北朝鮮の「いつものアナウンサー」が登場する理由
北朝鮮が「水爆」の実験に成功したが、この発表をテレビで行ったのが北朝鮮の名物アナとして知られるリ・チ..........≪続きを読む≫この記事の内容はすでに知っていたのですが、
他の女子アナのアナウンスを聴いてみたいよぉ…。
と、常に思っていました。
…というのは、彼女…つまりリ・チュネさんのアナウンスがパンソリみたいだから。
パンソリというのは、韓国と中国朝鮮族の女性の歌と語り、太鼓の伴奏による、
コリア版浪曲です。
音楽学のセンセの仕事をしていた頃、特に1990年代の「語り」部分は、
このアナウンサーのように強く重たい調子でした。
最近はだいぶPopな感じになっているものを観ているのです。
マイク使用でうなると倍音・雑音が発生するからでしょうか??
これも軽いのですが…参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=jDdp9HDEUnY
さて、北朝鮮では、ブルジョワ音楽ということで、パンソリは表に出てくることはありません。
両班貴族を楽しませる宴会の退廃的な音楽だからだとのことです。
Music of North Korea
…なるほど…北朝鮮のテレビアナウンスがパンソリに似ている理由が!!
パンソリそのものはなくても、王族・貴族を楽しませる口調や旋律は変わらないからだ!!
日本統治に肯定的なコリア民族の人数人が言う。
「統治前の王朝は今の北朝鮮と同じで、
日本が来たから貧しい人たちが教育だけは平等になった」
言った人は、なぜ教育だけと言ったかは詳しくおっしゃってくださらなかったけれど、
私の推測では「両班貴族もまた日本人として組み込まれたので、完全に貧しい人たちを解放してくれたわけではない」という意味ではないかと思います。
で、アナウンスと音楽の話しに戻ります。
結局WW2で朝鮮半島独立→分離となり、
北朝鮮からパンソリが姿を隠し(絶滅したかどうかは行ったことがないのでわかりません、
行ったとして残っていても鑑賞できるはずがありません)
それが、「よろこび組」とか「モランボン楽団」とか…
そして、テレビアナウンスという形で幹部=両班貴族のためのものになったのかもしれません。
政治によってカタチは変えられたとはいえ、
伝統文化の片鱗がどこかしら残っているのだろうと感じました。
北朝鮮が「水爆」の実験に成功したが、この発表をテレビで行ったのが北朝鮮の名物アナとして知られるリ・チ..........≪続きを読む≫この記事の内容はすでに知っていたのですが、
他の女子アナのアナウンスを聴いてみたいよぉ…。
と、常に思っていました。
…というのは、彼女…つまりリ・チュネさんのアナウンスがパンソリみたいだから。
パンソリというのは、韓国と中国朝鮮族の女性の歌と語り、太鼓の伴奏による、
コリア版浪曲です。
音楽学のセンセの仕事をしていた頃、特に1990年代の「語り」部分は、
このアナウンサーのように強く重たい調子でした。
最近はだいぶPopな感じになっているものを観ているのです。
マイク使用でうなると倍音・雑音が発生するからでしょうか??
これも軽いのですが…参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=jDdp9HDEUnY
さて、北朝鮮では、ブルジョワ音楽ということで、パンソリは表に出てくることはありません。
両班貴族を楽しませる宴会の退廃的な音楽だからだとのことです。
Music of North Korea
…なるほど…北朝鮮のテレビアナウンスがパンソリに似ている理由が!!
パンソリそのものはなくても、王族・貴族を楽しませる口調や旋律は変わらないからだ!!
日本統治に肯定的なコリア民族の人数人が言う。
「統治前の王朝は今の北朝鮮と同じで、
日本が来たから貧しい人たちが教育だけは平等になった」
言った人は、なぜ教育だけと言ったかは詳しくおっしゃってくださらなかったけれど、
私の推測では「両班貴族もまた日本人として組み込まれたので、完全に貧しい人たちを解放してくれたわけではない」という意味ではないかと思います。
で、アナウンスと音楽の話しに戻ります。
結局WW2で朝鮮半島独立→分離となり、
北朝鮮からパンソリが姿を隠し(絶滅したかどうかは行ったことがないのでわかりません、
行ったとして残っていても鑑賞できるはずがありません)
それが、「よろこび組」とか「モランボン楽団」とか…
そして、テレビアナウンスという形で幹部=両班貴族のためのものになったのかもしれません。
政治によってカタチは変えられたとはいえ、
伝統文化の片鱗がどこかしら残っているのだろうと感じました。
ほらね、「サンドおむすび」とか「おにぎらず」
これは政治のせいではないけれど、
伝統文化の変容って…こんなんだと思います。