中3の第5話 恋愛事情《3.性の問題》 | あまめま*じゅんのスパンキング・ブログ                        

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第1弾 『海の中のアタシ・空の中のアイツ』
双子の海と空のハラハラ・ドキドキの物語♪
第2弾 『星と月美のいい関係』
星と家庭教師の月美&トレーニングの日々!

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   3.性の問題

 
生徒指導室には陸上部顧問の西原先生と、空、舞衣の3人が残った。
「やれやれ・・・。」
と言いながら、西原先生はイスに腰を下ろし、空と舞衣を目の前に立たせて話し始めた。
 
「付き合っていて、お互いに恋愛感情があるのなら、そういうことに興味を持つのは自然な流れだろうな。つい何年か前までは、ランドセルしょった小学生だったのが、思春期を迎えて異性を意識し始め、『性』というものに関心を抱くのもよく分かる。
 
でもな、まだ今は健全な関係を保たないとダメだ。じゃあいつになったらいいのか?って聞かれたら、先生の中での一番適切な答えは、『大人になってから』ってことだな。自分たちで責任がとれないうちは、体の関係は持っちゃいけない。
 
つまり、妊娠した場合に、お父さんお母さんになる準備ができないうちは、まだ早いってことだ。準備っていうのは、年齢的なもの、心や体の状態、まわりの環境、もちろん金銭的な問題もあるし、そういった諸々の条件が満たされないうちは、まだまだ未熟者だと身の程をわきまえて行動してほしい。
 
妊娠なんて絶対にしないから大丈夫、なんて間違っても考えるなよ。現に隣の中学ではそういう事例があって、本人たちはもちろん、保護者や学校、教育委員会まで大騒ぎになってるんだからな。今日、保体の授業でコンドームが配られたらしいが、それだって空がちゃんと使いこなせるかどうか分からないし、100%の保証があるとは限らないんだぞ。
 
さっき部室で誰にも見つかっていなかったら、あのときの流れで一線を越えてしまっていたかもしれない。一線を越えるって意味は分かるよな?それでもし妊娠なんてことになったら、舞衣が傷つくのはもちろんだが、空だって責任重大だ。その上、家族とか友達とか、おまえたちに関わるまわりの人たちにも、強く影響を及ぼすってことは容易に想像できるよな?
 
空、今日のこと、どう思ってるのか聞かせてくれ。」
 
「何も考えず、軽はずみな行動をしてしまって、すみませんでした。」
 

「先生も男だから、好きな子と触れ合ったり、いちゃいちゃしたいっていう欲求はものすごくよく分かる。自分の気持ちや体の状態を抑えられないくらい、誰かを好きになるっていう経験も山ほどしてきた。でも、そういった感情を大っぴらに表しちゃいけない。そこを我慢してこそ男なんだぞ。分かるか?」

 

「はい。」

空は素直に返事をした。

 

「舞衣、さっき部室で抱き合っていたのは、同意の上での行為だよな?どう見ても、嫌々っていう感じじゃなかったもんな。もし何かあったら、いろんな意味でダメージを受けるのは舞衣なんだぞ。自分の心と体を大事にしろ。

 

男は途中で思いとどまることが難しい生き物だ。ましてや中学生の男子なんていうのは、ほとんどが頭の中いやらしいことばかり考えているもんだ。だから舞衣がしっかり自分自身の気持ちと、相手の行動をコントロールしていかないと、後悔することになるからな。

 

舞衣は何か言いたいことあるか?」

 

舞衣は首を横に振って、

「ないです。」

と答えた。

 

「2人とも、部活1週間停止。その間は一緒に帰ることも禁止だぞ。もし約束を破ったり、謹慎処分明けに羽目を外して、また怒られるようなことがあれば、もっと厳しく対応するからな。」

今までは優しく諭すように話をしていたが、最後の言葉には、2人への思いが凝縮されているようなずっしりとした重みを感じた。

 

西原先生は、たかやんやよわしみたいにおしおきはしない。ただ信頼関係をとても大事にしているので、次に何か問題があったときには、相当の覚悟が必要だろう。ある意味、他の先生よりも要注意人物だと空は以前から思っていた。

 

西原先生の話が終わり、これで帰れると思っていたら、ドアが開いてたかやんが現われた。それに続き知らない男の人と、その後ろには、仕事帰りの悠一が入って来た。

“ゲッ、家に連絡したのかよ。内緒にしておこうと思ったのに・・・。”

 

もう一人の男の人は、舞衣のお父さんだった。悠一より10才ぐらい年上に見える。スーツ姿でネクタイを締めて、こちらも仕事帰りのようだった。

“そうか、お父さんっていうと、このくらいの年齢なんだな。うちは保護者代わりといっても、父親じゃなくて兄貴って感じだもんな。”

 

舞衣の隣にお父さんが座り、空の隣に悠一が座って、その向かい側に先生4人が座った。

 

「事情は先ほど廊下で話した通りです。最近、性行為の低年齢化が進んでいまして、中学生でも経験を持ってしまう子もいるようですので、今回の件、ご家庭にも連絡を入れさせていただきました。この2人はまだそこまでの関係ではないようですが、早いところ歯止めをきかせておかないと、取り返しのつかない事態に陥る可能性もありますので。」

 

たかやんが話し終えると、舞衣の父親が、

「蓮ケ谷さんでしたっけ?先生からお話を伺ったところ、少し複雑な家庭環境のようですね。おうちの方に代わって、いとこのお兄さんが面倒を見てくれているらしですが、今日の事件も、そういったことの影響が大きいんじゃないですかね?」

 

悠一を非難するような、キツイ言葉を浴びせた。たかやんがすかさず、

「飯沢さん、ちょっと待ってください。」

と今の発言を否定しようとすると、悠一は立ち上がって、

「本当に申し訳ありませんでした。今回のこと、すべてこちらの責任です。空には厳しく指導しますので、どうかお許しください。」

深々と頭を下げた。

 

空はそんな悠一の姿を見て、

“オレが悪いのに、兄ちゃん自分のことみたいに謝ってる。結局オレは自分で責任も取れないし、謝ることもできずに、兄ちゃんに迷惑かけてるんだ・・・。”

 

情けない気持ちが沸き上がってきた。舞衣の父親は納得はしていないようだったが、それ以上何も言わなかった。2人に課せられた処分が告げられ解散となった。たかやんは部屋から出ようとする舞衣の父親を呼び止めて、悠一はしっかりと保護者代行を務めていることを伝えた。そして今回の件は空だけが原因というのではなく、空と舞衣、両者が同意の上で起こったということを改めて伝えた。

 

 

保護者の玄関と生徒の玄関が離れているため、空と舞衣が2人きりになる時間があった。

「空先輩、お父さんがひどいこと言ってごめんなさい。」

舞衣は謝った。

「ううん。大丈夫だよ。兄ちゃんも分かってくれてると思うよ。」

 

空は一刻も早く、悠一に謝りたかった。今回の自分たちがとった軽率な行動について。それから、舞衣の父親が悠一に言ったことに対して。家に帰ったら、きつく叱られることは百も承知だ。覚悟もできている。それよりも空の心の中は、悠一に嫌な思いをさせてしまい本当に申し訳ない・・・という気持ちでいっぱいだった。

 

ところが靴に履き替えると、突然舞衣が空の手をつかんで、

「空先輩、このまま帰りたくないの。ちょっとだけ一緒にいて。」

今にも泣き出しそうな顔をして空を見つめた。

「えっ?でもお父さん待ってるし、そんなことしたらもっと怒られちゃうよ。」

「・・・うん。でも、怖いんだもん・・・。」

 

いつも明るく元気な舞衣のこんなに弱い姿を見るのは初めてだったし、こうやって駄々っ子みたいに甘えてくる姿も空は見たことがなかった。ついつい自分が守ってあげたいという衝動にかられて、舞衣の手を引くと、正門とは反対側の出入り口に向かって走り出した。

 

悠一は夜ごはんの準備をするから先に帰ると言っていたので、発覚するまでにはまだ当分時間がある。舞衣のお父さんは正門で待っているはずだから、あと5分もすれば異変に気づくだろう。それまでにできるだけ遠くに行こうと、2人は必死に走り続けた。

 

しばらくすると舞衣の携帯が鳴り、ディスプレイに『父』と表示されたが、舞衣はそのまま無視して携帯をカバンにしまった。その数分後に再び呼び出し音が鳴り、2人で確認すると、今度は『中学』からだった。おそらく舞衣の父親が学校に戻り、先生に報告したのだろう。舞衣は思い切って、携帯の電源を切った。

 

あおいろ中学では、携帯電話の所持は申請することによって許可される。舞衣は登下校時の防犯対策や家からの緊急の連絡のため、使用を認められている。今まさに緊急の連絡手段であるのに、一方的に電源を切るという行為は決して許されることではない。

 

2人は途方もなく夜道を歩いていたが、空は舞衣の歩調が遅いことに気づき、立ち止まった。

「舞衣ちゃん、大丈夫?」

「うん。走ってるとき、ちょっとひねっちゃったみたい。」

右の足首が、靴下の上からでも分かるぐらいに腫れ上がっていた。陸上の大会が1か月後に控えているので、今ケガをすることは致命的だった。もしそういう状態であれば、すぐに適切な処置を受ける必要があることは、空も舞衣もよく分かっていた。

 

「これ、すぐ冷やして治療しないとまずいよな・・・。」

空は自分たちの今の立場も構わずに、今歩いて来た道を引き返し、久藤整形外科へ向かうことにした。舞衣があまりにも辛そうなので、途中から嫌がる舞衣を強引におんぶして、約10分の道のりを歩いた。

 

 

pm8:00。もう診察時間は終わっていたが、奥の方の明かりがついていたので、病院のインターフォンを押すと恒の声が返ってきた。

「やあ空、ちょっと待ってろ。」

すぐに病院の入口を開けてくれた。おんぶされている舞衣を見て、

「あれ?舞衣ちゃん?どうしたの、こんな時間に。」

 

舞衣はここの患者さんで、恒は舞衣のことをよく知っていた。ただごとではないと感じとった恒は、2人を中に入れると、何も聞かずにそのまま診察室に導いた。舞衣をベッドに座らせて、取りあえず倍ぐらいに膨らんだ右足を冷やし、舞衣の隣に空を座らせた。

「さぁて、おふたりさん、何があったのか聞かせてもらおうか。」

優しさと厳しさが混在するような目で、2人の顔を交互に見た。

 

言いたくないけど、ごまかしてやり過ごせる相手ではないし、こんな時間外に診てもらって「何でもない」と言える道理がない。空は覚悟を決めて、重い口を開いた。舞衣ちゃんは年下だし、ケガもしているし、自分がしっかりと説明しなければならないことは充分に理解していた。

 

包み隠さず、事情をすべて説明すると、

「話はだいたい分かった。はっきり言わせてもらえば、おまえたちは大バカ者だ!ってことだな。」

恒は舞衣に病院の電話を渡して、

「まずは家に電話をしなさい。」

きっぱりと指示を出した。

 

舞衣は少しためらったが、電話を受け取り、家の番号を押した。母親が出たようで、

「お母さん、ごめんなさい。今、足ひねっちゃって、久藤先生の所で診てもらってるの。お父さんは?」

どうやらずっと、舞衣のことを探し回っているらしい。

恒が「代わって。」と手を差し出した。

「こんばんは、久藤です。腫れがひどいので治療して、終わったら送って行くので安心してください。話は聞かせてもらいました。私からも少しお説教しておきます。はい、失礼します。」

 

電話を切ると、

「次、空、悠一。」

恒から受話器を受け取ると、すでに短縮ダイヤルが押されていて、すぐに悠一の携帯につながった。

「兄ちゃん、ごめんなさい。舞衣ちゃんがケガしちゃって、今、恒先生の所・・・」

しゃべり終わらないうちに電話が切れた。すぐに飛び込んで来る勢いを感じ、空はブルッと身震いした。

「悠一らしいな。」

恒の言葉に空は苦笑いした。

 

「あと学校もか?まったくおまえら、いい加減にしてくれよ。何でオレが尻ぬぐいしなきゃいけないんだ?」

ブツブツと文句を言いながら学校に電話をすると、高也先輩が出て、2人が来ていることを伝えた。

「恒、悪いな。おまえにまで迷惑かけて。」

「いえいえ、慣れてますから。」

「1つ、お願いがあるんだが・・・。オレの代わりに、空のケツひっぱたいてくれないか?」

「はい。任せてください。どのくらいにしましょうか?」

「そうだな。思いっきり30発ぐらいかな。どうせ悠一にも、こっぴどくやられるだろうからな。」

「はい。思いっきり30発ですね。了解しました。舞衣ちゃんはどうしますか?」

「ああ、舞衣はおまえに任せる。」

「了解です。2人ともきっちりおしおきしておきますね。」

 

近くで聞いていた空と舞衣は、話の内容が分かってしまい、血の気がサーッと引いていくのを感じた。

「舞衣ちゃん、そろそろ冷やすの終わりにして、一応レントゲン撮っておこうか。いろいろと処置するから、その間、空は医局で待ってろ。」

レントゲンで骨に異常がないことを確認して、テーピングでしっかりと足首を固定すると、

「今日はかなり痛みが強いと思うから、痛み止め・・・舞衣ちゃん、ベッドにうつぶせになろうか。」

「えっ?」

舞衣は不安そうな顔をして、言われた通りうつぶせになって待っていた。恒はカチャカチャと何かを準備している。

 

医局にいる空には、診察室の声はもちろん聞こえるし、チラッとのぞけば中の様子を見ることもできる。舞衣も空もドキドキしながら、恒の次の言葉を待った。

「舞衣ちゃん、お尻に大っきい注射打っておくから、パンツ脱いで。」

「えっ・・・先生、飲み薬にしてください・・・。」

舞衣はベッドから慌てて起き上がって、恥ずかしそうにお願いしたが、

「これ、先生からのおしおきも兼ねてるから。悪い子はお尻にお注射!はい、舞衣ちゃんうつぶせだよ。」

ベッドを指でコンコンと叩いた。

「早くしないと、小さい子みたいに無理やり押さえつけて注射するぞ。」

せかされて、舞衣は仕方なくベッドの上にもう一度横になった。

 

恒は舞衣のスカートをめくってパンツを下ろし、すっぽりとお尻を出した。注射する部位を確かめるため、緊張して硬くなったお尻の筋肉を触った。空は見ちゃいけない・・・と思いながらも、どうしても気になって、チラチラと診察室の様子を盗み見ていたが、恒に気づかれて、

「空、あっち向いてろ!」

と怒鳴られた。

 

“舞衣ちゃんのお尻、白くてぷにぷにしてた。オレも恒先生みたいに、舞衣ちゃんのお尻触りたいな・・・。うわぁー、ヤバイヤバイ。さっき西原先生に、我慢しろって言われたばかりだ。”

それでも欲求が抑えきれずに、恒に気づかれないように、もう一度そっと後ろを振り向くと、ちょうど恒がお尻に注射器を刺そうとしているところだった。空はそれ以上見てはいけない気がして、医局のイスに座った。

 

その後は「痛ーい!」という叫び声と、ピシャン!ピシャン!ピシャン!と3回、たぶんお尻を叩かれた音が聞こえてきた。注射の痛みか、お尻を叩かれた痛みか、それとも恥ずかしさのせいか、舞衣は泣きながら医局に入って来た。

 

「舞衣ちゃん、大丈夫?」

空が心配そうに声をかけると、

「うん。痛かった。」

と言いながら、お尻を押さえた。

「空先輩、私のお尻、見ちゃった?」

「わ、あの、えっと・・・。見ちゃったというか、見えちゃったというか。」

「注射したのも、叩かれたのも?」

「えっ、まあ、ううん・・・。叩かれたのは見てない。」

空も舞衣も頬を赤くしてうつむいた。

 

「次、空の番。」

診察室から恒の声が聞こえてきた。

「オレ、ケガしてないです。」

少し抵抗してみたが、

「何言ってる?早く来い!」

と言われ、反射的に体が動いた。

 

ひざの上に乗せられ、ズボンとパンツを下ろされて、

「これ、高也先輩から頼まれた分な。」

『思いっきり30発』が始まった。

バッチィーンッ!

1発目から本当に思いっきり叩かれて、飛び上がりそうな痛みがお尻を襲った。

バッチィーンッ!バッチィーンッ!バッチィーンッ!・・・・・

 

「うぅっ、先生、無理・・・。」

恒は構わず叩き続けた。

「空、痛いだろ?泣いていいんだぞ。あっ、彼女の前じゃ、情けない恰好は見せられないか。」

楽しそうに言われて、

「ふん。」

と強がってみたが、まじでヤバイ・・・。

 

そこに突然、入り口のドアが開いた音がして、悠一がズカズカと診察室に入って来た。

「このバカ野郎!」

恒のひざに乗せられている空の頭に、ゲンコツを落とした。空は何が起こったのか把握するまでに、少し時間がかかった。

「おいおい悠一、今オレがおしおきしてるんだから割り込むな。ちょっと待ってろ。」

「悪い・・・。」

クルッと振り向くと、またズカズカと待合室へ出て行った。

 

恒は再び空のお尻を叩き始め、

「あれは相当怒ってるぞ。自分を見失うぐらいだからな。空、おまえ覚悟しとけよ。」

残りの回数を叩き上げて、ひざから下ろされた。恒のおしおきも厳しかったはずなのに、この後のことを考えると気がそれて、痛みをあまり感じないで済んだ。空は1つ大きく深呼吸をして、恐る恐る待合室のソファに座っている悠一の所へ向かった。

 

 

つづく

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