学生「せんせい、どうしたら声量が出るのでしょうか」

私「上半身を弛めるんだけど…どう説明したらいいのかな」

学生「ふぁぁぁぁっ~(欠伸)*

私「あっ…それだ!!」


偶然でしたが、私が言いたいことが起きた!!


通る声は、欠伸の要領。

ただし、学校教育で言われる、

「欠伸のように縦にクチを開ける」のではない…これはNG

これって、明治期に翻訳した人が勘違いして、

そのまま伝わったのだろうと想像する。


本当は、欠伸のとき、上半身が思い切り弛む。

上半身とは、顔の筋肉、首、肋骨、横隔膜、肩まわりの筋肉など。


周囲が気にならないTPOで、大あくびをしてみよう。

そうすれば、歌う・管楽器を演奏するときの呼吸のコツがわかる。


さらに、学校教育で習った「良い姿勢」は、歌にとって良い姿勢ではない。

肋骨は前と後ろについているので、前も後ろもフルに自由に使える姿勢、

それが良い姿勢だ。

模範的な姿勢というのは特にないだろうと思う。

楽曲やジャンルによって、またシャウトしたいとか、遠くに飛ばしたいとか、

ソロではない、など、そのときによって良い姿勢は必要に応じて異なるといえる。

ただし、全身を弛めるのではないので、

背骨や下半身まで弛めては意味がない。

片方に偏った立ち方も、上半身が弛まなくなるのと、

見た目の問題でNG




発声法研究メモと学生の質問から。

前っからブログでなく、きちんとした書籍で書きたかったテーマのひとつ。

気が向いたらシリーズで。