合格合格合格合格

 

・東京電力株で大損したという万城目氏(と、文藝春秋に自分で書いてあった)の作品。「トヨトミ」や「ホルモー」が果てしなき前振りというか長広舌で、面白くなるのが野球で言えば7回裏あたりという作風がちょっと心配でしたが、本作はそんなこたない1回表からブンブン振り回す素敵な作品でしたよ。

 

 

 

・琵琶湖・・というものをボクは見たことがないのですが、荘厳なもの美麗なもの長大なものに日本人の信仰や神秘があるなら、そこは小説のモチーフに十分なるのでしょうね。行きたいないつか。万城目氏といい森見氏といい、どうも地理的な羨望がうずまくな、東北人としては。

 

 

 

 

・真っ赤な学生服でも、白馬に乗って散歩しても、舟で通学しても、基本は学園物という現実的な路線を貫いたあたりがこの作品の面白さだったと思います。何よりこの作家サンは話の収束のさせ方が巧みだと思う。題名に具体性がなくても、これかも、信じて読んでみようっと。

 

 

 

 
 
偉大なる、しゅららぼん/万城目 学
¥1,700
Amazon.co.jp

 

合格合格合格合格

・映画化から先に知りました本作。まったく漫画のアイデアはどこに転がってるか分からないものですね。古代ローマと現代の日本をタイムトラベルでつなぐお話(風呂限定)。さすがにここまで突飛だと同業者も「その手があったか」とは思わないでしょう。しかしながら見事な作品だ。



・顔の平たい日本人の持つ銭湯や温泉の醍醐味・・というか楽しみを古代ローマに反映させるくだりは、「うんそうそう分かる分かる」と納得しながら読みました。ボクも忘年会は温泉でした。あまりに猛吹雪で露天風呂が堪能できなかったのが残念でした。



・映画の話になりますが主役の彼を阿部寛が演じるのはホントぴったりだろうなあ。濃い顔を集めた俳優陣のラインナップも楽しみです。本作はどの雑誌で連載してるのかは知りませんが風呂and温泉ベースの話なだけにアイデアが「枯渇」しないことを切に望みます(笑)。



テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)/ヤマザキマリ
¥714
Amazon.co.jp

あけましておめでとうございます。


今年もよろしくお願いします。


新年は被災地である岩手県宮古市で。元旦は景勝地・浄土ヶ浜で初日を拝んで参りました。


本の多い人生を送ってきました


本年が全ての人にとって幸せでありますように。


被災地の復興が進みますように。


そう祈りながらなぜか涙が溢れてきました。



さて、唐突ですがブログの題名を変更させていただくことにしました。

この題はもともと昔Livedoorのブログで使っていたのですが(数年前に一日一言書評をしてました)、愛着のある題名であり現在のボクの偽らざる心境といった感も強く、Amebaでも本題を使っていくことにしました。

内容は変わりませんのでこれからもよろしくお願いします。時々Livedoorへのlinkも貼りますので、そちらもご覧になってみて下さい。ではでは。

将棋将棋将棋将棋

・雑誌「ダ・ヴィンチ」のBOOK OF THE YEARに6位でランキングされてました。全く存在を知らなかったので(汗)、早速貸本屋で借りてきました。マンガもしばらくキョリを置いていると知らないのばっかり(笑)。ワンピースとはじめの一歩は欠かさず読んでいるんですけど。



・将棋指しの漫画じゃないっすか・・。どーして気がつかなかったんだろこんな面白そうな話。実はボクもアマチュアの初段なのでTVの解説も棋士の顔もよく分かるヒト。零くんを取り巻く状況や盤面の機微もよっく楽しめました。ただそれを抜きにしてもおそらく相当面白いマンガなんだと思う。



・泣けるイイ話もありましたが、久々に吹いて大爆笑したのは1巻(だったかな)の「月下の棋士」のパロディでした。先崎クンの解説も堪能しましたし、3巻までしか読んでないので続きをさっさと借りてこよう。師走の気忙しさにかまけてこれからcomicのオンパレードでっす(笑)。


3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)/羽海野 チカ
¥490
Amazon.co.jp

てんびん座てんびん座てんびん座てんびん座

 

・お初に読みました作家サンです。警察小説は確固とカテゴライズされましたね。ボクが親しんでいるのは佐々木譲氏ですが、色々雨後の筍のように作家と作品が生まれているのは認識しており・・このお話もブロガーさんオススメで気になっていました。図書館で見つけてよい機会と思い借りてみました。

 

 

 

・「キャリア」という言葉を聞くとまあ「踊る大捜査線」のような「マークスの山」のような、意地とプライドと嫉妬と追従と駆け引きと責任転嫁と・・てな感じで展開されたらこりゃ疲れるなと思いながら本を開きましたが、意外に社会の縮図たる人間模様と精神構造と予定調和。気持ちよく読ませてもらいました。

 

 

 

 

・続編もあるのですね。半歩ドロップアウトした感の竜崎チャマがこの後どんな風に魑魅魍魎の世界を生きていくのかとっても楽しみです。ところで今公務員が一番イラッとくる言葉は「compliance」です。大抵の人は一生懸命やってるんです。隠蔽なんてしないからホントに(笑)。

 

 

 
隠蔽捜査/今野 敏
¥1,680
Amazon.co.jp

 

爆弾爆弾爆弾

 

・ここ最近休憩の徒然に何故か「国会中継」を見てしまう。徒然に見てるとですね、この石破サンという人は切れ者だなあと思うんです。答弁する民主党の面々まで「いやあ恐れ入りました」という顔をしている。本作だってま天下の新潮文庫だ、読む価値はあるだろうと手に取ってみたのでした。

 

 

 

・ボクはこの頃、本当にダメなのは政治じゃなくて報道なんじゃないかって思っています。人数も多いし確かに悪くて役に立たない人もいるだろうけど、基本的には政治家は我々が思うよりずっと働いているんじゃないかって考えるようにしてます。そういう仮説を立てたら(笑)、検証だ。うん、石破氏はオッケーだ。

 

 

 

 

・ニュースを見て気になること(村上龍氏も指摘してましたが)。

 

 

よく使われる表現:「○○氏に近い議員」の「近い」とは何が近いことを表しているか?

1 家が近い

2 体型が近い

3 年齢が近い

4 腹黒さが近い

5 政治思想が近い

多分答えは4なのでしょうが(笑)、2だったら笑えますね。

 

 
 
国防 (新潮文庫)/石破 茂
¥500
Amazon.co.jp

 

クラッカークラッカークラッカー
(やっと通信簿を書き終わって久々の更新でっす。ふへ~。)

・毎年恒例のBOOK OF THE YEAR。ボクはこの雑誌をネタに今年を回顧したいと思います。このダ・ヴィンチという雑誌、2chでは「『本好きな人の雑誌』じゃなくて『本好きな自分が好きな人のための雑誌』だろ」という発言がありました。全くウマいことを言うもんだ。


以下のランキングはダ・ヴインチのものです(ボクのランキングじゃありません)。




・第1位 「県庁おもてなし課」 有川浩


ついに有川氏が戴冠ですか。この作品も角川書店だというコト以外は(笑)完璧な作りだったと思いますがその一方で「他にもイイ作品がたくさんありますよ」と声高に言いたいファンの方がたくさんいることでしょう。ボクもそのひとりですけれど。



・第2位 「麒麟の翼」 東野圭吾


未読。

「世間の人気に比例するほど夢中なわけではない」というのが、この作家サンに対するボクのスタンスなのですが、「新参者」は面白かったし、この日本橋話はぜひ読みたいなあと思っています。絡まった糸を解くように収束させる東野圭吾氏のストーリ・テラーぶりは確かに明らかに高まっている・・と思います。



・第3位 「真夏の方程式」 東野圭吾


また未読。

「早晩ドラマになるのが楽しみだ」といったトコロ。東野氏は傑作で直木賞を受賞した珍しいタイプだと思うんですが、あの話は確かに感心したし、ガリレオシリーズは安心して楽しめるから本作も読んでみたいと思う。ただ先頃まで公開していた映画の原作はボク的に2つ星のくだらなさだったので、「何でもいい」というワケではないのです。悪しからず。



・第4位 「下町ロケット」 池井戸潤


またまた未読。

ただ池井戸作品は何作か読んで、これは連読に値すると思いました。銀行家上がりの作家サンだけあってその業界の作品が多いようですが、シンプルに勧善懲悪を貫いていて、読んでスッキリするところに安心感があります。この作品は図書館で待とうと思っていますがいつ読めるかなあ。




・第5位 「ONE PIECE」 尾田栄一郎


1~64巻所持(笑)。

マリンフォード編に興奮しただけに現在の魚人島編はちょっとね・・と思ってますが、もう終わりそうだな。新展開が楽しみだ。問答無用でオススメできるcomicだと思うんですが、コレをランキングにいれるのはどうかなって思う。文芸とコミックをごった煮にする集票はハナハナ、いや甚だ理解に苦しむ。



・あとは小ネタです


☆「ようするに不作だったのね」と喉まで出かかっている


☆将棋好きなのに「3月のライオン」に気づいてなかったのが悔しくてさっき貸本屋で借りてきた


☆というかコミックランキングは知らないマンガばっかりで反省


☆満島ひかりサンって可愛いですね


☆宮部みゆきの時代物の題名は具体性がなくて困る


☆誰か井上雄彦に「さっさと書け」と言って欲しい


☆「ダ・ヴィンチはもういいかな」って思ってる(笑)


以上で~す。



ブロガーの皆さんのおかげで、今年は三浦しをんサン、貴志祐介氏、池井戸潤氏など、これからも好きになれそうな色々な作家サンを開拓できました。ありがとうございます。


ダ・ヴィンチ 2012年 01月号 [雑誌]/著者不明
¥490
Amazon.co.jp

メラメラメラメラメラメラ

 

・やっと終わった。やらかしましたね蓮実センセ。ラーマン・クロギウス症候群か奴は。誰も彼を止められないことはよっく分かりました。読んだ人は大抵そうだと思うんですけど「バトル・ロワイヤル」を連想しますよね?嫌だなあ映画化とか二次元化とかそういうお調子者が出てこなければいいのだけれど。

 

 

 

・このモチーフはですね、分かります。小学6年生に「卒業の記念に何でもやりたいことを言ってみろ」と投げかけると「思い切り廊下を走って鬼ごっこがしたい・校舎全体を使ってかくれんぼがしたい」と言います。それと似てる。ボクだって「それは面白かろう」と思ったもの。鬼が蓮実センセか・・・怖いなソレは。

 

 

 

 

 

・この設定や人物やその帰趨はどうこう言いますまい。しかしこの作品の主題は何だろう・・・と考えたとき、夏目漱石の「坊っちゃん」から連綿と受け継がれている学園モノの主題であり宿命であるものが浮き彫りになってきます。それが何かって?「フツーの先生なんていない」ってことですヨ。

 

 

 
 
悪の教典 下/貴志 祐介
¥1,800
Amazon.co.jp

 

 

ドクロドクロドクロ

 

・「嫌よ嫌よも好きのうち」というのか、書架から忍び寄る引力に抗えずに借りてきました。「新世界より」で戦きながらページをめくったトラウマがそうさせた。「新世界より」は背筋の凍るような怖さでしたが、これは何だろう、究極の胡散臭さが気持ち悪いって感じかな。

 

 

 

・サイコキラー蓮実センセは周到に見えて割と行き当たりばったりに犯行に及んでますが、十数年の長きに渡り彼を野放しにしているという社会がホラーだなこれは。さて・・・・・・・一体誰が彼を止めるのでしょう?そう思えば確かにページをめくる手は止まらない。

 

 

 

 

・ただ、読むのにはそれなりのconditionが必要ですねこの作品は。この作品とお付き合いした先週末は本当に本当に心からゲンナリとした(笑)。そしてとりあえずボクは寝る2時間前にはこの本を閉じることにしました。夢にカラスが出てきたら嫌だもんね。

 

 

 

 

 
 
悪の教典 上/貴志 祐介
¥1,800
Amazon.co.jp

 

 

パンチ!パンチ!パンチ!パンチ!

・ウチの地元の本屋も遅まきながら「手書きポップ」の価値に気づいたらしく、平積みに林立するようになりましたがあれよく見ると「手書き風に印刷したポップ」というのもあって、さながら玉石混淆といった趣でもある。そんでまあ「女子行員・花咲舞がスカッとさせますよ~」みたいなことが書いてあって買ってみました。



・池井戸潤氏の攻め口も分かってきました。勧善懲悪。これは全くブレなくていいと思います。今回も色んな支店のグレーな部分(というかダーク・ゾーン)をスーパー女子行員・舞チャンが暴きます。なんせフィクションなんだし主人公も伸び伸びしてていいね~と多くの読者は僻むかな。でもホントに心地よい。後味がいいって大事なことだな。



・このお話の痛快なところはラストもそうですが、伊丹百貨店のドラ息子のくだりですね。ま、それはそれとして、みんながみんなこの銀行のようにズルしてたりしたらやだなあと思います。


不祥事 (講談社文庫)/池井戸 潤
¥730
Amazon.co.jp