合格合格合格合格合格

 

・大好きなシリーズ。リストラ代行業って言うんでしょうか、「辞めさせたい社員を辞めさせるための面接」という非常に気まずい作業を代行する主人公・村上真介クンを語り部とする物語です。しばらくぶりに読んだので、1~3の話もおぼろげだけれど、妙に涙腺を刺激するよい作品群ということでオススメできます。

 

 

 

・で、出てくる架空の会社名が、航空会社・AJAとか、山三証券とか、楽器メーカー・HAYAMAとか、外食産業ハイラークグループの「ベニーズ」とかで、これでは想像を絶する愚か者でも元ネタが類推できる(笑)。それでもおそらく確たるクレームもなく発刊できるあたりは、それぞれの会社をきちんとリスペクトしている構成だからだろうと思う。

 

 

 

 

・4部構成のうち、表題の「勝ち逃げの女王」は名前的にはインパクトがありますが、面白いのは他の3作。「君たちに明日はない」シリーズに足を突っ込んだのであれば、読んでおくべき不可避なエピソードが本作にはあります。だからボクは「ノー・エクスキューズ」が一番好きだ。

 

 

 

 

 
 
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お茶お茶お茶お茶

・これもだいぶ前に読了してたんですが、先日BSで映画を放送してまして、徒然に見ながら結局夫婦で滂沱の涙を流しておりました。これは本当にいい映画だ。映画化がうまくいった例だと思います。で、小説の方は、というか小説と映画の差異は判断つきませんので、むしろMOVIEレビューと言ってもいいかもしれません。



・ボクのような田舎者は「東京は東京」と思っているので、「東京」の「日本橋人形町」という単一SPOTで、そこの情景とか風情とか人情とかを展開する「新参者」という話は、なかなかの秀作だと思っていたんですが、本作はその続編としても、またそうじゃなくてもおそろしくqualityの高い話だと思います。



・で、まあ夫婦で読み、家族でドラマと映画を見て、すっかり人形町に憧れたので、東京へくり出して日本橋を通り麒麟像を眺め、あの交差点に行って重盛の人形焼を買おうと思ったら休みで(悲)、水天宮に行って水難除けのお守りを買いました。ブロガーさんで、七福神巡りもされた方がいて、これはもう心から尊敬し羨ましいと思ったなあ。



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・「侠客」って言うんですかね、明治大正昭和をまたぐ目細の安吉親分率いる盗賊の活躍を、現代に生き残る「天切り」の異名を持つ松蔵さんが昔語りをする物語です。すでに五作目、浅田氏も相当愛着のある設定のお話なのですね。ボクも大ファンです。



・山県有朋とか森鴎外とか永井荷風とか、時々歴史上の人物も織り交ぜこの連作は展開されます。本作は題名と表紙でお分かりの通り、チャールズ・チャップリン。浅学ながら5.15事件の時にチャップリンが来日してたなんて初めて知った。これは状況だけでドラマになるわな。



・古き良き帝都の風景もこの物語を奏でています。背の低かった頃の東京ってどんな感じだろうな。日比谷や銀座はそんなに知らないけれど、出張の度にそこら辺に宿を取るのもこの作品の影響かもしれない。帝国ホテル・・・の向かいのホテルとか(笑)。

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うお座うお座うお座うお座

・これはいい話です。伊坂幸太郎さんの作品は洒脱さと難解さが混在してて、どっちに針が振れるかで面白さも変わってくる感じがしてるんですが、本作は「伊坂さんって面白い?」って聞いてくるvirginな方にも「これ読んでみるといいですよ」って薦められる作品かもと思います。



・「伏線→回収」の明解さや痛快さが伊坂作品の特徴だと思うんですが、本作も首折り男とか若林老夫婦とかいじめられっ子とかが、巧みにLinkし合っている。そこにおなじみの黒澤さが絡んでくるのもファンにはたまらないと思います。ところで伊坂作品の最も鮮やかな「回収」は「ゴールデンスランバー」の「痴漢は死ね」と「大変よくできました」だと思うのですがどうですか?



・後半どーもその醍醐味が薄れたと感じたのはあとがきで判明。もともと別々の話を単行本化でLInkするように「加工」したんだ。ゆくゆくこれもうまく映像化できるといいですね。ところで「アヒルと鴨のコインロッカー」の映像化は奇跡に近い出来の良さだと思った。オススメ。「まほろ」の瑛太クンと松田龍平クンが共演してます。


首折り男のための協奏曲/新潮社
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・今一番推せる漫画を挙げろと言われたらボクは間違いなく本作と答えるでしょう。ただ厄介なのは発刊ペースが異様にスローなこと。少年ジャンプの発刊ペースに慣れてると、こーゆー類いのコミックの発刊は「一日千秋」と言うも愚かなペースで指を咥えることになる。さて、10巻が出る前のおさらいだいっ!



・ボクも将棋はある程度出来て、どれぐらい出来るのかというと「今、県で3本の指に入ると言われている人に20年前勝ったことがある」というぐらい出来ます。・・全く分かりませんね(笑)。ただ昨今の将棋界の話もある程度分かるので、二海堂クンの行く末がどうなるのか、とっても気になっています。棋界を知っていればみんなそう思うだろうけど。



・これは初級編・・じゃ中級とか上級とかあんのかな?ならそれはそれで発刊のインターバルを埋めながらぜひ出していただきたいものですね。本巻の白眉はおねいちゃん・川本あかりさんの大サービスが多いことです。すいません、男の子目線で(笑)。

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・まず壮絶にコケたドラマのことなんですが、いくらなんでもキャスティングがおかしかったのではないかと思う(気に入ってた方ごめんなさい)。大好きな作品なだけに映像化が失敗したのは本当にがっかりだったなあ。これに限らず映像化がピタリと合った作品に最近出会ってない・・かも。

 

 

 

・このシリーズの醍醐味は「所轄ごとき」の署長・竜崎が実は階級の高い中央官僚だと分かった時の、相手の「うへ~」なリアクションとそこに到るまでのこんにゃく問答なんですけど、今回の麻取りの矢島氏との会話も面白かった。全く霞ヶ関ってめんどくさいのねという少々パンチに欠ける話でしたが、このシリーズはやっぱり楽しみだ。

 

 

 

 

・ボクの業界はあまりヒエラルキーというものがなく、基本的にのびのびプレイ。職員室出たら自営業みたいなものです。ただ、竜崎署長の大森署と同じで、トップに立つ人間の性格と個性と信念と度量で意外に風向きは変わる。その風向きが3年ごとに変わるのが良くもあり悪くもあり・・。ところで竜崎課長の異動はいつでしょうね。

 

 

 

 
 
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NHKの大河ドラマ「黒田官兵衛」・・はあまり見てないんですけど、なかなか面白いらしいですね。勉強のつもりで本作を購入しました。第4巻から?いや、立ち読みしたら、ま、備中高松城あたりから始めても別にいいかなと思って。

 

 

 

・この時代の司馬氏の執筆で言えば「太閤記」が一番メジャーだと思うんですが、秀吉を中心に描くのと官兵衛を中心に描くのでは同じエピソードでも「書きぶり」が違う。要は各々の我田引水ですな。そういう味わい方が司馬作品ではできるのが面白いと思います。

 

 

 

 

・実際読んでみると中国大返しの後の記述が異様に少ない。賤ヶ岳とか朝鮮出兵とか秀吉没とか関ヶ原とかとってもさっぱりな描写。実際「よく分からん」とでも言いたげなエピローグでしたが、そこを岡田准一クンがどう演じるか、そして一体本作の(一)~(三)巻にどんなことが描かれていたのか逆に興味が湧いてきました。

 

 

 
 
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・うちの娘は中1になったんですが、どーも歴ヲタの父親に似ず社会が苦手らしく、先日の中間テストでは中国地図上の大きな川(別名揚子江)を「長州」とズバリ解答。怒髪天を衝く妻の隣で、ボクは笑いすぎで呼吸困難に陥っていました。山口県の皆さんごめんなさい(笑)。

 

 

 

・ところで皆さんは邪馬台国ってどこにあったと思いますか?九州or畿内ですよね。でも、この作品では全く違った論を展開します。客の少ないバーで、大学助手の女性と風変わりな雑誌ライターの男性が壮絶かつ笑える歴史談義(口ゲンカ)を繰り広げるこの作品。かなり前の発刊ですが面白いですよ~。

 

 

 

 

・この作品では聖徳太子の正体についても論じられていますが、うちの娘、推古天皇の摂政を「中臣鎌足」と解答。じゃあ中大兄皇子はソロデビューかい!いくら一万円札を福沢諭吉に譲って久しいとは言え、これでは厩戸皇子が浮かばれませんな・・。

 

 

 
 
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・読了。というか読了するのがもったいなくて後半はゆっくりと読んだ。旅路が終わる切なさ・・みたいなものを味わえた希有な物語とまとめます。なかなかそういう作品には出会えませんぜダンナ。「現実的には有り得ない」というレビューをよく見ますが、これは宮部氏と読者の「憧憬」ってやつでしょう。中学生の可能性を信じたらこれぐらいはあっていい。



・初めて宮部作品を読む人には違和感があると思うのだけれど、宮部みゆき氏の作品の特徴として「才気煥発な少年少女」ってのが「ステップ・ファザー・ステップ」からずっとあるので、賢き中学生達が学校内裁判をするというのは、仮面ライダーで言えば歴代のライダーが総登場して戦うという趣でもある(笑)。宮部ファンには涼子チャンと神原クンと井上判事の言動で十分なカタルシスを味わえたことでしょう。



・どの巻だったか、ベテラン刑事さんが「悪事をはたらく人間より厄介なのは、自分が正しい事をしていると信じて疑わない人間だ」みたいな発言をしてましたが、そこがボクにとっての本作の主題だった。柏木クンも三宅サンもそういうフィルターで観察できると思う。そこをどう導くかってのは・・・解は無いんだよね。


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・ドラマやってたのは知ってたんですが、観てなかったので全くのcomicレビューです。題名が端的に主題を伝えている分かりやすい物語。やっぱり絵になるのは秀吉でも家康でもないんだな。きちんとステレオタイプな信長が登場しますので、安心して読めますよ。



・最近コンビニに「包丁人味平」のコミックが置いてあってびっくりしたんですが、読んで美味しい漫画ってのも歴史を重ねてますね。本作がちょっと残念なのは、率直に言って食べ物があまり美味しそうに見えないことなんですね。でも戦国のフレンチだし、コミックは白黒だし、ハンデが大きいのは仕方がないと思う。



・まだ2巻までしか読んでいないので分からないのですが、こういったテーマを採った以上、本能寺までの予定調和をどう描くかってことが重要ですよね。それはやっぱり帰趨を見届けなくちゃなって思います。割と大ざっぱにタイムスリップしてきた挙げ句に、意外と展開の速い漫画だぜ・・。

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