どの口が愛を語るというのだ

 

そんなことは私が一番よく分かっている

 

海の底から煌きを見上げていた

 

 

 

しかしあの方が言われたのだ

 

「お前が後ろからくるお前自身を照らせ」

 

 

私は等身大の私のまま

 

愛を語る資格のない私のまま

 

後ろからくる私達に残す

 

それが私の償い

 

それが私のせめてもの報恩

 

10代の私を支えてくださった

 

あの方の言葉への

 

 

 

 

私の独善が

 

私の高慢が

 

私の嫉妬心が

 

私の狭量さが

 

「もっと私を認めろ」

 

と訴えている

 

満たされぬ渇望が

 

流せない思いとなって折り重なる

 

それも私

 

ありのままの私

 

 

 

 

 

それでも刻む

 

それでも残す

 

後からくる私達に

 

あの時手を取るべきだった人達の分まで

 

 

 

 

後悔はたくさんしてきた

 

これからも後悔ばかりだろう

 

未熟な自分を

 

今度こそ見捨てない