『ドカベン』水島新司さん死去82歳野球漫画の第一人者
『ドカベン』『野球狂の詩』などで知られる漫画家の水島新司さんが10日、都内の病院で亡くなった。8.......... ≪続きを読む≫

ふむ。私が若い頃から連載していた『ドカベン』

野球漫画って、なんでこんなに感情移入が長くて、

1回の連載の中で、たった数分なんだろう、とか、

『巨人の星』も含めて不思議でした。

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平成世代の息子は、少年野球・中学野球を経験して、

『ドカベン』は大好きでした。

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登場人物のひとり、殿馬くんは、息子を大げさにしたようなキャラクターでした。

☆ピアノ男子

息子はピアノコンクール地方予選まででした。

音感・リズム感はスポーツに活かされていたのだろうと思います。

☆身体表現

息子、千葉県チャンプの中国武術。

これで野球。秘技ではないのです。

セカンドから「止まって待つ」外野を志願しました。

ジャッキー・チェンの映画にあるように、

動きを見破る…球の動きを読む…が楽しいとか。

しかし、この時点で野球ではなく、カンフーに心がいっていました。

☆無意味な身体能力

殿馬くんは一輪車でしたが、

息子はストレスが溜まると自転車で曲乗りしていました。

私や周囲にわからないように迷惑をかけないように

人通りのない場所でやっていました。

…すごい!!

目撃したのですが、それを話したのは数年後。

息子は「それ、おかんの思い込み」と言いました。

でも目撃の泣きそうな気持ちは伝えました。

危ないけど、きれいだった。

親じゃなきゃ、一種のショーをタダで見た。

その数年後、彼は生死にかかわる撮影のシミュレーションをしました。

こういう遊びのような身体能力を鍛える行為があったからかも。

「キミの運動神経じゃなかったら死んでいたかも」

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息子は自分に共通する技能を持つ殿馬くんに漫画を読む意味を得たのかもしれません。

野球をやめてからも野球に関連する漫画を読んでいました。

『タッチ』とか。

しかし、武術の影響で金庸の小説も読んでいました。

 

 

↑これ、漫画版。息子は文字書籍です。

言語能力が達者なのも殿馬くんと同じ。

息子は中華系言語。

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主人公・端役、関係なく共通・共感できる

非現実的な登場人物の存在が大きいのかも。

水島新司さんの漫画って、すべて非現実的なんだけど、

現実にあり得る人を大げさにしたところに魅力があったんだと。

息子が死ななかったのは、

殿馬くんのおかげかも。

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漫画の非現実的世界のすばらしさ。

今も息子が私に文句(批判)を言っている現実。

こういった外部刺激が人間の成長に重要だと。

ずっしり感じました。

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どっちにしても、

親や地域や学校や社会だけではサポートできない、

夢や能力や思考は、

漫画や文学や映画…音楽、美術。

アートやエンターテインメントと呼ばれる分野が不可欠だと。

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水島新司さん、ありがとうございました!

ご冥福を!

 

 

 

2019年4月 新潟にて