元中学・高校と不登校の経験がある、現在46歳の方の当時のお話を伺う機会がありました。
その時代、家族や学校、社会からどれほどの理解が得られただろう…
私は彼の当時の気持ちや親の関わり方、外に出ようとしたきっかけは何だったのか、まだ解決してない我が子に何かヒントがあるのでは、とたくさん質問させていただきました。
そのやり取りは、まだここに書くことは出来ませんが、
私自身のことで気づいた事があります。
私は、息子の何も動き出さない様子に、背中を押すのは親の役目だと思い、機嫌良く話してくれる時、どうしても自分の想いを伝えてしまい、
「お前の話に興味はない」
と言われてしまいます。
どうしても友達に話すようにはコミュニケーションがとれなくて
私は相性が悪いのかな、とか
もう年齢からしても
誰か他人が関わって話してくれた方が聞くんじゃないかとか
自分以外の何かのせいにしたり
それでも諦めきれず
苦しみから早く解放させてあげたくて
一方的に私の考えを伝えようとして
ただ見守る事が出来なかった
それはただ私が不安なだけで
息子のそのままの姿を
理解しようとしてはしてなかったんです。
そんな私に息子は
なぜ分かってくれないんだろう
聞いてくれないんだろう
受け止めてくれないんだろう
と思って必死に抵抗していたのかもしれないと思いました。
その方の親は、ただただ働いてご飯を食べさせてくれていただけだったようです。
不登校になり、生きていても意味がない…とまで落ち、自暴自棄になり引きこもっていた時も、こうした方がいいんじゃないかと言われた覚えがないようです。
結局私が息子に伝えたいことでいっぱいだったんだ
だけど息子は、私の言葉を受け止められる心のスペースがなかったんです。
息子は小さい頃から、聞き分けも良く、私は仕事ばかり。義父母に預けていたため、お風呂と寝る時間だけだった。
この前、「お父さんから一人で考えないで相談しろって言われたけど、相談ってどうやってするの?」と言われて、びっくり
そうか、相談することさえできる余裕がなかったんだ、
父親は私以上に単身赴任だったり、忙しかったりして相談にのったことはなかったかも…
そして私自身も、小さい頃からわがまま言わず、我慢してる事が多く、良い子でいようととにかく受け身だったなあ。
大人になるまで相談しなかったかも…
だからかな、幼い頃私が欲しかったものを
息子には与えたくて
苦しんでるなら、我慢してでも助けなきゃ、足りないものは与えなきゃと
私が何かしてあげることばかり考えていました。
つまり
受け止めてあげることができないくらい
私の気持ちがいっぱいすぎた。
私の心にスペースがないから。
余裕がないから、
息子のことを入れるスペースがなかった
息子の苦しみもがいているありのままを受け止めることができず
自分が吐き出すほうが先で、どうにかしてでも足りないものを与えようとしかできなかったんだ
その上日々想定外の言動をしてくる息子の態度に頭も心もいっぱいいっぱい
大パニックでした
そこに気づいて大反省です
なので、今回息子の話をとことん聞いてみようと思いました。
聞きながらいろいろ質問していたら、話が弾み、
小学生のころどんなことを思っていたかを振り返っては、新たに気がつくことも多かったようです。
そして私は本当に自然な流れで、心から
「お母さんはあの頃、仕事で忙しすぎて、こうしてと指示するばかりで、話を聞く余裕がなかった、本当にごめんなさい」と謝っていました。
「なに謝ってるんだよ!」って言われたけど、受け止めてくれたようです。
そのあともまたたくさん話してくれました。
息子は話すことで自分で心が整理できたから、心にスペースを開けることができたのかもしれません。
子どもからの叫びが、想いが、受け止めきれないくらいいっぱいいっぱいなら、まずは自分の心にスペースを。
それには親自身が誰が他の方に今の辛さを聞いてもらうとか、好きなことをして、自分を喜びで満たすとか
自分に合った方法で心にスペースを開けてください。
それから子どもの話をとにかく聞いてスペースを開けてあげる。
そう、まずは自分が先ですね
その方も30年以上前のことを、思い出しながら、その当時の自分や親の思いに丁寧に寄り添いながら、時間をかけて話してくれて、彼も心を整理できたみたいで、良かったです
お互いに起こるべきことしか起こらない
出逢いに感謝です