今日も美味しく「支那そば」屋さんで、お昼食べました☆
今日はタンメン☆
(2013/03/02)
中華そばと支那そば、
どっちが美味しいネーミングだと感じますか??

私はどっちも好きです。
「ラーメン」は、あまり美味しそうだと思わないのですが。

背脂何とかとか、こだわりのナントカとか、
それだけで食欲がなくなってしまいます。
あっさり系と言われても、こってりしたようなくどさが苦手。
たかがスープ麺に、どうしてこんなにこだわるんだろうと…☆

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で、昨今、「中国は国ではない支那と呼ぶべきだ」という人が増えてきて、
それもにわかに増えてきて、
「支那」って言い方が、この単語だけ妙に上部倍音が多くて、
単語が聴き取りにくいことが多いんです。
で、イヤな顔すると、
「いいですか、支那は差別用語じゃないんですよ」
と、はじめる。
…そんなことくらい…わかっているんだけど…。
で、好きなだけしゃべってもらって、
それから支那と中国の語源について説明してあげると、
大抵は納得してもらえるんですが。
…ただし、私がイヤな顔した理由は、
音楽関係の人でないと理解してもらえないので、説明しません。
で、こういう倍音を発する理由はふたつあって…。

1.無理して使っている。
a)使い慣れていない→ずっと中国と言っていた
b)思想信条のために使っている
2.無意識に差別のために使っている

で、このうち2について、過日知り合った方がすごく理解してくださいました。
「使っている人たちの使い方がイヤなんだろぉ
「そうなんです。憎しみ込めた風に聞こえるんで。
そしてそういう人たちと同じだと誤解されのもイヤなんです。
中国政府と人民解放軍は嫌いですが、中国人は嫌いではないし、
私の中国人生徒はみんな可愛いし、友達もたくさんいるし」
…いいかただった。年齢的には少し上に見えたのですが、
こういう風に訊いてくださったは、はじめてかもしれません。

インドネシア出身の奥様と国際結婚されている方なので、
一般的な日本人男性よりも理解しあうことに対して、
気遣いがあるのかしれません。
(一般的な日本人男性≒ウチのダンナほか身近な男性
→単なる私のイメージかもしれません^^;)

で、私としても差別用語でないから、
「支那そば」という日本大衆食、
「シナチベット語族」という言語学用語、
当然当たり前に使っています。

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でも、もう一つイメージが悪いのは、
戦前の日本の軍隊が「支那」を国の呼称とすると定めたことです。
なんとなく軍国的なイメージが沸いてきます。

これに加えて私個人の
その当時の音楽学者は、
南洋諸島や「いわゆる植民地」の調査をしていて、
著述によって、明らかに差別的・官僚的なものと、
現地のひとたちと接して調査したものとが、
すごくよく見えてきて、上から目線と水平な目線が読めてしまいます。
中には、同じ研究者が、国への調査報告と学術を分けて書いているものもあります。
学術的な文献を読んでいるのに、
心が痛くなります。
学部学生の頃は、新しい知識だったので、
そこまで読めませんでしたが、
差別を受けているチベット人たちの姿を見て帰国して、
大学で教えるようになって、
読み返しをしていたときに感じたことでした。
(授業内容まで反映できていなかったんですが^^;;)
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あと、差別用語になっているとして、
「一発変換できないぃぃ~」
ちなみに「土人」ということばも変換゛きないのですが、
これは昭和の指導要領案に載っていて、
日本の音楽教育は、
民族によって音楽を差別していた、
民族音楽と音楽(西洋と日本)を区別するのも差別だ、
という旨を論文に書こうとして出てきたのですが、
土人と支那は同じレベルなのかなぁ~というすわりのわるさ。
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と、いうこととは別に、
「支那」と「中国」という呼称は決して国名ではない
ただし、「中国」は狭義に「中華民國」「中華帝國」「中华民共和国」の略称です。
=======「支那」===================
「支那」は、よくいろいろな言語から「使っている」とされているのですが、
語源の根拠がサンスクリット語を玄奘が翻訳したときに音写した文字が
「支那」なのであって他ならないのです。
これも、の当時のインドの発音からきていて、
ツィナと漢民族が発音していたものを
インド人は発音できなかったがためにShinaht(hは発音しません)
次回詳しく申し上げます。
========「中國」====================
また「中国」も漢語ではない可能性が高いものです。
最初に使ったのは南京条約ですが、
そのとき「中國」と書かれていたのですが、
よく読むと国の呼称ではなく、
人や土地についてのアバウトな表現となっています。
もしかすると「満州語」の翻訳ではないかと思うのです。
残念なことに南京条約は英文と漢語文のみしか見つけることができませんでした。
清朝時代、チベットや他の周辺諸国との条約・協定は漢語・現地語・満州語、
場合によってはモンゴル語も含むのですが、
・・・なぜだろう・・・。
この推測も含めて、こちらも次回。続きまぁ~す☆
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では、以下2分ちょっとの動画で検証してみてください。
たぶん、わかりやすい例ではないかと思いますので。

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支那を連発することで有名な石原慎太郎氏


と…思ったら、けっこう「中国」と言っていたんですね。
中国を支那は、と言い換えてから…だったんですね。
「支那を中国と言い換える必要がない」と言ってから、
ご本人の言い換え。

中国はね、広島県と岡山県のことですよ。
…うしろの席の人、コケていました。

突っ込みどころ

1分7秒
中国というのはね、孫文が作った言葉ですよ
→狭義には、そうなりますかね。
中華民国の略称として…。
ですが、中国ということばは、本当は漢語(中国語)ではないと思います。


1分10秒
だからね、China sin sino
→現代語で言っても、それは変化した言葉なんで…^^;;
説得力ないですねぇ^^;;
石原氏ではなくって、
ネット上で、支那の世界言語の表だの地図だの作っている人がいますが、
まったく説得力がないんですよ。
現代語だから。

1分20秒
ちなみに申し上げますとね
→まあ、言語学・歴史学・宗教学など、
人文系はそのとおりなんですが、「全部」ではないんですよね。
説得力がないなぁ~☆
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著者は同じですが、実際は監修ですね。

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→現地の研究者も寄稿