3つの法則から絞る 2012夏の高校野球(甲子園)優勝予想・前編 | 「心の準備はよろしいですか」天宮アイルのブログ・2017

3つの法則から絞る 2012夏の高校野球(甲子園)優勝予想・前編

(データを調べていくと、次々新事実が発覚したため
えらく長くなってしまったので
前・後編に分けます)




2年前の予想


2010夏の高校野球優勝予想 興南・春夏連覇 間違いなし


昨年発見した
甲子園優勝校85%以上の共通項

過去から導き出す 夏の甲子園優勝予想2011





・さて、恒例
3回目を迎えました
夏の高校野球選手権・優勝予想です



モットーは、昨年に引き続き



「独断、主観をできるだけ排した
事実の提示」



明徳の馬淵監督なら
あそこが強いよ、だけでいいんだけども


単なる高校野球マニアが、主観で戦力を判断したって
それに説得力はない
具体性のある数字、および傾向を提示する必要があるわけです



昨年は、過去の優勝校が持っていた
共通項を2つ紹介しましたが


1年かかって、やっと
新データを発見しましたよ
これを使って、候補を段階的に絞り込みたいと思います



夏の高校野球の予想の何が難しいかってね
49代表の実力を、全て把握するのは
物理的に無理があるのと
あと、予選の成績がアテになりにくいとこなんですよね
だって、サンプルの試合数が
最大で8しかないんだから…



しかし、これから紹介するデータを用いれば
とくに広い範囲の細かい数字を見なくても、組み合わせ抽選の結果を観なくても
優勝候補を絞ることができます



(正確には、10年に1回くらい例外の年があるんで
今年がそうであるとは言い切れませんが…)





・ちなみに、昨年の日大三
2年前の興南と
夏の優勝は、続けて的中してるんですよね



まあ、日大三は
一番人気の、単勝3.2倍ぐらいだったと思うし


興南は、更にその上を行く
1.5倍くらいだったような気がするけども…


(誰だって当たるわな
春夏連覇もそろそろ出そうなタイミングだったしね…
個人的に、17年高校野球を真剣に見てきて
春夏連覇が100%間違いないと思えたのは、2年前の興南だけだった)



しかも、興南優勝の根拠は
「強いから」だったなあ…
これでよく当たったよ
それだけ圧倒的だったってことですね




・その前に、これも当ブログ恒例
49代表予想の結果を…



的中=18

(旭川工、札幌第一、光星学院、仙台育英、聖光学院、常総学院、浦和学院、東海大甲府、愛工大名電、県岐阜商、佐久長聖、福井工大福井、遊学館、智弁和歌山、大阪桐蔭、明徳義塾、佐世保実、神村学園)


準優勝=10(日大山形、花巻東、能代商、宇都宮工、静岡商、富山商、創志学園、鳥取育英、鳴門渦潮、沖縄尚学)



うーん
2年連続で13しか当たらない
(高校野球雑誌は14~15くらい)という
しょぼい結果で赤っ恥をかいたんだけど
今年は、まあまあだったんじゃないかな


(報知高校野球は的中16、ホームランは20)



良かった
ここで全然当たってないのに
優勝予想したって説得力がないですからね


何より、優勝予想した高校が
約6割も決勝進出したんで
楽しめましたよ


まあ、ニ択が外れまくったんだけどね…
岡山の創志学園が来てくれたら会心だったんだけどなあ~



予想を見返したら、熟考に熟考を重ねた上で鉄板と予想した
学校が4つも負けてるんですよね…


特に、健大高崎と智弁学園
対抗クラスとやる前に負けるとは思ってもみなかったよ
本当、予選が熱かった
今年は…




(直近3大会出場、を更に掘り下げる)



・さて、昨年
この記事冒頭にリンクを貼りましたが


「夏の優勝校は、過去20年中
17校、過去30年で26校
直近3大会に出場している」



※直近3大会…今回の選手権は2012年夏なので
2012春、2011年の春夏甲子園が
直近3大会ということになる



「丸二年以上の甲子園出場ブランクが空いてる高校から
優勝校が出たことは
過去10年で1回、過去20年で3回
過去30年で4回しかない」



※2007佐賀北、1994佐賀商、1992西日本短大付、1982年池田が
直近3大会甲子園出場ゼロで優勝している



というデータを発見しまして…
昨年も、条件に該当する日大三が優勝したわけなんですね




・つまり、どういうことなのか
具体例を挙げるとですね…


2009年の夏、僕は選手権優勝を
「帝京か九州国際大付」と予想していました


共に、予選の勝ちっぷりが
良かったし
チームにスケール感があったんで、夏向きだと思ってたんですよね



しかし、今思うと
九州国際は超久々の出場で
帝京は、丸2年ぶりの甲子園


その時点で、優勝する可能性は
非常に低かった
ということになるんですよね
九州国際はともかく、帝京は
たった2年空いただけなのに…


そのくらい、集大成の夏は
現在の選手の甲子園での経験値がモノを言うんですね




・ちなみに、今夏の出場校で
直近3回の甲子園に出場しているのは
これらの学校になります



光星学院 聖光学院
浦和学院 作新学院
日大三 愛工大名電
智弁和歌山 大阪桐蔭
天理 龍谷大平安
倉敷商 鳥取城北
鳴門 今治西
明徳義塾 香川西
神村学園



過去20年、もしくは30年の傾向から言えば
この17校から、85%以上の確率で
優勝校が出るということになるわけです




・今回は、更に絞り込むため
過去30年の優勝校が



「それまでの直近3大会で、甲子園で何勝していたのか?」



を調べてみました



※過去30年、の範囲は
昨年は81年~2010年でしたが
今年は82年~2011年になります



2011年 日大三…7勝 2010年 興南…5勝

2009年 中京大中京…2勝 2008年 大阪桐蔭…2勝

2007年 佐賀北高校…出場ゼロなので0勝

2006年 早稲田実業…2勝 2005年 駒大苫小牧…6勝

2004年 駒大苫小牧…0勝(注釈)

2003年 常総学院…2勝 2002年 明徳義塾…3勝

2001年 日大三…1勝 2000年 智弁和歌山…7勝

1999年 桐生一…0勝 1998年 横浜…5勝

1997年 智弁和歌山…4勝 1996年 松山商…0勝

1995年 帝京…0勝 1994年 佐賀商…出場ゼロなので0勝

1993年 育英…2勝 1992年 西日本短大付…出場ゼロなので0勝

1991年 大阪桐蔭…2勝 1990年 天理…1勝

1989年 帝京…0勝 1988年 広島商…0勝

1987年 PL学園…5勝 1986年 天理…3勝

1985年 PL学園…12勝 1984年 取手二…2勝

1983年 PL学園…5勝 1982年 池田…出場ゼロなので0勝



※2003年の駒大苫小牧は、大量リードの試合が雨で中止になっていた
データ上は0勝だけど、それがなければ1勝以上していた可能性が高かった




・というわけで、直近3大会に出場経験のあった優勝校26のうち
20校が、甲子園での勝利実績があり

なおかつ、20校のうち18校が
2勝以上してるわけなんですね~



30年全体で言えば
3大会以内に、勝利の経験を持っているチームが
優勝する確率が30分の20、すなわち66.666…パーセント


で、2勝以上してるチームが
優勝する確率が60%
ということになります




・このデータを、どう応用するのか


去年の2011年だと、3大会内に出場してるチームは
18ありました



で、そのうち1勝以上してるのは
11校で


(北海、光星学院、聖光学院、花咲徳栄、日大三、帝京、日本文理、福井商、智弁和歌山、明徳義塾、九州国際大付)


2勝以上の実績を持っているのは
たったの6校しかなかった


(日大三、九州国際大付、智弁和歌山、聖光学院、帝京、北海)



これは主観が入ってしまうんですが
2勝以上の実績校から、戦力的に優勝しそうなところを選ぶなら
日大三か九州国際…
ここまで絞ることができたんです




・ま、条件のハードルを上げれば
どうしてもパーセンテージは下がってしまう


実績1勝の66.66%だと3回に1回
実績2勝以上の60%だと、10回に4回は
そうならないってことですからね


3大会以内に甲子園経験あり、の85%以上という数字だと
さすがに15%以下から選ぶ気にならないけども


0勝、1勝に2勝以上のとこより
上回る高校があると判断するなら
そこを優勝の範囲外、と
するほどの数字ではない
ま、1勝と2勝は
あまり変わらんしね、データ上は…


しかし、0勝、1勝に
優勝しそうなとこがないと判断するならば
(昨年はなかった)
強力な判断材料になるはずです



(ちなみに過去30年の優勝チームの
それまでの平均勝利数は2.6勝)



(後編
3つの法則から絞る 2012夏の高校野球(甲子園)優勝予想・後編
に続きます)





(ここのところ、パソコンの調子が悪くて使えなかったんだけど
やっと復旧しました
やった、リンクが貼れるぜ・・・)





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