11/28 手賀沼に向かう途中。
河原のほうからトランペットにしては芯がある金管楽器の音が聞こえてきた。
しかも、3和音オンリー。基礎練習??
河原のほうから、ビューグルをぶら下げたおじいさんがやってきた。
ビューグルは丁寧に磨かれていて、買って日にちがたっていないように見えた。
ビューグルとは、軍隊ラッパ、信号ラッパだ。
幕末に日本に入ってきて、明治~それなりに選抜された喇叭手が戦地で演奏。
「おじさん、喇叭の練習していたのね」
「おじさんは、兵隊さんなんだよ」
交わした言葉は、これだけだった。
兵隊さんというには「若い」…70歳代。
少年兵だったとして、選抜されるってことは、
志願兵だったのだろうか??
「兵隊さん」って言葉もカワイイ。
明治~昭和敗戦まで、音楽・国語教科書で出てくる言葉。
かわいくて、かっこよくて、切なくて。
日本人は、こんな単語を、ずっとクチにしてきたのか。
台湾・コリア半島でも。
なんにしても、おじさんが本当に元兵隊だったとしたら、
磨き続ける自分の楽器、戦争が終わっても続けている練習。
ふと私が好きな中国系アメリカ映画を思い出した。
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時代の変化、環境の変化にもめげずに自分の鍛錬を続ける太極拳の名手。
ものすごく被る。
次の手賀沼サイクリングは、
彼と会える時間に出かけて、もっとお話しをききたいし、
練習もききたい。