あめゆじゅ とてちて けんじゃ1~表白を味わう(心に降りてくる言葉) | 在り方をととのえる/天眞音・クルール※天と地を繋ぐ・結ぶ人~スピリチュアルは生きること・日常そのもの~

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「天眞音・クルール(アマネ・クルール)」は、在り方をととのえるための方法をお伝えしている女性専用サロンです。
氣付きやサイン、メッセージ等はいつでも日常に溢れています。
それを受け取ることのできる心と身体の器・在り方をととのえて参りましょう。

ランダムに・氣まぐれに。
本日も、私の心に降ってきた言葉やエネルギーを、お届けいたします。


当ブログにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。
天眞音・クルール(アマネ・クルール)・眞樹子です。


とある曲やフレーズが、同じ個所を何度もループしながら、脳内で再生される事って、よくありますよね。
(あります…よね?まさか、私だけの事じゃあないですよね?汗)

今回はこちらのフレーズが、脳内でヘビロテ再生しておりました。

 

 

 


あめゆじゅ とてちて けんじゃ
※雨雪(霙=みぞれ)を取ってきてください

 


【私の所感】
今回のワードは、子供の頃に教科書で目にした方も多いのではないかと思います。

宮沢賢治の心象スケッチ・『春と修羅』 に収められている 「永訣の朝」 の一文になります。
※宮沢賢治は、どうやら ”詩集” という表現を好まなかったようで、それに代替する表現として ”心象スケッチ” と呼んでいたようです。

長めですし、ひらがな比率が多く、言い回しも昔のもなので (例:けふ=今日)、少々読みづらいかもしれませんし、カッコ内は方言での言い回しなので、東北北海道の言葉に馴染みのない方には、ニュアンスが伝わりにくいかもしれませんが、以下に記載したいと思います。

 

【永訣の朝】

けふのうちに
とほくへ いってしまふ わたくしの いもうとよ
みぞれがふって おもては へんに あかるいのだ
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

うすあかく いっさう 陰惨(いんざん)な 雲から
みぞれは びちょびちょ ふってくる
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

青い蓴菜(じゅんさい)の もやうのついた
これら ふたつの かけた 陶椀に
おまへが たべる あめゆきを とらうとして
わたくしは まがった てっぽうだまのやうに
この くらい みぞれのなかに 飛びだした
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

蒼鉛(そうえん)いろの 暗い雲から
みぞれは びちょびちょ 沈んでくる
ああ とし子
死ぬといふ いまごろになって
わたくしを いっしゃう あかるく するために
こんな さっぱりした 雪のひとわんを
おまへは わたくしに たのんだのだ
ありがたう わたくしの けなげな いもうとよ
わたくしも まっすぐに すすんでいくから
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

はげしい はげしい 熱や あえぎの あひだから
おまへは わたくしに たのんだのだ

銀河や 太陽、気圏(きけん)などと よばれたせかいの
そらから おちた 雪の さいごの ひとわんを……

…ふたきれの みかげせきざいに
みぞれは さびしく たまってゐる

わたくしは そのうへに あぶなくたち
雪と 水との まっしろな 二相系をたもち
すきとほる つめたい雫に みちた
このつややかな 松のえだから
わたくしの やさしい いもうとの
さいごの たべものを もらっていかう

わたしたちが いっしょに そだってきた あひだ
みなれた ちやわんの この 藍のもやうにも
もう けふ おまへは わかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)

ほんたうに けふ おまへは わかれてしまふ

ああ あの とざされた 病室の
くらい びゃうぶや かやの なかに
やさしく あをじろく 燃えてゐる
わたくしの けなげな いもうとよ

この雪は どこを えらばうにも
あんまり どこも まっしろなのだ
あんな おそろしい みだれた そらから
この うつくしい 雪が きたのだ

(うまれで くるたて
  こんどは こたに わりやの ごとばかりで
   くるしまなあよに うまれてくる)

おまへが たべる この ふたわんの ゆきに
わたくしは いま こころから いのる
どうか これが兜率(とそつ)の 天の食(じき)に 変わって
やがては おまへとみんなとに 聖い資糧を もたらすことを
わたくしの すべての さいはひを かけて ねがふ

永訣 (えいけつ) とは、永遠の別れ・死別を意味しています。

妹さんの死という、愛する者の死と向き合った宮澤賢治が、自身の魂の表白をしている詩、になります。

表白って、考えや氣持ちなどを、言葉や文章にして述べることを表す言葉なんですが、「吐露する」 という表現とは違って、感情を一旦切り離しながらも事実を事実として、とつとつと記録している…という感覚が個人的にはあります。

私自身は北海道出身で、祖父が東北出身だったこともあり、カッコ内の妹さんの言葉は、東北弁のニュアンスも含めて伝わってくるので、なんとも言えない氣持ちになります。

方言の一部がアルファベットで表記されていることも含めて、さまざまな読み解きや解説などがされているようですが、私個人の感覚としては、これはこの作品・そのままで味わう方が、より伝わるのかな?と思います。

なんとなくですが、「エネルギーを感じる」 ということに似ているかもしれません。

理屈や知識で腑に落すよりも先に、感覚で落とし込んでしまう・腑に落ちて受け取るようなイメージ。

理由付けは出来ないけれども、分かる・知っている状態。
理屈よりも先に、腑に落ちて納得してしまう状態。

そしてそれは、女性の方が掴みやすくもあり、長けてもいる感性の様な氣がいたします。

「なんだか理屈や仕組みはよく分からないけど、言っていることは分かる」 というのも、人が携えている特性の一つですし、実はその方が体感のスピードは速いんですよね。

なにせ、「(理屈は)分からないけど、分かっている(既に知っている・理解できる)」 状態だから。

もちろん、理屈ありきで理解を進める・深めるタイプの方もいらっしゃいますが、これからの時代は前者の特性を持っている方≒女性 (性) の方が、進みが早いということです。

どちらが良い悪いとか、正解不正解はありませんが、女性の皆さまにはその特性を生かして、今度は伝える・表現するという ”行動” へと繋げていただけたらなと思います。

※引用文章の現代語訳が氣になる方は、「永訣の朝 現代語訳」 などのキーワードで、検索されてみてくださいね。

「あめゆじゅ とてちて けんじゃ2~兜率の天の食1(心に降りてくる言葉)」 へと続く
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これはあくまでも、私の所感の一部。

メッセージをどう感じて受け取るのかは、いつでも!一人一人の手に委ねられておりますよ。


※どうしてこのフレーズが思い浮かんだのかしら?と、正直思いました。宮沢賢治さんやその作品に対して、私自身が特別思い入れがあるワケでもなんでもないので…汗。ですが、全文に目を通した際に、「あ、この部分を読ませたかったんだな…」ということに氣付きました。そちらについては、また次回にでもお届けします。

 

いつも最後までお読みくださり、ありがとうございます。
どなた様も日々の生活をイキイキと、心穏やかにお過ごしくださいますように…☆

 

 

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