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「俺に甘えて、カズ」


その言葉にやっぱり智には適わないと思った。

本当はいつも甘えたい。

一緒にいて欲しい。

でも、お互い忙しいし、

智を困らせたくない。

だから、電話しようとするけど

発信ボタンを押さずに止めてばかりなのだ。


「いいの・・・?」

「あたりまえだろ」

「智を、困らせたくない」

「俺はカズが甘えてくんないと困る」

「そうなの?」

「ああ。カズ不足で困る。」

「それは、俺だって・・・!智不足だからねっ」

「んふふ。」

「なんで笑って」

「そうやって我慢しないで言ってくれ。
それと・・・あんな風に会いたいって言わせて悪かった。」

「き、聞いてたの・・・っ!!」

「なぁカズ。俺はお前の言葉が欲しいんだ。」

「・・・一緒にいたい。智とずっと、ずっと」

その思いを込めるように、

ぎゅっと抱き締めてくるカズ。

「ああ、もちろんだ。・・・カズ、手出して。」


不思議そうに見つめて手を差し出すカズ。

可愛いすぎて思わずキスをする。

驚き恥ずかしがるカズの手にそっと置いた。