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この本を、日のあたらない部署でモチベーションを下げているすべての人に送りたい
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今日は、私がなぜ「新人ガール ITIL使って業務プロセス改善します!」を執筆しようと思ったか、その背景の1つをお話しさせてください。
(少し長くなります。ごめんなさいね。)
会社にはいわゆる「花形部署」と「日の当たらない部署」の大きく2つがあります。
ちょっと思い浮かべてみてください。
みなさんがお勤めの会社では、どんな部署が花形ですか?
営業、マーケティング、開発、あるいは海外部門ですかね。
この本のメインテーマのITILは、
主に企業のIT部門で使われるマネジメント手法です。
そして、主人公の友原 京子は企業の購買部門に勤める女の子です。
なぜ、よりによってITと購買が舞台なのか?
それは、
ITも購買も…
日が当たらなくて社内でプレゼンスが低い部署だからです。
私はサラリーマン時代、ITと購買の両方の部署を経験しました。
それも複数の会社で。
IT部門では、なかでもとりわけプレゼンスの低いシステム運用に携わりました。
いずれにも共通しているのは…
「やって当たり前」
「感謝されない」
「トラブルを起こすと非難の嵐」
「煙たがられる」
そんな部署なんです。
たとえば、
情報システムはユーザ(すなわちその会社で働く社員)から見ればいまや、「あって当たり前」「きちんと動いていて当然」の代物。
私たちのようなIT部門の運用部隊が、どんなに頑張ってシステムをお守り(維持運用)しても、感謝されることってなかなかありません。
時に、
「あ、そんなお仕事があるんだ。」
「え、システムを運用するのにお金がかかるの?予算とってないや…」
なんて言われることもザラです(相当ヘコみます(苦笑))。
基本、やって当たり前なおかつ予算が削減される一方のお仕事。
予算がつかないので、少ない人手で頑張ってなんとかするしかありません!
で、ひとたびトラブルが発生すると…
「お前らなにやってるんだ!」
と非難や怒号の嵐。
メンバー一同、どんなに徹夜してがんばって復旧しても、感謝されることはありません(だって「当たり前」なんですから)。
購買部門も同様です。
自動車や一部の製造業など購買が社内で強い立場にある業界は別として、
多くの会社では、購買部門の立場が低い。
ものを外部(社外の取引先)に発注するのに、いちいち購買部門を通さなければならない。
営業や設計などの花形部署から見たら、手間も時間もとられる煩わしいヤツら…
そういう視線を感じることも何度もありました。
そんな部署なので、そこで働く人たちのモチベーションは基本的に低いです。
「やらされ感で仕事をしている」
「お互い、無関心」
「一体感がない」
…正直に言います。
私自身も相当腐りました。はい。
また、新入社員が配属になるこの時期、
「開発に行きたかったのに、購買に配属になってヘコんでいます…」
「情報システム部門だけはイヤだったのに…転職しようかな」
そんな本音を漏らす新入社員を、いままで何人も見てきました。
(ほんとうに、何人も)
でもね、
IT部門も購買部門も、とても重要で価値あるお仕事をしているんです!
営業やマーケティングや設計のように、決して華やかではないけれど。
そして、
そこで使われているマネジメントの手法や考え方って、とても素晴らしいものなんです!
ITの運用舞台で使われている、ITILもその一つです。
…なのに、
IT(それも運用のみ)の狭い世界だけでしか使われていない…
それを使うIT部門の立場がいつまでたってもあがらない…
そこで働く人たちのモチベーションは相変わらず低いまま…
これってもったいないし、悲しいじゃないですか!!
私は、
素晴らしいITのやり方を、もっともっとIT以外の世界にも広める貢献ができたらな、
それによってIT部門のプレゼンスがあがればな、
そこで働く人たちのワクワクにつながったらいいな、
…そんなことを思って、この本を書きました。
人ひとり、
人生のうちのおよそ80,000時間を仕事に費やすといわれています。
80,000時間ですよ、8万。
その時間を、イヤイヤ過ごしていたらもったいないじゃないですか…
悔しいじゃないですか!
だから、誇りを持って仕事をしましょう。
価値ある仕事をしましょう。
わたしたちは素晴らしい仕事をしているんだ。
~この本を、日のあたらない部署でモチベーションを下げているすべての人に送りたい~
http://www.amazon.co.jp/dp/4863541708

2015年夏
沢渡 あまね
