ウサギウサギウサギ

・父親から譲り受けてきました。これはニュースだと思うんですけど、本号に倉本聰氏が「北の国から」のその後を寄稿しています。タイトルは「2011つなみ」。何かベタだ・・。中畑のおいちゃんや雪子おばさんは相変わらずの様ですが、正吉クンが大変なコトになっているようです。



・黒板五郎さんも晴耕雨読の石の家暮らしで、なぜか小沼しゅうチャンが盆暮れに遊びに来るらしい。で、純クンなんですが結ちゃんには逃げられ(当然か)、ゴミ処理で暮らす毎日。そしてまた新たな出会いが!その女性の名前は「メリー」。このメリーちゃん実は・・・あとは本誌でどうぞ(笑)。メリーちゃんの正体は分かりますが、あとは「もったいないから教えてやらない」そうです。聰氏はちょっと怒ってます。



・主餐の芥川賞ですが、ボクの態度は「読む気がない(バッサリ)」。いや読むヒマがないというトコロですので、受賞者のたわ言もマスコミが騒ぐほどには興味がありません。歴史ある文学賞ですが、巷間の興味関心から乖離しているという「ぼんやりとした不安(芥川賞だけに)」を感じてないだろうか文春は。石原慎太郎氏の選評は面白いです。一読を。



文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]/著者不明
¥890
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メラメラメラメラメラメラ

 

・救急隊員や女性刑事、消防士の姿を描く短編集。ミステリー仕立てですが、どの作品も読後にホンノリ気持ちを温かくさせる意外な仕掛けがあります。佳品。「傍聞き」という古風なタイトルがまたぐっと読者・・というか購買者を引き寄せるような感じがするな。よいタイトルだと思う。

 

 

 

・表題作も良かったですが、冒頭の「迷走」もなかなかに予想外な結末で満足できますね。恥ずかしいことにボクは人生で三度も救急車のお世話になっているので(断じてコンビニ利用ではありません)、救急隊員の真摯な行動には頭が下がる思いです。「そうだよな。そうでなくっちゃな。」と思わせる結末。満足でした。

 

 

 

 

・最近本屋さんに行って文庫本の平積みを見るにつけ帯の大言壮語が気になってしようがありません。この本はというと「この20年で最高の傑作!仕掛けと感動の珠玉短編を堪能せよ」と書いてありまして・・。悪いがボクにとってはこの2週間で3番目の傑作だ(笑)。このはしたない売り文句で星を一つ下げさせてもらおう。

 

 

 

 

 
傍聞き (双葉文庫)/長岡 弘樹
¥550
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足あと足あと足あと

・八重洲ブックセンターの本店に行ったボクはちょっと知的向上心がupして、真面目な本というか学術書っぽい本でも読むかという無謀な心映えになってしまい、この本を手にしたワケです(文庫本ですが)。でも、本屋の平積みを見て気になってる方、他にもいらっしゃいませんか?



・ま、ピュリッツァー賞を受賞してたり朝日新聞がこの10年で最も推薦する図書としていたりで、何となく人類必携の書といった趣はあるわけだな。なんせ題名からして興味をそそられる(笑)。大航海の時代に滅ぼされたいわゆる「先住民」の人々の最も多い死因は「戦死」じゃなくて、持ち込まれた病原菌による「病死」だったんだそうです。



・とは言え、読んでは寝て読んでは寝ての繰り返しでタイヘンだった。至極当然のコトですが会話文の無い本は久々で。ただ、それだけではなく欧米人の持って回ったレトリックを日本語に訳すとクドさ倍増という海外物のハードルが、この作品では走り高跳び並みだったんですわ。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)/ジャレド・ダイアモンド
¥945
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ビールビール

 

・同窓会の二次会だったか三次会で、遅れてくる「田村」をひたすら待つというsituation。その間に去来する一人一人の思い出で紡がれる物語。って感じで紹介はいいですか?ブロガーさんのレビューを読んでちょっと借りてみました。

 

 

 

・ま、鑑賞のしかたは色々あると思うんだけどボクは登場人物の輪郭が全くよく分からなかった。読後に雲散霧消したww。札幌である理由もよく分からなかった。設定は面白いと思うんだけど、現実的には「二次会から行くわ」と言うヤツは大抵来ない。これは本当でした。

 

 

 

 

・客の名言をメモっちゃうお馬鹿なバーテンダーが一応の狂言師を務めてますが、バーで名言が聞けるなら図書館はいらない(笑)。そういうボクは本の中に名言が出てきたら折り目をつけて反芻するようにしてます(もちろん買った本限定ですが)。ところでヒゲ剃ったリリーフランキーみたいな表紙の意味も未解決。引力はあるな、引力は。

 

 

 
田村はまだか/朝倉 かすみ
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ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球

 

・これもまた続く今野敏氏探訪。警察小説ばかりかと思ったら、その対岸のヤクザ・・いやいや任侠団体の小説まで手がけています。倒産寸前の出版社経営に乗り出す弱小ヤクザの物語。古風な任侠道を貫く組長の思いつきから始まった経営立て直しの顛末を「とせい」と名付けるとはまさに言い得て妙です。

 

 

 

・よくある極道物の義理人情とか上意下達とか無理無体とか債権回収とかマル暴刑事とか、みーんなメニューにそろってます。そんな中でいわゆるカタギの会社経営を立て直しちゃうという非現実が、不思議にフィットしていて痛快に読むことができました。代貸・日村誠司クンの八面六臂の活躍がステキです。

 

 

 

 

・人望と人脈だけはある(金は無い)組長サンも魅力的でしたし、PCオタクの若衆・テツもいい味出してましたね。もっと続いて欲しい物語でした。シリーズ2作目は学園物、3作目は病院物。これからが楽しみだ。同じ系統の話に浅田次郎氏の「プリズン・ホテル」があります。こちらもよろしければご賞味下さい。

 

 

 
 
 
とせい (中公文庫)/今野 敏
¥840
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恋の矢恋の矢恋の矢

・コレは映画の方から先に知ったのですが(見てないけど)、漫画として一体どういうエピソードで引っ張るのか興味がありました。モテキという概念は分かるし、ボクが結婚したのも29才だったしな。その上に今着けてるメガネがそっくりなのがどーも・・。



・主人公の彼はそこそこに女友達もいて、必要な時に必要なコトを言う甲斐性も持ち合わせている(タイミングは最悪なことが多いがww)。別に同情に値するキャラではないので、「頑張れ」と感情移入することもない。そういう意味だと「電車男」のイタさの方がよりエンタに徹していると思うな。



・ただこの漫画はけっこうデッサンがうまい。彼を取り巻く女子キャラも魅力を巧く伝えていると思うので、この後の展開も楽しみだなあと思う。・・ま、気が向いたら続きを読もう。ところで映画の彼は森山未來か。それはストライクのような気がするな。

モテキ (1) (イブニングKC)/久保 ミツロウ
¥610
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¥¥¥¥

・これもご多分に洩れず銀行内のの痛快物語ですが、この一連のテーマは池井戸サンが「そうであって欲しい」という憧憬から描かれた作品なんだなあって思います。現実の世界には黄門様も遠山の金さんも暴れん坊将軍もいないけど、上司に突っかかっても正義の為に働く半沢クンの予定調和は面白い。



・このお話で良かったのは半沢クンもそうなんですが、その同期の出向先で呻吟する近藤クンの顛末です。何か将来とか家族とか人間関係とか色んな苦悩にリアリティがあって感情移入した。どんな業界でも同期の支え合いって美しいよな。出世を抜きにして付き合える関係って、文芸ではあまり見られないけどさ。



・ボクの業界には出向はなくて転勤が頻繁にあるのですが、ま、コレは新陳代謝とか気分転換という意味で良い。でバブル組はというとこれがゴッソリといて、彼らのモチベーションで運営が左右されちゃうトコロが多い。そしてそのモチベーションが大概は低いというコトが現在の教育の地盤沈下なんですよ~って力説してみる。ハハハ。


オレたち花のバブル組/池井戸 潤
¥1,750
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ハートブレイクハートブレイクハートブレイクハートブレイク

 

・作者さん曰く「ふられ小説」。別れた二人の片割れの恋の始まりと別れ、またその片割れの恋の始まりと別れ、またその片割れの・・と続いていく短編集。それが終いにはループしちゃったりして実験的で面白いお話だなあと思いました。ブロガーさんのレビューを見て気になってた作品でしたが、読んで良かった。

 

 

 

・別れはドンパチじゃなくて「何となく」なもので、そんな昔の恋人のことをふと思い出したり、ある日偶然見かけたりっていうの、ちょっと甘美なモノだと考えるとこの小説は本当に巧いトコロを突いていると思う。単行本には珍しく巻末に角田サンのあとがきがあって、これがアラフォーらしく含蓄のあることを言っているのでした。

 

 

 

 

・この作家サンのお話はあまり読んでいないのですが、時々すれっからしな文章表現が出てくるのが遊び心なのか面白くて痛快。女性の視点の鋭さに疑いはないですが、本作に登場する面々みたいに男はそんなにバカじゃないですよって言いたいけど・・いや、男ってやっぱりバカだな(笑)。

 

 

 

 
 
くまちゃん/角田 光代
¥1,575
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星空星空星空星空

 

・映画にもなり評判を博した作品の続編。ボクだけではないでしょうが「二番煎じ」とか「おんなじ土俵」というのは相当身構えて読むものなのですが、これは1作目よりイイんじゃないかって思った。正直ボクは1作目の良さがあまりよく分からなかったので(絶賛する帯ほどには)、読んでよかったなあって単純に思う。

 

 

 

・それは雑駁に見えた登場人物の輪郭が明確になってきたことや、漱石をリスペクトする割には意外に単純な物言いをする一止クンのクドさが薄まったことや、御嶽荘より病院が中心になったことや(男爵の目立たなさはコレでよい)、ま、要因は色々あって結果として泣けるイイ話だったということかな。ボクなら1作目と本作の合わせ技で勧める。

 

 

 

 

・と真面目に分析するのもいいのですが「ハルさんみたいなヨメがいたら大抵のオトコは頑張っちまうわい」と思いますよね男性、いや読者諸兄の皆さん。ボクは宮﨑あおいサンの艶然たる表情を思い描きながら、一止クンには「さっさと家に帰れ」と心の声を届かせるのでした(笑)。

 

 

 

 

 
神様のカルテ 2/夏川 草介
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ドンッドンッドンッドンッ

 

・この本のchoiceはボク的に今をときめく今野敏サンというのもあるんですが、実は4日間の東京出張でアキバに泊まってきました(用事は霞ヶ関だったんだけど)。そのままの題名ですな。滞在中に読み、地理に明るく楽しめました。アキバは今回初めてで、なかなか刺激的で面白い街だと分かりました。

 

 

 

・田舎者とヤクザとマフィアとスパイと警察とハッカーとコンパニオンと入り乱れてドンパチやらかす疾走感だけのお話でしたが、田舎者のロードムービーっぽく仕上がっているのは爽快でした(ボクとて田舎者なのでww)。今野敏サンも多芸だな。次は任侠シリーズを読もう。

 

 

 

 

・で、本の感想は終わり。以後アキバの感想デス。

 

 

 

○オタクがあまりいなかった(ビジネスマンとカップルが多い。こういう人達を「リア充」と言うそうな)

 

○裏通りが昭和の匂いを残していて楽しい

○一人飯がしやすい(サンボとゴーゴーカレーに行ってみた)

○メイドさんがたくさん寒い中客引きしてた(行かなかった。小心者なので)

○コアな部分が面白いと思うんだけど予習しないで行ったのでヨドバシakibaでお腹一杯(残念でした)

○秋葉原って交通の要衝なんですな(ホテルがトレインビューだった。テツ向けの部屋)

 

で今日、現実の雪国に戻ってきましたとさ。また、行きたいな~。

 

 
アキハバラ (中公文庫)/今野 敏
¥800
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