志野茶盌 柳下季器
幅12.8cm×12.3cm 高さ9.2cm
長石釉は、たっぷりと厚く、しかし一切の重たさを感じさせず、器全体をやさしく包み込んでいます。
白という色が、時に無機質に見えがちな中で、本作は“白の流れ”を見せてくれます。
釉薬が施された軌跡がそのまま意匠となり、釉だまりや流れ落ちた跡が、静かに器の景色を描いています。
柳下季器様の作品は、一見すると静かで控えめな佇まいをしています。けれども、そこには確かに「生きた土」と「燃えた火」とが宿っており、使い手が器を手にしたとき、その存在感は内側から湧き上がってきます。



