そっと置かれたものはどこかの鍵だった。



「俺と一緒に居て、カズ。」


どこか見覚えのあるその鍵は


このマンションのものだからで。


「俺たちの家・・・?」


「この上のフロア」


「智には適わないな・・・」


「ん?」


「ふふっありがと。嬉しい」


「うん。」



そっと重なる唇。


ふと見えた時計は23:58。


「カウントダウン、始まるね」


「だな。」


「ねぇ、智。

このまま抱いてって言ったら・・・困る?」


「困らない」



そう言って抱き上げて


ベッドまで。



智の手が触れて欲しい場所を愛撫していく。


久しぶりだからって


丁寧に解されていくそこは


もう待てない。


と智の指を締め付ける。



「智・・・もう欲しい」


「ん。カズ」


「ん、ンん・・・っ///あ、ぁあ」


良すぎてどうにかなりそうで


智の背に爪をたてる。



「っぁ、ごめん・・・」


「良いよ。そのまま、俺だけ感じて」



グッと突き上げられ


目がチカチカする。


智だけを感じて、


智で満たされていった。