日蓮さんの書かれたものを読む限りにおいて、この人は完全な中国天台宗の信奉家で、だからまあ、天台原理主義者ですな。

中でも五時八教の教判をもとにして、彼、独自の「南妙法蓮華経」という、新しい時代の(末法の)法華経を編み出して世に広めたところが、なんとも独創的で、天才的なところでしょう。

末法は時代が、釈迦在世の時とは全然違っていて、法を広めるにも普通の経典に依るのでは効き目がない。薬効で言えば、普通の法華経28品がビオフェルミンなら、南妙法蓮華経は正露丸だ。正露丸が強いんだ。末法はこれでなくちゃ、人々の強い下痢には効き目がないのだと、そういってるわけです。

法華経で効かんのじゃから、何でほかの阿弥陀経やら金剛経やら華厳経が効くかいの、いや、効きやあせんわいの・・・。

そういうわけで、彼は他宗の討伐を大々的にやれえいうて、この間も話しましたが首切られようとまでしたのです。

その日蓮さんの伝統を一番正直に今日に伝えとるんが富士大石寺じゃあいうんですが、ここはほんと、厳しいですよ。

身延山久遠寺みたいに、まあ、あんたの宗派はなんであれ、うちのお守り買うて帰りんしゃい、この大きいて値段のいいのが効き目もいいんだよと、こういう生ぬるい商売は致しませんな、あそこは・・・。学会さんが人の宗派の悪口言うって嫌われるんは、大石寺の流れをくんどるからですな。現在は池田せんせが大石寺の猊下さんと喧嘩して、破門になっとりますがな・・・。

ちなみにフランスじゃ大石寺系はカルト教の認定でして、追放されとるらしいですが、多分、今でもそうなんでしょう。間違っとったらごめんなさい。

だけどね、あたしに言わせれば、一神教の神様こそはカルト中のカルトで、しかも、元祖カルトじゃござんせんか?信奉しないものはすべからく最後は焼き尽くされてお仕舞なんでしょうからね。