✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。
「俺に甘えて、カズ」
その言葉にやっぱり智には適わないと思った。
本当はいつも甘えたい。
一緒にいて欲しい。
でも、お互い忙しいし、
智を困らせたくない。
だから、電話しようとするけど
発信ボタンを押さずに止めてばかりなのだ。
「いいの・・・?」
「あたりまえだろ」
「智を、困らせたくない」
「俺はカズが甘えてくんないと困る」
「そうなの?」
「ああ。カズ不足で困る。」
「それは、俺だって・・・!智不足だからねっ」
「んふふ。」
「なんで笑って」
「そうやって我慢しないで言ってくれ。
それと・・・あんな風に会いたいって言わせて悪かった。」
「き、聞いてたの・・・っ!!」
「なぁカズ。俺はお前の言葉が欲しいんだ。」
「・・・一緒にいたい。智とずっと、ずっと」
その思いを込めるように、
ぎゅっと抱き締めてくるカズ。
「ああ、もちろんだ。・・・カズ、手出して。」
不思議そうに見つめて手を差し出すカズ。
可愛いすぎて思わずキスをする。
驚き恥ずかしがるカズの手にそっと置いた。
続