出石にある永楽館で、片岡愛之助さんの歌舞伎公演に行って来ました。
そこに到るまでの道なりも、
それはそれは趣のある、ありし日を彷彿とさせるたたずまいです。
永楽館といえば、近畿で最も古いと言われる芝居小屋。
いつだったか新聞記事で拝見したのですが、
毎年愛之助さんが公演されている事を知りまして。
行ってみたーい
でもすんごい不便な所です。
そもそも遠いし、最寄駅からバスで30分て、ナニソレ
なかなかチケットも取れないし。
それが、今回はご縁頂いて、念願の、でございますよ^^
もうわくわくしちゃって、夜も寝られない-
数時間のバス移動(遠いからツアー)で着いてみましたら、
やはりと言うか、着物をお召しになっていらっしゃる姿の多い事。
ああステキ……
京都の様な町で着物を着るのも良いですが、
こういった少し喧騒から離れた情緒漂う街並みでの着物姿もまた格別です。
「永楽館って、お席自体が座敷で狭いから、着物だと大変よー」
と言うご意見も有りましたが、ここで着なくちゃどこで着る?
とばかりにご一緒下さったお友達とダブル大島紬❤
なので、長時間のバス席でもなるべく苦しくならないように、
私の大好きな「一見袋帯な半幅帯」にお出まし頂きまして、カルタ結びです。
これがね、本当に楽だったんです。
毎度言っちゃいますが、帯枕がないのって本当に楽
当たり前と言えば当たり前ですが、
シートにもたれたって背中への負担が全然無いんです。
ほんとにフツー。
数時間のバス席もなんのその。
後ね、帯ってコルセットと同じなんですよねー。
ほらほら、太い帯でお腹と腰周りをかっちり支えてますでしょ?
それも楽な理由だと思います。
むしろ洋服より楽なんじゃ?(゜_゜)
と、今回初めて気づきました。
着物は帯で支えるから楽ですよ。
なんて昔から良く聞きましたが、正直
ウソだあ(;一_一)
って思ってました。
背中が痛くなるもん。
って。
いやほんとに帯枕がなかったら、洋服より絶対楽です。
ええ、ここで私声を大にして言っちゃいます。
カルタ結びでの着物は洋服より楽ですー❤
そして^^
そのカルタ結び、思いもよらず褒めて頂きました。
「歌舞伎鑑賞に相応しい帯結びよね^^」
って。
「あの結び方が良いのよ」、と話題になってたそうで(///ω///)
お太鼓結びって、背中に張り出してる分、椅子に少し浅掛けになりますよね。
身体が座席の前に出て頭の位置が高くなるので、後ろの席の方の視界が邪魔されちゃう。
その上、アップヘアで盛ってたりすると、もうもうもう(+o+)
カルタ結びだとそういう事がないから
「分かってるわねー(*^^)」
となるんだそうで。
へー(・・;)
確かにカルタ結びだと背中ぺたんこで椅子にも深く掛けますし、
モリモリのアップヘアはカルタ結びじゃバランス悪くてやらないでしょうし。
楽ちんな事で愛してやまないカルタ結びですが、
意外な所でも評価される結び方だったようです。
良い事を伺いました^^
ただ、今回お褒め頂いたポイントとしては、
こういう芝居小屋での公演の時にはって意味かなーと思います(^^ゞ
確認しなかったので、多分ですが。
歌舞伎座や松竹座といった「歌舞伎のための劇場」だとまた違う趣で、
お太鼓NGって事はないかな、と。
こちらは長くなるのでまた次回♡
演目?
そりゃあもう、楽しかったです。
役者さんとの距離が本当に近くて、細かい表情の一つ一つまで見えるんです。
その分感情移入しやすいのか、うるっときたり、声出して笑っちゃったり。
「神の鳥」という演目での鳥の羽ばたきのしぐさとか、
もうね、本当に鳥の様で感動しました。
これはきっと他では味わえないなあ。
また行きたいです。
とっても美味しかったお弁当と出石そば♡