出版大崩壊 | ほんだながわり

ほんだながわり

「読んだり、観たり、行ったり」だけは、何だかやりっぱなしじゃいけないような気がしたもので…。

会社を辞めて自ら電子出版に身を投じた元大手出版社勤務の編集者による、電子書籍の現状リポート。
(コンテンツの作り手たちにとって)良い時代にどっぷり版元にいた世代の人らしく、
現状の捉え方や評価の仕方に、若干、鼻につくところもある気がするが
実際に、ご自身でもいろいろと挑戦されているとあって
少なくともメディアよりの人間にとっては結構、説得力がある部分も多いのではないかと思う。
(ITよりの人には面倒くさいオヤジ程度にしかみえないかもしれないが…)

ただ悲観的観測だけで終わってしまっているのがちょっと残念というか
まぁ、メディアで仕事しつつ、今までのように関係者がみんなたんまり儲けてという時代の復興は
たぶんないだろうから、この世代の人たちが悲観するのはしょうがないのだろうけれど、

もうちょっと若い世代の自分としては
もう少し別の見方ややり方もあるような気がする。

そういえば、本書のなかに、最近は、メディアで働く若い世代が自信と誇りを失い
代わりに、電力、ガス、水道事業者に勤める若者が誇りをもって働いているらしいという
話が出てきて、思わず笑ってしまった。

あぁ、ひと月前までは、電力会社もそういう会社の一つだったんだよね。

結局、ひと月先のことだって、正確には誰にも分からないのだ。

出版大崩壊 (文春新書)/山田 順

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