『非正規・単身・アラフォー女性』出版!
5月17日、一年以上にわたって取材、執筆した『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』を出版しました。
75年生まれの自分の世代が「ロスジェネ」と名付けられてから10年あまり。
アラフォーとなった私たちが何を感じ、何に悩み、何に希望を見出しているのか、同世代の女性たちにじっくり話を聞きました。
ぜひ、手にとってほしいです。
『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』
(光文社新書/780円)
2018年5月17日発売
仕事・お金・結婚・出産・病気・老後・親の介護・孤独・・・
不安・心配が尽きないこれからの人生 希望は「普通」
現在のアラフォーは「受難の世代」-----。過酷な受験戦争を強いられたこの世代は、社会に出る頃にはバブルが崩壊し、就職氷河期にぶつかる。そのため、彼ら・彼女らの多くがフリーターや派遣という非正規人生となった。その後も、ワーキングプア、リーマンショック、派遣切りといった言葉に象徴される茨の道を歩み、「失われた二〇年」とともに生きてきた。
特に現在、アラフォー女性の約半数は非正規。お金の問題にとどまらず、結婚、出産、病気、老後、親の介護、孤独といった問題にも直面している。自らも「非正規・単身・アラフォー女性」である著者が、同世代の女性にインタビュー。数多くの不安を抱えて生きる現代アラフォー女性たちの「証言」から何が見えてくるのか。巻末にライター・栗田隆子氏との対談を収録。
目次
まえがき
第一部 非正規という働き方
「頑張れば正社員にしてあげる」というニンジンをぶら下げられて
------「感情を鈍麻させる薬」を飲みながら働く昌美さん
単身、派遣で病気になったら?
------乳がんで雇い止めとなった明美さんに聞く
日雇いから「スーパー派遣」と呼ばれるまでに
------237社で働き、怒涛のスキルアップを成し遂げたゆかりさんに聞く
第二部 アラフォー女性と婚活
老後の夢は「ババア御殿」のシェアハウス
-------怒涛の婚活の果てに猫を飼った典子さん
「私、この人のおむつ替えられるかな」
-------40代女性・華子さんの婚活のリアル
第三部 生きづらさを抱えながら
「擬態」に成功した元メンヘラのあげはさん
-------生活保護を使って生き延び、「普通の暮らし」の幸せを噛みしめる
無敵の元ひきこもり、小卒フリーター・カナさん
-------「月8万円で全然イケますね」
第四部 親の介護、その時どうする?
どうやって乗り切る? アラフォー単身女性の親の介護
--------「おとひりさま」で母の介護を経験したジャーナリスト・村田くみさんに聞く
巻末対談 「一人暮らし」が孤独を意味しない社会へ
--------栗田隆子×雨宮処凛
あとがき