『一億総貧困時代』、1月26日出版です☆
1年がかりで書いてきた『一億総貧困時代』が、1月26日に出版されます!
まさに「この10年の集大成」と言える一冊になりました。
様々な現場を巡り、時に怒り、時に泣きながら書いた一冊です。
ぜひ、手にとってほしいです。
『一億総貧困時代』
(集英社インターナショナル/1400円)
2017年1月発売!
『生きさせろ! 難民化する若者たち』から10年。
雨宮処凛が「この10年間の〈貧困〉を巡る集大成的な一冊」と語る、渾身の体当たりルポ。
「え、まさか、今のニッポンでこんなことが・・・と思ってるあなた。
これはあなたの明日かもしれない。
雨宮さんだから聞き出せた、現代ニッポンの”棄民”レポート 上野千鶴子」
性的虐待の果て、父親の子どもを産んだ女性。
長年の介護生活の果て、両親とともに死のうと川に車で突っ込み、娘だけが生き残った「利根川一家心中事件」。
介護離職から路上へ、そして支援者となった男性一一一。
奨学金、ブラック企業、性産業、そして原発事故や外国人労働者問題など、現代のこの国に潜む、あらゆる「貧困」に斬り込んだ渾身の一冊。
もくじ
まえがき
1 「お父さんの子どもを産みました」 虐待の末、路上に辿り着いた女性
2 子どもの虐待と〈貧困〉 見えない孤立と声なきSOS、その傍らで
3 介護離職から路上へ、そして路上から支援者へ 親の介護から人生が一変して
4 「生き残ったのが、父じゃなくて私で良かった」 〈利根川一家心中事件〉裁判傍聴で明らかになったこと
5 スーパーグローバルな「おせっかいおばちゃん」 この国で生きる外国人を支える人々
6 原発避難者の今 「原発ももう安全」というストーリーが生み出す〈貧困〉
7 学生が1600万円以上の借金を背負うシステム 奨学金破産1万人・日本の特殊な現状
8 〈アリさんマークの引越社〉、その「アリ地獄」的実態 剥き出しの悪意と人権侵害の企業で闘う
9 性産業はセーフティネットたり得るか 「風俗」と「福祉」を繋ぐ〈風テラス〉の取り組み
10 「人の命を財源で語るな」 〈生存権裁判〉が問いかけるもの
11 〈相模原障害者施設殺傷事件〉を受けて 〈スーパー猛毒ちんどん〉と、ALS患者たちの生きる実践
〈座談会〉それでも私たちは生きていく 30代男女に聞く「非正規労働者」の現在・過去・未来
あとがき
※ 11章は障害者のバンド「スーパー猛毒ちんどん」、そして自らの母親が難病・ALSとな
り、介護を続けた日本ALS協会理事の川口有美子さんに取材して書き下ろしました!!
本書の一部はこちらでお読み頂けます。