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迷宮入りしそうな事件を
警察が能力者の力を借りて
極秘捜査することは
よくあった。
それを管理するのが
捜査一課から1人選出される
《 能力者担当 》だ。
「あ、でさ。
今回から智が担当だから
資料渡しとく」
「は?まじか」
「まじまじ。頑張れ」
「翔じゃないのかよ」
翔は何度も担当になっている。
それに今回も協力してくれる
能力者は翔が担当してた人物だ。
つうか、
協力してくれるのは
その人物しかいないけど。
「上は俺以外にも
経験させなきゃって考えらしい。
本格的に部署を創る
つもりなんじゃない?」
「・・・やっと、そこまできたか」
資料に目を通す。
名前 二宮和也
年齢 不明
性別 男
国籍 日本 ・・・
「なぁ、どんな人物なんだ」
「ん〜・・・
一言で言えば
ひねくれ者。
あんまり深く理解しなくていいよ。
俺たちと能力者では所詮相容れない
存在だからさ。」
「そんなことないと思うけどな・・・」
「智、前から気になってたけど
なんでそこまで能力者に同情的なんだ?
公私混同は、」
「してねぇから。
じゃ、お疲れ」
翔の質問に答えず
さっさと部屋を出た。
「あ、逃げんなよー!」
翔の叫ぶ声が
扉の向こうで聞こえた。
続