架空の話しですよぉwww。

ある小さな会社の会長さんがいました。

この会社は会長職を死ぬまで就かなくてはならないという会社の総則があります。
これは、会長が自らの意思で変えることができない規約があり、

変更する場合は株主代表が会議で提案されたことを強行採決しなくてはなりません。

関係する人たちは会長が好きであっても

…嫌いというよりは会長の存在が不要だと思っていても

いくつもの手続きを経なくてはなりません。


ある日、会長さんが言いました。

「オレって二回も外科手術したしぃ、80過ぎているんだぜ。
この会社、基本的に世襲で社長・会長決めないとおかしくなるからそのセンは外せない。

けどさぁ、オレ、引退できないか??
この仕事って、対外的な結構気を遣う仕事が本当は主なんだろうけれど、
でもさぁ、苦楽を共にしてきた社員さんやその家族…やっぱ大切だよね。
て、ことはさぁ…自分ができるかぎりの体力も愛をふりそそぐ気持ちも、

オレみたいにじぃさんだとちゃんとできるかどうかって単なる不安じゃすまないよね。

オレ、会長になって26年近くなるけど、
専務や社長時代も社員とともに働いてきたつもりだよ。
いや、マジ、社員あっての会社だってずっと心から思いながら生きていたよ。
でもさぁ、オレがじじいになって、オレに遠慮したスケジュールで、

社長にオレの仕事を、っていったって、内側ならいいけど、
外に向けて社長と会長じゃ違うだろうが。
かといってヨレヨレになったオレを見て取引企業どぉ思う??

かなりヤバいよ、この状況。

オレってまだボケていないしヨレヨレにもなっていないから、

ちゃんと言えるのは今のうちなんだよ。

でさぁ、オレが死んで長男が継いで…で長男って50代半ばなんだよね。
長男、息子がいないから次男のほうの孫が継ぐんだけどさぁ、
万が一、孫が継ぐことになって、そのとき未成年だったりしたら、ヤバくねぇか。
長男は長生きしてほしいけれど、人生どぉなるかわからんじゃないか。
今まで会長がちゃんとしていないと会社が混乱した…って一般的にあるだろ??
しかもよぉ、会長が死ぬと会社全体でいろいろな支障があるんだよ。

会社員もそう、オレの家族もそう。
だからな、死ぬまで会長、やめようぜ、オレの代で。
葬儀とかも前会長葬儀だからシンプルで済むんじゃねぇ。
いろいろ言わせてもらったけどさぁ、
この会社がいつまでも続き、世襲の会長職も安定するために必要な存在として続き、
社員やその家族が幸せであることがオレの願いだからさぁ。

オレのマジで切実なキモチ…わかってくれるかなぁ」
キョロキョロ

キョロキョロ

キョロキョロ

キョロキョロ

キョロキョロ

…引退させて。ブータンみたいに…(笑)

 

[参考]ブータン国憲法(私と諸橋さん共訳)

第2条 王制
第6節 ブータン国王陛下が65歳に達し、世嗣の王子又は王女が成年であらせられる場合には、当該世嗣に玉座を御譲りしなければならない。

http://ameblo.jp/sarasvatiamalags/entry-11098235456.html