まず、野地板とは何かを理解することが重要です。野地板は屋根の下地材で、屋根材(瓦やスレートなど)を支える役割を果たします。建物の内部構造を保護し、屋根全体の強度を提供します。

 

野地板の主な役割は次の通りです。

  • 屋根材の支え: 屋根材をしっかりと支えることで、風や雪の荷重に耐えることができます。
  • 防水層の設置: 防水シートを固定するための基盤となり、雨漏りを防ぎます。
  • 断熱材のサポート: 断熱材をしっかりと固定し、建物内部の温度を保ちます。
 
野地板の厚みは、屋根の耐久性と性能に直結します。適切な厚みを選ばないと、屋根が早期に劣化したり、雨漏りの原因となったりすることがあります。
 

一般的に使用される野地板の厚みは、12mmから24mmの範囲です。しかし、具体的な厚みは以下の要因によって決まります。

  • 屋根の勾配: 勾配が急な屋根では、厚みを薄くしても問題ありませんが、勾配が緩やかな場合は厚みを増やす必要があります。
  • 使用する屋根材: 重量のある屋根材を使用する場合は、野地板の厚みを増やす必要があります。
  • 気候条件: 雪が多い地域や強風が頻繁に吹く地域では、厚みを増やして耐久性を確保します。