【連載:第4話前半】なぜ英語が必要か?~日本企業でも油断大敵!いまからやっておくべき3つのこと | はたらきかた「プチ」改善 by沢渡あまね

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業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士 沢渡あまねです。元ITサービスマネージャ、運用エンジニア、広報。
「らしさ」を大切にした、業務改善プロセス改善、働き方改革、インタナールコミュニケーション活性。ダム好き。

連載の第4話の前半部分をおおくりします(全5話)。

※ブログの仕様(文字数制限)上、前半と後半に分けました。あしからず!



global


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こんにちは。沢渡 あまねです。



【第4話】日本企業の大きな弱点~3つの「ガラパゴス」



3話では、海外の会社を買収した日本企業で起こりつつある、地域軸組織→機能軸組織への変化についてお話ししました。



ひとたび地域優位性が崩れて機能軸組織になったとき、日本人(日本の組織)は圧倒的に不利な状況に追い込まれます。

機能軸組織になった結果、日本にその会社の中枢機能がほとんど残らない…



たとえば、



■財務戦略を決めるのはすべてヨーロッパの子会社で、日本の本社の財務部門は日本に閉じたオペレーション業務のみになる。

■購買部門はすべてマレーシアに移管。日本の購買部門は閉鎖



こんなことが実際に起こっています。

(ため息をつかずにはいられません。)




…なぜこんなことが起こってしまうのでしょうか?




それは、日本がグローバルで「弱い」からです。




もっというと、わたしは日本企業には大きな3つの弱点があると考えます。




今回はその3つの弱点についてお話します。




なお、3つの弱点を敢えて3つのガラパゴスと表現させてください。




これからお話しする3つは、日本の組織社会が国内に閉じてしまっていたがために、日本仕様・日本最適で進化してしまったもの。ゆえに「ガラパゴス」と表現します。



ではその3つのガラパゴスとは?



--日本企業の大きな弱点~3つの「ガラパゴス」---

(1)日本語(=言葉のガラパゴス)

(2)自己表現(=マインドセットのガラパゴス)

(3)仕事のやり方(=業務プロセスのガラパゴス)

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11つ見ていきましょう。



(1)日本語(=言葉のガラパゴス)


ひとえに「日本語」といっても言語そのものとコミュニケーションスタイルの2があります。


(1-1)言語そのもの


グローバルの世の中では、残念ながら日本語依存そのものが大きな弱みです。



なぜなら世界でのビジネスの共通語はやはり英語だからです。



アメリカはもちろん、ヨーロッパのビジネスパーソンも、アジアのビジネスパーソンも、中近東・アフリカのビジネスパーソンも、英語を使いこなして仕事をします。

一方、わたしたち日本人はどうでしょうか?


「日本語しかダメ」
I cannot speak English!(←しっかり英語喋っているケドね)



…まだまだ英語対応には時間がかかりそうですね。



これがグローバル組織でのビジネスそのものの足を引っ張ることがあります。


ある企業でのお話し。


その会社では、社員が使う社内情報システムのグローバル統合を検討していました。

日本も、アメリカも、アジアも、ヨーロッパも世界中の社員が一つのシステムを使うようにする。



ところが、日本「だけ」はある理由でシステム統合に反対し、何年間か日本のみ独自のシステムを利用していたそうです。


その理由は、



「画面が英語だと日本人の社員が使えないから。」



これによりシステムは一つになりませんでした。


よく、企業のグローバル組織統合やシステム統合の事例紹介記事などを見ると


Except for Japan(日本は除く)」


って表記を見かけます。


日本語がグローバル全体最適の足かせとなってしまうのです。



ところが、最初はそれが許されてもグローバル化が進む組織の中では、やがて日本が厄介視・問題視されます。


…で、その会社ではある日突然海外の組織長からこう言い渡されたそうです。


「その言い訳はもう聞き飽きた!日本もわたしたちと同じシステムを使いなさい!決定!」

かくして、その会社の日本本社の社員もいまは英語の画面のシステムを使っているそうです。


(1-2)コミュニケーションスタイル


日本語を使った、日本人特有のコミュニケーションスタイル(プレゼンテーションの仕方など)も弱みの一つです。


「阿吽の呼吸に依存して多くを語らない。」
「主語、述語、目的語を省略する。」
「結論をはっきりといわない。」
「反対なのか、賛成なのかスタンスが明確でない。」


このような曖昧なコミュニケーションのやり方では、言葉や文化が異なるグローバルチームで仕事を進めることは出来ません。


いつも対面で仕事が出来る環境ならまだしも、海外のメンバーとお仕事をするときはテレビ会議・電話会議・Web会議などのツールを使ってコミュニケーションすることがほとんど。



なおのこと曖昧なコミュニケーションはNGです。




※なお、わたしと鮫島先生の共著「英語で働け!サラリーマン読本」でグローバルに通用するコミュニケーション法則やコツを説明しています。是非ご一読を!

http://www.amazon.co.jp/dp/4526071099  



(2)自己表現(=マインドセットのガラパゴス)

概して日本人は控えめで、自分を過小評価しがちです。

また自分をPRすることが不得手なようです。


(わたしは何度も転職しているので、幸いこの点は鍛えられました。)


拙書「英語で働け!サラリーマン読本」でも触れていますが

グローバルチームでは海外のメンバーは顔合わせの自己紹介の時からして違います。


このように自分の得意分野や専門性をどんどんPRします。


ところが日本人の自己紹介は


「わたしは○○部門で15年やってきました。宜しくお願いします。」


…この程度。

これでは、あなたの得意分野や専門性を相手に伝えることが出来ません。

こうして、たとえ日本人が得意な分野のお仕事や機能であっても、自己主張の強い海外勢に主導権をとられてしまうことがあるのです。



この続きは【連載:第4話後半】で!!

たとえ日本語であっても、グローバル流を意識して明確な発言をする練習をしておきたいものです。