アルゼンチンかぁ・・・。
「フラメンコ」は、授業ネタとしては、すごく難しいネタの一つ。
まず、世界史を把握していないと、ヒターノ(いわゆるジプシー)とイスラム、
アンダルシア地方のスペインの中での特殊性など説明して終わってしまう。
鑑賞しているものとつながりを理解してもらうのには、
ある程度専門的な授業でないとできない。
音楽でいえば、リズムの特徴は、
舞踊テクニックとこぶしが利いた歌唱(カンテ)とギター、手拍子、
それぞれのテクニックを分析して、いくつものパロ(様式)がある、
ギリシャ旋法のフリギア、ドリア旋法であること、
イスラム的な半音階的動きと和声的短音階に相当する動きがあり、
アドリブも入っている。
近年には、ジャズの要素も取り入れられている。
これだけの要素を盛りだくさんに持っていて、
なおかつ、ラテンアメリカにも、いくつかのスタイルで普及している。
最近、スポーツクラブで『ラテン』のスタジオプログラムがあるが、
その中でも「フラメンコ」が入っていたりする。
授業で取上げたのは、2度。
フラメンコギターをやっていた受講学生が紹介してくれたのが1回。
もう一度は、裏技で、中間くらいにある学生が
「この授業は全てのジャンルを網羅しているが、
ジャニーズが足りない」(なぜか男子の意見(^_^;))
ということで『アンダルシアにあこがれて』を扱い、
男子のフラメンコダンスとギターの紹介と、
意外に日本的な音階でもハマる理由など説明。
さらに東ヨーロッパのロマ音楽も加えた。
…あとで、
「ジャニーズが足りないって言った男子は、
たぶん私のカレシさんです」と女子。
しかし、別の男子だった。
ジャニーズは女のコとおばさんのものではなかったことも判明。