こんにちは あまみのそらです。
今日の詩は長いのでその中の一節だけを抜き出して読みたいと思います高村光太郎 「牛」
そしてやっぱり牛はのろのろと歩く
牛はがむしゃらではない
けれどもかなりがむしゃらだ
邪魔なものは二本の角に引っ掛ける牛は非道をしない
牛はただしたいことをする
自然にしたくなることをする
牛は判断をしない
けれども牛は正直だ
牛はしたくなってしたことに後悔をしない
牛のしたことは牛の自信を強くする
それでもやっぱり牛はのろのろと歩く
どこまでも歩く
自然を信じ切って自然に身を任せてガッチリガチリと自然に突っ込み食い込んで
遅れても先になっても
自分の道を自分で行く
雲にも乗らない
天をも呼ばない
水の上をも泳がない
硬い大地に蹄をつけて
牛は平凡な大地をゆく
ヤクザな架空の地面に騙されない
人を羨ましいとも思わない
牛は自分の孤独をちゃんと知っている
牛は食べたものをまた食べながらじっと寂しさをふんごたえ
さらに深くさらに大きい孤独の中に入って行く
牛はもうと啼いて
その時自然に呼びかける
自然はやっぱりもうとこたへる
牛はそれにあやされる
そしてやっぱり牛はのろのろと歩く
私、丑年なんですね。
丑年って言うとなんかなんかのろまだ、みたいにきょうだいに言われてたんですけれども、この詩を読んだ時に丑年であることに誇りを持ちました
今日は以上です。