前回


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「どうぞ」



一応事務所としている部屋に


智を招く。


依頼人とのやり取りはネットが主。


だから、''一応''の事務所。


あるのは作業用スペースに3台のPC、


接客用の2人掛けソファ、


俺が使う椅子だけ。


ビルの一室で広さがあるから


余計に殺風景な部屋。


ソファへ座るよう勧める。




「組長直々のご要件とは?」



タブレットを取りに行きながら


要件を聞く。


タブレットを手に振り向くと


すっと顎を掴まれ


目線が合う。



「あ、の・・・」


「どこにいても見つけ出すって言っただろ」



『もう俺のだから。

どこに居たって見つけ出して、

守ってやる。』



たしかにそう言ってくれた。


あの本を置いてきたのも


俺を見つけて欲しかったからで・・・



「そう、だっけ・・・」


「・・・その顔、俺以外に見せてないよな」


「その顔って、どんな顔、だよ・・・」


「そこらじゅうの奴等を誘惑できる顔」



頬をそっと撫でてくる。


あの時と変わらない、


いやその時以上に


熱い視線。



喰われそう・・・



そんな視線にときめく俺は


智がやっぱり好きなんだと


思い知らされる。