを行っている点。
2.内部ヒアリングを充実させている点。
3.予算確定時の実施計画の議会への説明を行っている点。

● 感想
藤枝市の場合は、議員改選を控え、昨年度急遽提言書を提出しているため、本年度の委員会の動きが、審議会の日程に追いまくられているような状態ではないかと思いました。本来ならば、各務原市のように、審議会と伴走しながら最後に計画に関する要望を決議できたかもしれません。
また、今後、実施計画や実行計画に対して、議会としても審議できるきっかけを考えていかななければならないと痛感しました。

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(安城市)8月11日

● 視察テーマ
1.安城市における行政評価システムについて
2.外部評価について
3.行政評価の効果
4.課題・今後の計画等について

● 調査内容

1.安城市における行政評価システムについて
安城市では、総合計画の着実な推進・説明責任の確保・職員の意識改革による市民本位の行政実現を目的に平成16年度より事務事業評価を試行し、平成19年6月に行政評価委員会を設置し、外部評価もあわせて行政評価システムを本格導入した。評価は、事務事業評価とし、総務事務を除く前年度実施事業を対象に実施しており、平成22年度では822事業を対象に、市民サービス・施設整備・施設管理・
企画計画策定・職員研修の5つに分類した評価調書を元に担当・課長による「拡充・維持・縮小統合・休止廃止終了」の方向性を持った評価を経て、100事業に絞り込み、外部評価で更に24事業に絞り込んで評価を実施するシステムを導入している。

2.外部評価について
外部評価は、行政経験者2名・企業代表2名・学識経験者2名の計6名(任期2年)で構成される行政評価委員会で、24事業を2班に分かれて3日間をかけて実施している。
評価の手法は、内部評価を実施した事務事業調書に基づき、24に絞り込んだ事業を所管する課とのヒアリングし、その結果を委員会で各事業ごと総合評価としてまとめ、総括意見を付した上、市ホームページで公開している。
平成21年度に内部評価と評価が変更された事業は3~4事業であった。

3.行政評価の効果
内部評価については、職員自らが仕事を振り返ることができ、外部評価については、ヒアリングによって職員にプレッシャーがかかり、行政評価委員からの問いかけを解決していくことによる説明能力の向上が図られ、長期的には総合計画の進捗に貢献している。


4.課題・今後の計画等について
今後行政経営システムを構成していく1つとして行政評価システムを位置づけ、行政評価システムの導入を契機に、総合計画を柱として、予算決算、環境基本計画等を連携させ、効率・効果的な行政経営システムの構築を目指していく予定。

● 藤枝市に生かせる点
1.内部評価の充実を図っている点。
2.外部評価を実施している点。
3.行政評価を行政経営(藤枝市では新公共経営)システム推進の有効な手法としている点。

● 感想
行政経営(藤枝市では新公共経営)システムの推進のためには、事務事業の評価を仕分け方式で行うか、外部評価を含む行政評価方式で行うか2つの手法の選択により、効率・効果的な行政の再構築を目指す方向性が必要となってきております。そうして点において、行政評価制度も徹底できれば、事業仕分けと同等の効果が得られることが安城市の例から感じ取ることが出来ました。
議員一人一人もこのことをしっかり把握して予算決算の審議をしていく必要性を強く感じます。



ちょっと早いですが・・・秋が早く来ないかな。