私の町は今、桜が満開を迎えています。桜まつりも開催中。

ボクはそこここに花を咲かせている白木蓮も好きですけど。


るるぶ東北’12 (るるぶ情報版地域)/著者不明

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いつの日か「おでんせ東北」の願いを込めて。
書籍にかこつけてお話するのも今回まで。

と言っても、もう小ネタです。前回は青筋立てたのでその反省の意味で。



自衛隊の皆さん。


彼らは常に慇懃と言えるほど優しく、その態度そのものも被災地の心の支えになっていると思います。車で彼らに道をゆずろうとしても、常に彼らは「お先にどうぞ」でした。「大切な仕事をしているあなた達が先ですよ」と思ったのですが、頑として「お先にどうぞ」でした(笑)。過酷な任務に頭が下がります。



警察官の皆さん。


ボクが見たのは京都府警、兵庫県警、大阪府警・消防、静岡県警、北海道警。パトカーの横のそのロゴを見るだけで、「日本全国の皆さんに支えていただいているんだ」という安堵の念を持ちました。家族を残して遠隔地にいらしてストレスも並大抵ではないでしょうに。


ところで岩手県宮古(みやこ)市の支援に京の都(みやこ)の警察官がいらしていたのは、ちょっとした粋な計らいでもあると思いました。



芸能人の皆さん。


彼らが慰問や炊き出しに来るのを売名行為と言うつもりは全くありません。立派な行いだと思います。ところであの渡部陽一さんはかなり早い段階で被災地に入り取材を行っていました。その異名に恥じない行動だったと思います。ただ話し方はTVの倍速だったというtwitterの書き込みが(笑)。



物流のこと。


スーパーやコンビニから物が無くなるというのは、空前の出来事でしたが、日を追う毎に品物が充実してくる様は驚嘆でした。まだまだ行き届いていない所もあると思いますが、それでもこの物流の力の凄まじさには日本の底力を感じました。


被災地でトイレを借りるためにスーパーに入りました。入る前は「被災地の皆さんの食料に手を付けて(買って)はいけない」と決意していましたが、山ほど積み上げられた品物に驚き、思わず納豆を一つ買ってしまいました(謝)。



ボランティアの人たち。


ボクが危惧していたのは、準備不足で訪れ被災者にかえって迷惑をかけてしまう「押しかけボランティア」でしたが、そういった事例はあまり聞きませんでした。よく組織されていたのだと思います。仕事も大変でしょうが、無償で働いているのに手ぶらで帰そうとはしないおじいちゃんおばあちゃんにも難儀していることでしょう(笑)。



この連休。


義父の陣中見舞いに行こうかと思いましたが、帰省渋滞・見物渋滞もあるとのことで見送りました。自宅でおとなしく過ごします。


皆さん、いつか復興の折には日本地図でギザギザに見えるリアス式海岸にいらして下さいね。



と言う感じで、またお話したいことが出てくるかもしれませんが、次回から本題に戻ります。よろしくお願いします。



岩手県陸前高田市の戸羽市長(奥様を震災で亡くされながら気丈に公務を行っている立派な方です)は、今回の震災に対する救援、支援の手に対して、

「半年、一年と時を経て、人々に忘れ去られてしまうのが一番怖い」


とおっしゃっていました。本号にもこの方の手記が掲載されています。

文藝春秋 2011年 05月号 [雑誌]/著者不明
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今回の震災にあたっては、「報道」というものにも考えるものがありました。


3.11から現在までずっと、震災と原発事故という二つのissueがあり、より危急的な課題として原発対応が選択され、TVでは多くの時間が割かれているのが現状です。


当然のことだと思います。周辺地域の方々は地震と津波によって町を破壊され、それでもなお救援や復旧の手立てを組むいとますらなく避難を余儀なくされているという呻吟には、かける言葉すら思いつきません。


そしてそのさらに外側の宮城や岩手、茨城の人々は「寂しさ」を感じています。疎外感ではないのです。


「福島の人だぢにくらべれば俺だぢはここにいられっから」


と彼の人々は言うからです。



実はそのことを最も強く感じたのが、官邸の記者会見の場面でした。


枝野官房長官の報告や答弁の姿には感心し、好意的に拝見しました。慎重に冷静に言葉を選び対応する様には、リーダーとしての誠意は確かに感じられたからです。


一方で受け手の「報道」の質問や態度には、「落胆」という言葉ですら十分ではないものでした。「ここで一発政府の揚げ足を取ってやろう」という山師のような質問の嵐・・。


彼らは誰の利益を代表しているのでしょう?世論には、震災に対する支援の手立てと事故の正確な情報とそれでもなお健全な日本を発信しなければならないのに。(こんな時に内閣の支持率を調べてどうするのでしょう?)


風評は報道が作ったものです。事実だけを流すなら子どもの読み聞かせと同じでしょう。事実を咀嚼し、事実を適切に伝え、そしてその結果を想像するというレディネスが低かったというのが僕の総括です。



とまあ、怒りに任せて作文するのも今回だけにします(笑)。


この3月からずっと、不安定な気持ちでいたせいもあり、腹を立てて怒りに任せて行動しそうになることもたくさんありましたが(「腹を立てるな!」と手に書いたこともありましたっけ)、穏やかな気持ちで生活することが一番大事だと痛感しました。


菅総理も一生懸命やってるはず。

自民党だって知恵をしぼってる。

東電も仕事をしてないわけではない。


被災地にヒールで来るアナがいても。

ピカピカのモンクレのダウンで来るジャーナリストがいても。

さっさと引き上げて内陸でドンチャン騒ぎをするクルーがいても。


腹を立てない、腹を立てない(笑)。


明治29年6月15日と昭和8年3月3日。

この2つの日付ですぐに思い当たるのが三陸の民です。そう、三陸海岸を大津波が襲った日です。



三陸海岸大津波 (中公文庫)/吉村 昭
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この著(もしかして廃刊になっているかも)はその大津波の様を克明に記録した作品です。私が吉村作品に出会ったのもこの著が初めて。



三陸の人々にとっては3月3日は、ひな祭りの日であり、耳の日であり、そして津波を想起する避難訓練の日でもあるのです。



僕が社会人として初めて赴任したのは、日本一の防浪堤を築いたという三陸の町でした。優しげに語りかける穏やかな景色と人情にあふれた思い出深い場所でした。



そこに住まう間も地震もあり、津波警報も何度か聞きました。しかし実質的な被害をもたらす津波は来ず、結果として僕の年頃では津波の実相は分からないと言っていいものでした(チリ地震津波を知らない)。しかしそれが今回の震災に対する油断とか慢心であったかというと、その見解には異を唱えずにはおられません。



三陸の多くに築かれた防浪堤は、その内に住まう人々の安心を担保するものであったと同時に、度重なる災厄を乗り越えて復興を成し遂げたという人々の「誇り」の象徴であったと思うからです。



けっして油断はしていませんでした。文伝や口伝で津波の恐怖を喚起し、避難訓練をくり返し、かつ避難路は適確に整備されており、自助・公助の関係も構築されていたのです。多くの被害者を出しながらもなお、生存した方々は、そこが三陸であったからこそ津波に襲われたものの、三陸であったからこそ助かったと考えておられることと思います。



現地に赴き詳細な事実を記したこの作品は吉村作品の白眉と言ってもいいと思います。そしてこのような記録が文庫という安価な媒体で人々に行き渡るようにした功績も大きいと思います。ぜひご一読を。





ところで・・二度の大津波が襲った明治29年に生まれ、昭和8年に亡くなった童話作家を知っておられますか?


お久しぶりです。


先の記事にはたくさんの励ましの言葉をありがとうございました。あまり嬉しかったのでお一方お一方にメッセージという形で返信をいたしました。


震災から1ヶ月。やっと本を開くほどのゆとりも出て、これからブログも題名通りにupしていきたいと思っています。ただ、その前にこの震災を通して考えたことをいくつか記しておこうと思います。それは自分のためでもあるのかなと思います。


地震の直後に停電があり、私たちの情報取得手段、通信手段はかなり限定されたものになりました。TVは見られなくなりましたし、電池で聴けるラジオなど当然持っていません。電話も不通となり、netが復旧したのもかなり後でした。


その中で情報のレスポンスが速かったのはtwitterでした。アカウントだけ持っていてほったらかしていたボクもやっとこ活用しながら情報収集ができました。2ch、mixiも現地の声を拾う場面で大変役に立ちました。通話が不能な状況で、様々な情報を多角的に得ることに関しては今回これらのソフトが大きな功績を果たしたと思います。


ただ被災したボクの義父や伯父がそうであったように、mailやsnsを使えない高齢者と遠隔地にいるその親族が繋がるためにはもう一つの工夫が必要でした。その仲立ちを果たしたのが、GPF(Google Person Finder)ではないかと思っています。


被災地に近いボクは避難者の情報を比較的速く得ることができましたし、震災の4日目に現地に立ち入ることもできました。そして得た情報を発信する場がGPFでした。


GPFによってボクは恩人や教え子の死を知りました。その一方でGPFにより無事避難し生き延びた友人の安否を知ることができました。そしてボクもGPFによってほんの少しだけの方々の安否を広く知らせることができました。そしてほっと胸を撫で下ろした方の感謝の言葉にどれだけ励まされたことか。


このGPFは今回の震災の最も早いボランティアではなかったかと思います。


被災地に近くない方も、GPFをご覧になってみて下さい。架空の名前で検索してみたとしても、そこに人々の焦燥や悔恨、そして安堵や同情が見て取れるはずです。それは空々しい報道よりもっと濃密に震災の空気を感じさせるはずです。

たくさんのお見舞いのコメント、メッセージをありがとうございました。


お返事をすることもできず、心苦しいです。この場を借りてお詫びいたします。


私は岩手県の内陸に住んでいるので、被害はそれほどでもなかったのですが、妻の実家は津波に遭い生存はしたのですが、家は跡形も無くなりました。


月曜日に何とか被災地に入り、妻の両親を迎えてきたのですが、現地の惨状は予想以上でした。襲ってきた波を想像すると震えが止まりませんでした。


両親は高台の知り合いに保護されていましたが、避難所を中心に地域の方々が温かく支え合って一日一日を暮らしている様子に頭が下がりました。何も出来ない自分が恥ずかしくてたまりませんでした。


ただ、現地の方々の気力も体力も限界です。それは砂時計のように日々消耗していくものです。

この現状が何とか好転するよう祈るばかりです。


毎日毎日安否情報ばかり見ています。地元のmediaや2chやgoogleやmixiやtwitterを通して。そして親戚や恩人や友人や教え子の名前ばかり探しています。津波に襲われた町は僕の人生の半分を過ごした大切な町だからです。


そんな中「情報拡散」という言葉を知りました。

避難所の名簿や現地の貴重な情報を、mediaに正確にupされている方がいます。肉親を亡くしながら悲しみに耐えて情報を収集し拡散されている方もいます。


僕も妻の家のこと、、恩人や友人の行方不明と、気力がくじけそうなところですが、できる「情報拡散」を続けていこうと思っています。


最後に。こんな些末なブログに訪れて下さった皆さんへ。僕がお願いするのは筋違いで失礼なことですが、ニュースを見てあげて下さい。netを覗いてみて下さい。そして被災地の皆さんの声を聞いてあげて下さい。


心よりのお願いです。


家族全員無事です。夕方電気が復旧しましたが、断水中です。


iPhoneからの投稿
ロケットロケットロケット

 

・室積氏と言えば「都立水商」だと思うんですが、ボクはあの作品は「もしドラ」に匹敵するほどの傑作だと評価しています。この作品からも同じ切り口の破天荒さがうかがえて思わず借りてしまいました。

 

 

 

・ま結果としては痛快に読めた作品でした。ただ予想と違い内容は「史上最強の近隣外交」。メタボが二人しかいないあの国への対処は概ね賛成。最後は強引にまとめましたけどね。それでも真面目に考えたいヒトは村上龍の「半島を出よ」を読みましょう。

 

 

 

 

・それでも最近ボクは政治家はそれなりに一生懸命仕事をしていて、その成果を公正に報道できないマスコミが大きな問題を抱えているのではないかと思ってます。例えば「なぜ米軍基地が必要か」という話題とかね。答えは本書にありますよ~。

 

 

 

 
 
史上最強の内閣/室積 光
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自転車自転車自転車自転車

・もう10作目。ぼやぼやしてるとマコトくんも池袋の生き字引になっちゃいそうなほど、様々な案件を解決してますね。この週末は物見遊山の全国の先生方が池袋に集結してIWGPも賑わっていたことでしょう。ボクは今年は茗荷谷には行き損ねました。



・「ドラゴン・ティアーズ」で急転直下の物凄い終決をみたクーちゃんはどうしたのでしょう・・?まいいか最近ボクはiPhoneを購入したのでそれに夢中なため読書のペースが鈍ってます。でも、個人情報はなるたけそぎ落とそうと教訓を得たのでした。



・最後の「PRIDE」はなかなか泣けるイイ話でした。最近女っ気に欠けてたマコトくんも良かった良かった。でもやっぱりキング・タカシが出てくると話が締まりますね。そしてまたジャブストレートを放ってみたくなり蛍光灯の紐を相手にする(笑)。



PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>/石田 衣良
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メラメラメラメラメラメラメラメラメラメラ

 

・大長編でしたがもっと長くたってイイと思うほど堪能しました。ボクはあまり分析的に読む人間ではないのでフラグにも関心がなく、ただただワサビを食らった森進一みたいな表情でドキドキしながら読むだけでした。いや~でも面白かった5ッ星!

 

 

 

・昔ガンダムが流行った時友達に「連邦軍とジオン軍はどっちが悪者?」と聞いて「どっちでもねえよ」と答えられ、激しく混乱した覚えがあります。それ以来「善悪は表裏一体」という意識が刷り込まれていますが・・さて本作もシンプルにこの主題を用いていますね。詳しく言うとネタバレですね(笑)。

 

 

 

 

・退廃的な東京。ボクは昔の映画「12モンキーズ」を思い出しました(それよかもっと原始に還ってるでしょうが)。1000年先の早季チャンのために地下鉄はあまり作り過ぎない方がいいんじゃないですかってもう遅いか。

 

 

 

 

 
 
新世界より(下) (講談社文庫)/貴志 祐介
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足あと足あと足あと足あと

 

・ひたひたと押し寄せる恐怖におののくかのような中巻。帰趨は無論未知ですが、ボクの戦闘遺伝子は少年ジャンプ的楽観思想で構成されているので、「がんばれ早季チャン」と言う他はありません。ドキドキ。

 

 

 

・「ナウシカに似てるかな」と思った人は多いでしょうね。人類が一度手にした文明を捨ててローテクに回帰しているというのは面白い視点だと思います。1000年経ても教育委員会がロクでもない組織だったら、それはそれで嫌ですけど~。

 

 

 

 

・ああダメだ富子さんの話でオレ様はノックダウンだ(恐)。そしてその前後の悲しき離別と嵐の前触れ。これで下巻を手に取らなければ一体何の本を読めというのか。では本屋さんへレツゴー!

 

 

 

 

 
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