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・身近な人からも「さいとほさん、これはいいぞう」とお話を頂いていたんですが、とうとう単行本では読まなかった。なぜかと言うとボクがこの業界に住まっているからなんですよね。退勤とともに仕事のことを綺麗に忘れるボク(悪く言えば不真面目、良く言えば重要なメンタル・コントロール)としては手を出しにくい主題だと思ったんですよね。



「職員室にロクな人間はいない。そもそもいるワケがない」というのは、夏目漱石を皮切りにずっと言われ続けてきていることなんですけど、ええ、その通りです(笑)。「坊ちゃん」みたいに笑えればいいのですが、宮部氏だと「火車」みたいに社会派的現実バッサリドラマを構築しそう・・。そんな三島屋のおちかさんみたいなおののきの心境でページを開いたのでした。



・面白い!どうして今まで読まなかったんだろうボクのバカバカって感じです。宮部作品のお得意の才気煥発少年少女、救いがたいバカ、物分かり良く慧眼の大人(見守る)、そして果てしなき長広舌。国語辞典並みのページ数なんか屁でもないですね。この世界に浸れるなら。



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・最近は Ebola hemorrhagic feverという世界的なissueがあるので、これはちょっと必携な作品であるわけなんだけど、それはタイミングとしてそうだというだけの話。かなり前に単行本で読んだボクは、ここ数年で五指に入る傑作としてこの作品を挙げる。

 

 

・まずはこの題名の意味・・というか定義が大切だと思うんだけど、人間ってどうしたら滅びることができるんでしょうね。核戦争で殲滅とか、ウイルス疾患で全滅とか、自然災害とか色々あるにせよ、この物語で提起されている可能性は最も静謐で穏便なジェノサイドなんだろうな。

 

 

 

 

・世界を股にかけた冒険と救出の物語ですが、アメリカの闇、アフリカの血生臭さ、牧歌的な日本、韓国の情(ジョン)と、なかなかに様々な主題を突き付けてきますね。日韓の学生の友情には読ませるものがありますが、アフリカの血生臭さには辟易。これなら確かに現生人類は滅んでもらって良いとも言える・・。

 

 

 

 
 
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・ボクがブログをサボっていた昨年、「あまちゃん」のムーヴメントがありました。実はボク、あの舞台となった都市に住んでたんですね。ちょうど「キスって本当にイチゴの味がするんだろうか???」なんて妄想を繰り返してた多感な時期にです。駅前デパート界隈はボクのホームグラウンドでした。

 

 

・ボクはクドカンさんと同い年。なせいか、思考や志向や嗜好がとっても良く似てるし良く分かる。それは脚本もそうだし、こんな著作でも話していることにいちいち肯けるんですよね~。エッチな話題はなおさら(笑)。そしてみうらじゅん氏はそっち系の教祖みたいなもんだからことさらのなおさら。

 

 

 

 

・今年の春に十何年ぶりかで「あまちゃん」の舞台・北三陸市を訪れました(久慈市です)。懐かしさにふるえ、観光客で元気になっている街にちょっと嬉しくなりました。昔の友達に会うことも無くなりましたが、「初キスが本当にイチゴの味でビックリした」という思い出をかみしめながら(笑)、家族で散策を楽しみました。

 

 

 

 
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・こっそり復活。2年近く放置しましたが、今でも頑張ってらっしゃるブロガーさんがたくさんいて、ホント尊敬致しました。ボクもちょっぴりな克己心を発揮して、もう一度読書感想を繙くことにしたのでした。と言いながら漫画から始めるトコロがボクの助走だと思っていただければ・・。



・「ピンポン」。アニメになりましたね~。12年前の映画でカットマンARATAクンに一目惚れしたボクは早速スマイルシャツを買い、ツブ高ラケットを振りながらまったく仕事に実の入らない毎日を過ごしました。懐かしい。ARATAクンもいい感じに年を重ねてますね~。



・漫画はですね、映画と同じです。映画はクドカン脚本の妙かと思ったんですが、原作が超絶にいいんですな。セリフもほとんどそのまんま。卓球ってホントに面白いスポーツだな。「やっと分かったの」と、中高大とガチで卓球部だった妻にバカにされます。

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・件の震災に関わっては色んな作家さんがどういう形で自分の見解を表現するのか興味あるところなのですが、なるほど重松氏はこういう手法なんだ。どういう手法かというとドラマ仕立てデス。不登校になってしまった少年が被災地を歩く中で再生の道筋を見出すという映像的なお話です。

 

 

・という設定って意外と陳腐じゃないかなって思って手に取りましたが確かに陳腐です(笑)。ただその少年を導くライター役がおそらく(というか確実に)作者の重松氏を投影していて、その生の声や行動に心打たれるものがありました。確信犯的な執筆なんだな、重松氏の。

 

 

 

・題材は「人」。前を向いて進んでいる、希望の曙光を照らす人間の様を描いています。そして毎日を生き抜く人々への作者の温かい眼差しを感じることができます。よく知られた話が多いですが、「生き様」というのはyoutubeでは分からないからな。そこは文芸の果たす役割は大きいと思う。

 

 

 

 

 
 
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(おそらく書かずにはいられなかったであろう最後のエピソードなんですけど、どういう背景や心情や信条があったにせよ成人式で静かにできない若者はただの「愚か者」なのではないかなと個人的には思います。)

 

 

馬馬馬

 

・みなさんのところの小学生中学生は江戸時代(戦国時代?)に自分の地域を治めていた大名の名前を言えますか?岩手県の子はですね、意外なことに「伊達政宗」って言っちゃうんですね~。県南であれば確かにそうなんですが、正解は「南部氏」です。

 

 

 

・まあ仙台は東北の中心ですから修学旅行で出かけます。そこで伊達政宗=東北の覇者なんつーガセネタをつかまされてくるワケです(ネームバリューとしては確かに覇者である)。それはいい。あとはイイ大人が確かな歴史教育を施してやることですよね。いや、南部もなかなか波瀾万丈で面白い歴史を携えてますよん。

 

 

 

 

・以前の教え子のお父さんが「いやあ俺つい最近まで金色堂って金閣寺のことだと思ってたんだよね」という自虐ネタを披露してましたが、それはそれで短い笑いが取れるので潤いのある人生と言ってもいいかもしれないと思いました。勘違いは別にかまわないんですよね。嘘をついているワケじゃないんだから。さて、虚々実々の選挙が始まりますな!

 

 

 

 

 
 
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ドキドキドキドキドキドキ

・皆さんが通った小学校の図書館には「漫画」ってありましたか?ボクの記憶だと「はだしのゲン」ぐらいなんですが・・今は「ブラックジャック」などの手塚作品や横山光輝の「三国志」なんかが置かれていたりも。そんなものですよね。ところで、小学校の図書館にワンピース全68巻が置かれている光景ってどう思いますか?



・という話題が最近どこの職員室でも持ち切りでした。なぜならコレは現実の話で、何と集英社が被災3県の小学校に寄付をしてくれるというissueがあったからなんです。オフレコかと思って黙ってましたがnetでも話題になってますね。で・・まあ大抵の小学校は断っているらしいのですが、何とウチの小学校申し込んじゃって昨日全巻届きましたっ!・・いいのかよ。



・全巻持ってるボクはこの作品を愛してやまない人ですが、小学校にね・・。良識で語れば色んな思いはあるのですが、ボクはこの話題には知らんぷりを決め込むことにしました。というワケで子ども達よ、左腕にマジックで×書いて仲良く遊びなさい。ところでパンクハザード編も面白くなってきましたね!



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病院病院病院病院

 

・任侠シリーズの3作目。出版社、学園と来て今回は病院の再建に臨む阿岐本組。阿岐本組は堅気に迷惑をかけない古式ゆかしい任侠団体ですが、渡世の掟は魑魅魍魎の住まう病院には通用するのでしょうか?するんですなコレが。だからこのシリーズは面白いのです。

 

 

 

・ま、海堂尊氏ほどではないにせよ現代の医療問題をチクリとやってるくだりもありますが、組織の要は「人」だから、その人の意識を改革させていく組長と代貸・日村チャンの活躍は確かに痛快でした。建物を綺麗にして明るくしてニッコリ微笑む。どの組織だって大事なことかもね。

 

 

 

 

・それでいて目処がつくとすぐに撤退してしまう組長さんのさっぱり味もお約束。日村チャンの胃痛になりそうな右往左往っぷりも規定路線。前作もそうですが短すぎなのがこのシリーズの弱点とまでは言いませんが勿体ないトコであると思う。本作は山場が少ない分だけちょっとトーンダウンという評価です。

 

 

 

 

 
 
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・本の雑誌「ダ・ヴィンチ」はネタに詰まったのか7月号で「上半期BOOK OF THE YEAR」とゆーのをやっていて、その1位が本作になってました。徒然に予約してやっと読めた作品。この作家さんも初めてでしたが、いやこれはなかなかの秀作でしたよ。

 

 

 

・アンリ・ルソーの名画の真贋をめぐって二人の研究者が対決をするという、簡単に言ってしまえば「絵画ミステリー」ですな。でも聴いて楽しい「のだめカンタービレ」と同じで、鑑賞して楽しい本作は一粒で二度美味しい気分を味わえると思います。ボクも傍らにルソーの絵本を開いて本作を読みました。

 

 

 

 

・ところでボクはアンリ・ルソーを知らなかったのですが、普通の初等中等教育を受けた人間(つまり僕のことだ)が持つべき絵画の造詣ってどこら辺がスタンダードなんでしょうね。おそらく基準に達していないであろうボクは大原美術館とMoMAに行くことを人生の学習課題と決めたのでした。そしてルソー作「夢」を見てこよう。

 

 

 

 
 
楽園のカンヴァス/新潮社
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・この作家さんの新作、やっと予約待ちで読めました。代表作「永遠の0」に深く深く感銘を受けた方は、同じ読後感を味わえる作品なのではないでしょうか。本屋の帯にも似たような事が書かれていましたがそれは確かで看板に偽りはありません。まごうこと無きの5ッ星です。

 

 

 

 

・舞台は昭和初期。戦前から戦後まで描きます。一介の商人・国岡鐵造の生き様を描く物語です。というかノンフィクションに限りなく近いのですな。モデルはあの・・言いますまい。言わぬが花ですな。というかボクもあまり知らないもので・・。ま、あまり先入観は抜きにして歴史のページをめくりま~しょう!

 

 

 

 

・「どうしたのあなたその真っ赤に充血した目は」と妻に心配されながら滂沱の涙を流し読了しました(大げさ)。早速下巻へと行きたいところですが、未だ図書館予約待ちです。しかし何だ、上下巻の予約待ちのタイムラグってのはなかなかやっかいだぜ・・(買えよ)。

 

 

 

 
海賊とよばれた男 上/講談社
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