みなさん、いつもありがとうございます。今回は臨時に過去のお話を投稿しました。読者の方からコメントをいただき、この回が抜けてしまっていることが判明し慌てて付け加えさせていただきました。いつも寝ぼけながら執筆しているので、知らないうちに削除してしまったのかも・・・。教えてくださったhinaさん、本当に感謝してます(*''▽'')
第1弾『海の中のアタシ・空の中のアイツ』中3の第8話 おじいちゃんの家へ《3.素敵な思い出》
この前のお話が気になる方は、ぜひ過去にさかのぼって読み返してみてくださいね~
『青春ほんのりピンク色』の続きを楽しみにしてくれていた読者のみなさん、来週までお待ちください。中学時代の空と海もかわいかったので、ぜひご堪能ください♡
<2024.4.28>
3.素敵な思い出
おじいちゃんの家に着くと、今度は恒が空をおんぶして家の中に運んでくれた。おばあちゃんもママも、おじいちゃんに付き添って病院へ行って留守だったので、帰って早々に説教タイムが始まってしまった。客間の畳の上に正座させられて、空が「お尻が痛いから正座できない」と言っても許されずに少しだけお尻を浮かせて座ると、昨日からの出来事を報告させられた。
売店で知り合って意気投合し、長い時間おしゃべりをしたこと。帰り際に、明日湖に一緒に行かないかと誘われたこと。ママにはちゃんと話をして許可を得たこと。すごく優しくしてくれて、お昼ごはんをおごってくれたこと。空が転んだときにどんな対応をしてくれたかなどを2人で交互に話した。決して大学生のお兄さんたちが非難されないように、いい人だという印象を植えつけようと、空も海も必死だった。
全部話を聞き終わると悠一は、
「おまえたちがとった行動は、正しかったと思うか?」
2人の目の前にあぐらをかいて座り込み、冷静に質問を投げかけた。2人はうなだれ、首を横に振った。
「何がいけなかったんだ?」
「知らない人と一緒に出かけちゃったから。」
海が答えた。
「あの青年たちはいい人だったから良かったものの、それは結果論だからな。もし何かの事故や事件に巻き込まれていたら、おまえたちとはもう会えなかったかもしれないよな。」
真剣な顔をして、考えたくもないような恐ろしいことを言われた。
海は目に涙を浮かべて、
「お兄ちゃん、そんなこと言わないで。今度から気をつけるから、ごめんなさい。」
「おまえがそうやって謝るの、もう何回も聞いてんだよ。いつも口先ばかりだもんな。いい加減にしろよ!」
昨日あまめま駅で見送ってから、ずっと2人のことを心配していた分、怒りの感情はいつにも増して強く表れた。
「こっち来い!」
海の腕をグイッと引き寄せ、そのまま畳に体を押しつけると、お尻をむき出しにして思いきり叩き始めた。海が手足をバタバタさせて暴れると、
「おとなしくおしおきを受けれないってことは、反省してないってことだよな?」
海が何度も首を横に振ったが、悠一の手はさらに激しく海のお尻を叩き続けた。
泣こうが叫ぼうが一向に終わりにならず100発ぐらい一気に叩かれ、もう暴れる気力もなくなったころ、やっと悠一の手が止まった。
「恒にも怒られてこい。」
うずくまって泣いている海を、恒のところまで引きずって連れて行った。
真っ赤なお尻と真っ赤な目をして突っ立っている海に向かって、
「やれやれ海ちゃん。せっかくこんなに空気のおいしいところに来たのに、ここでもお尻叩かれちゃうなんて、本当におバカさんだよな・・・。もうお尻は充分みたいだから、これ以上はやめとくか。先生からはどんなおしおきして欲しい?」
「先生・・・海、もういっぱい反省したから、おしおきしないで欲しい・・・。」
「うーん・・・そうだな。」
恒は腕組みをして考え込んだ。
悠一は空を呼びつけると、
「ケツ出してうつぶせになれ。」
と命令した。
「兄ちゃん、転んだとこ、すごく痛いから叩かないで。」
お願いしてみたが、
「それはおまえが決めることじゃない。」
あっさりと却下された。
空は何を言っても無駄だと思い、病院で履かされた紙パンツをひざまで下ろして、うつぶせになった。左側のお尻から太ももにかけて、傷口を覆って当てられたガーゼに血がにじみ出ていた。
悠一は薬袋の中から座薬を1つ取り出した。空はそれを見るや否や、痛いことも忘れて飛び起き、
「兄ちゃん、オレ、自分でできるから。」
その場から逃げ出そうとしたが、恒に取り押さえられ、
「残念だったな。」
と再び畳の上にうつぶせに押さえつけられた。
「空、おまえ、ケツ叩けないから、これがおしおきな。さあ、よつんばいになって、ケツこっちに向けろ。」
悠一に言われたが、覚悟が決まらず固まったままでいると、
「往生際悪いな。」
恒に言われ、無理やり腰を持ち上げられ、お尻を突き出す格好にさせられた。
“恥ずかしいから、もうさっさと終わりにしてくれ”
そう思ったがなかなか先に進まず、空がうしろを振り向くと、悠一は病院でもらってきた注意書きに目を通していた。
「座薬の入れ方、ちゃんと読んでからにしないとな。」
「はあ?」
空は思わず声を上げた。
“兄ちゃん何言ってんだ?何回も入れてるし、それにあんた医者だろっ!”
「何々、まず座薬を取り出して、肛門に挿入する。」
そう言いながら、空のお尻に座薬を差し込んだ。
「それから、座薬が出てこないように、しばらく指を入れたまま押さえておく。」
書かれている通りに、ずいぶんと長い『しばらく』を実行された。
空は顔を真っ赤にして頭を畳に押しつけ、蚊の鳴くような声で、
「兄ちゃん、もういい。」
「ん?まだだろ。」
この会話が3回繰り返され、呆れ返った恒が助け船を出してくれた。
「悠一、健全な青少年をあんまりいじめるなよ。」
恒は空の屈辱感を充分に理解していた。
やっとのことで座薬のおしおきが終了した。
“兄ちゃんのバカ野郎!”
心の中の声が聞こえたのか、
「こんなんじゃ、反省できないよな。まあ座薬はあと3つあるからな。」
嬉しそうに言う悠一を見て、再び空は、
“変態おやじ!”
と悪態をついた。
空のプライドをへし折るようなおしおきが終わると、恒はその様子をジッと見つめていた海に向かって、
「海ちゃん、先生からのおしおき決めたよ。今日、先生の隣に布団敷いて寝ること。」
「えっ?それがおしおきなの?」
海が不安げに尋ねると、
「そう。耳にタコができるぐらい、一晩中ずっとお説教してあげるからな。」
「えっ・・・それはちょっと・・・。」
「お楽しみに。」
恒のお説教がどんなものなのかをよく知っている海は、気づかれないようにため息をついた。
2人のおしおきが一段落したころ、おじいちゃん、おばあちゃん、ママが病院から戻って来た。
「お世話になります。」
悠一と恒は3人にあいさつをして手土産を渡し、それから空がケガをしたいきさつを説明した。夕飯はおばあちゃんが打ってくれたそばと、地元で採れた山菜やきのこや野菜の天ぷらを揚げたてで振る舞ってくれた。自然の風味が口の中に広がり、幸せな気分になった。
お腹いっぱい食べて片付けを終えると、海は悠一の荷物の中に花火の袋を見つけた。2人だけで電車を乗り継いでここまで来れたご褒美に、悠一と恒が途中で買って来てくれたのだが、まだ2人への怒りがすっかりとは治まらない悠一は、
「こいつら花火する資格ないから。」
と言って、カバンの中に花火の袋を隠してしまった。
ところが、『花火』という言葉を耳にしたおじいちゃんが、
「おー、花火なんて何年ぶりだな。」
と言って、おばあちゃんに外へ出る準備をしてもらっているのを見て、『じいちゃん孝行』という名目の元、花火のお許しが出た。
「やったあ、花火だあ!」
海は無邪気に飛び跳ねて喜んだ。
“兄ちゃん、もったいぶってただけで、結局はやらせてくれると思ったんだよな”
空が横目で悠一の顔をチラッと見ると、悠一と目がバッチリ合ってしまい、「はあ?」という顔をされた。
みんなでワイワイと花火をしている間に、悠一はもう一つやらなければならないことがあった。楓のところへ近づいて行くと、
「悠ちゃん、顔怖いよ。怒ってる?」
「うん。何でか分かる?」
「えっ?子供たちのこと?」
「そう。」
「今日のことだよね?」
「楓さんにも、少しは思い当たる節があるの?」
「知らない人と湖に行ったからでしょ?会ったばかりの人と遊びに行ったら、お兄ちゃんに怒られるから内緒にしておいてって海が昨日・・・。」
「海のヤツ、そういうことちゃんと分かっててやってんのか。まったく頭にくるな。もうあいつらには充分に反省させたからまあいいとして、その話を海から聞いたとき楓さん止めなかったんだってね?楽しんでおいでって。」
「えっ、うん、まあ・・・。」
悠一は少し間をおいてから、
「それって、母親としてどうなの?」
「でも、空も海も中学3年生だし、しっかりしてるから、そのくらい大丈夫かなって。」
「そりゃ6年生のころに比べたらしっかりもしただろうけど、あいつらまだまだガキだから、そういうことは大人がしっかり監視していかないといけないんじゃないか、ってオレは思うけど。」
「私より悠ちゃんの方が、あの子たちのこと分かってるもんね・・・。」
楓がいじけるように言うと、悠一は離れて暮らしている母親に対して、少し言い過ぎたかなと、
「あっ、ごめんごめん。楓さんのせいじゃない。もう中3なんだから、あいつらの自己責任だよな。2人にはたっぷりおしおきしておいたから、ちゃんと反省してくれるといいんだが・・・。」
そこに恒が合流した。
「悠一、何してんだ?花火やるぞ。」
「楓さんに説教。」
「恒くん聞いて。悠ちゃんに怒られちゃった。母親失格だって。」
悠一は慌てて、
「いや、そんなハッキリは言ってない。」
と否定すると、
「悠一はしつけに関しては、最高に厳しい母親だからな。」
恒は悠一のお尻をポンと叩いた。
「やっぱり、小さいころからの私の育て方がいけなかったのかしら・・・。」
楓が悲しそうにつぶやくと、
「楓さん、あの2人におしおきしたことなんてないでしょ?」
恒に聞かれ、
「うん。ガミガミと怒ったことは何度もあるけど、全然効果がなくて、こっちの方が泣きたくなっちゃって。」
「最近の親は自分の子供を叱れない、叱り方が分からないって言われてるもんな。」
「恒くんまで私を責めるのね・・・。」
「ハハハ。責めてるわけじゃなくて、昔は親も先生も厳しかったなと思って。」
「じゃあ空も海も、こんなにケツ叩いてくれる兄ちゃんと、その友達がいて幸せ者だな。」
そんな話をしているとは露知らず、海が3人のところへやって来て、
「ねぇママ。これすごくきれいだから、ママもやってみて~。」
花火を手渡すと、
「海、ママたちが出かけてる間に、悠ちゃんにお尻いっぱい叩いてもらったんだってね。」
「えっ・・・3人でそんな話してたの?」
海はこっちに来なければよかったと後悔しつつ、ママの耳元でこっそり、
「普段いい子だから、たまにはね。」
そう言うと、さっさとその場から離れて行った。
悠一と恒が、
「何て言ってた?」
と聞くと、楓はそのまま、
「普段いい子だから、たまにはね。」
と復唱した。
「あいつバカだよな。全部バレてるのにな。」
みんなで大笑いした。
夜は2階の広い和室に、4組布団を並べて敷いた。悠一、空、恒、海の順に並び、有言実行の恒は布団に入ってから2時間近く説教をして、海を寝かせてくれなかった。途中、面倒くさくなって適当に返事をすると、長い足でポーンとお尻を蹴られた。眠くてまぶたが重くなり、うとうとしてしまうと、「聞いてるか?」と言って頭をポンポンされて起こされた。布団に横になり、いつでも寝れる体勢で「ちゃんと話を聞け!」なんて拷問だと思う。ましてや今日は朝からいろいろなことがありすぎて、かなりお疲れモードに突入していたから。
長々と(クドクドと)お説教されたが、要は『誰にでもヒョイヒョイとついて行くな!』ということだった。
“一言で済むことなのに・・・”
お説教が終わり、海は恒がクークーと寝息を立てているのを確認すると、こっそりと布団から抜け出し枕を持ってママの部屋に避難した。昨日もママと寝たが、またしばらく一緒にいられなくなると思うと、もう少し甘えておきたかった。
ママの部屋の机の上には、執筆中の原稿の束が置いてあった。
「ママ、今何を書いてるの?」
「えっとね、『チューリップとかたつむりの関係』っていうお話よ。」
「ふーん、きれいな感じがするね。」
「ふふふ、そう思う?実はね、離婚とか不倫とかのドロドロのお話よ。あとね、こっちは『今どきの男の子事情』を書いてるんだけど、悠ちゃんと恒くんを見たから筆が進みそうよ。」
海は意味がよく分からなかったが、ママに協力できてよかったと思った。
夜中、空は夕方の座薬が切れてきたのか、痛くて目が覚めてしまい、何度も体をくねらせていると、隣で寝ていた悠一に気づかれてしまい、本日2度目のおしおきタイムとなった。
“恒先生を起こさないように”
今度は自らよつんばいの姿勢をとり、パンツを下ろしてお尻を突き出した。悠一も素直な空を見て、変な意地悪をせずに普通に座薬を挿入した。
次の日、蓮ケ谷家に代々伝わるという『おやき』を昼ごはんにいただいて、4人は帰路についた。ママと別れるのはやっぱり淋しくて、うるうると目を光らせた海だったが、悠一と恒に気づかれまいと涙は流さなかった。空は淡々としていたが、親子で何かコソコソと話しているのを悠一は微笑ましく見守っていた。
帰り際に空が借りたパーカーを返そうと、お土産屋さんに立ち寄った。駐車場に車を停めると、タイミングよく裏の宿舎から瑞季と俊行が大きなカバンを担いで出て来た。海はすぐに2人に気づいたが、チラッと悠一と恒の顔色を伺ってから、お兄さんたちに手を振った。
瑞季と俊行は車に駆け寄り、
「こんにちは。昨日はいろいろとすみませんでした。」
2人そろって頭を下げた。
「久藤先生のお話にハッとして、夜2人で反省会をしました。」
と俊行が言い、
「浅はかな行動をとってしまい、すみませんでした。」
と瑞季が言うと、もう一度2人同時に頭を下げた。
“恒、いつの間に説教したんだ?”
悠一はまったくそのことに気づいていなかった。
“オレの中にも煮え切らない感情があったのを、恒はビシッと2人に伝えてくれたんだな。空と海が世話になって、その上ケガの対応までしてもらった手前、オレからは非難めいたことは言えない状況だったから”
「恒、サンキュ!」
聞こえるかどうかくらいの小さなつぶやきを恒はしっかりとキャッチして、悠一の肩をポンと叩いた。
2人は今からバスで松本まで帰るらしい。
「帰り道だから送って行くよ。」
悠一が言うと、嬉しそうにお礼を言って車の一番うしろのシートに乗り込んだ。
悠一と恒が病院のスタッフにお土産を買いに行ったので、少しの間、車の中は空と海、瑞季と俊行の4人になった。俊行は心配そうに、
「空くん、傷は痛む?」
「痛いけど、昨日ほどじゃないです。」
空の言葉に2人は少しホッとした様子で、もう一つの気になることを今度は瑞季が聞いてきた。
「昨日は帰ってから、おしおきされちゃったの?」
海は顔を赤くしてモジモジしていたが、空はためらうことなく答えた。
「海は兄ちゃんにお尻を丸出しにされて100回ぐらい叩かれて、僕は2人に無理やり押さえつけられて、座薬を入れられました。」
お兄さんたちは、
「えっ、えっ、えっ・・・・・。」
言葉が出てこないくらい動揺して、
「2人とも大丈夫だったの?」
「いつも先生たちって、そんなに厳しいの?」
と質問されて、空と海は首を大きく縦に振った。
「ごめんね。オレたちのせいで、2人とも大変だったね・・・。」
瑞季が謝ると、
「ううん。すごーく楽しかった!湖に一緒に行けて、白鳥のボートにも乗れて、おいしいピザも食べれて最高の思い出ができたよ。お兄ちゃんたちに怒られたのなんか全然へっちゃら。本当にありがとうごさいました。」
海が笑顔で答えた。
「僕もお兄さんたちと知り合えて本当に嬉しかった。ケガしたのは痛かったけど、いっぱい助けてもらってすごく心強かった。ありがとうございました。」
空もはにかみながらお礼を言った。
瑞季と俊行は
「おまえたち、本当にかわいいな。」
と言って、うしろのシートから空と海の頭をなでまわした。
「またいつか会えるといいな!」
4人で意気投合して盛り上がっているところに、悠一と恒が戻って来た。一瞬空気がピリッとしたが、昨日の怖い保護者としての2人ではなく、今日は優しいお医者さん顔の2人だったので、そのあとの30分間は楽しい会話が繰り広げられた。
お兄さんたちと別れると、急に車の中がシーンとなった。恒が運転して、悠一は助手席で何やら仕事の話を始めた。海は空に向かって小声で言った。
「空、さっきのおしおきの話だけど、「お尻丸出しにして」なんて言わなくていいのに、ひどくない?」
「状況説明は的確な方がいいと思って。」
「それなら空だって座薬入れられたこと、もっと具体的に言えばよかったじゃん。」
「自分のこと、恥ずかしくて言えるわけないだろ。」
「ずるーい!」
思わず大きな声を出してしまい、
「海、何がずるいって?」
悠一に突っ込まれてしまった。
「ううん、何でもない。おじいちゃんちに来れてよかったなぁって。」
「じいちゃんばあちゃんは元気だったし、久しぶりにママにも会えたし、好青年たちとも出会えたしな。」
悠一はお兄さんたちに悪い印象を持っていると思っていたので、今の言葉を聞いて気持ちがパァーッと明るくなった。
「うん。すごくいい思い出ができた。恒先生、お兄ちゃん、本当にありがとう。」
「夏休みもあと2日か。オレなんてこの時期、慌てて感想文書いてたのに、2人とも余裕でいいな。」
恒が急に嫌な話を持ち出したので、空も海も黙り込んでしまった。悠一は怪しい空気を察知し、
「おまえら、まさか・・・。」
空は恒と同じく読書感想文。まだ本も読んでいない。海は自由研究。実験は何とか終わっているものの、模造紙にはまったく手をつけていない。それから家までの約2時間半、悠一の説教と怒鳴り声が永遠と続いた。
「ごめんな2人とも。宿題の話題は禁句だったな。」
恒は運転しながら、ニヤニヤと楽しそうに謝った。
“夏休みの宿題に絵日記があれば、今回のことたくさん書けたのに・・・”
さすがに中学生にはそんな宿題は出されていないことを、海は残念に思った。
おわり